++たらたら日記++

現在絶賛放置中。
感想等は基本毒吐き。
サイドメニューはプルダウン式です。
最近、コメントの表示に若干の不具合が出ていますが、
管理人にはきちんと届いています。

諸星大二郎 『未来歳時記 バイオの黙示録』 他

 珍しくダンナに買うの先こされた。

 農場物漫画、というとかなり変だが、農場が舞台のものが多いのは間違いない。ただし未来の。
 連作のはじめの2つは雑誌で読んでいたけど、ウルトラジャンプ買うのやめてからの掲載の話は知らないや。
 ていうか、2作めと3作目の間が6年。単行本まで8年がかり。
 思うに、はじめの2作は、当時騒がれていた遺伝子組み換え作物をヒントに思いついて描かれた単品なんだろう。怪談として良くできてるけど。3作目を執筆するにあたって設定というか世界観が確立したように思われる。
 いやこの3作目の主人公の案山子が、今まで読んだモロ☆漫画でも一二を争う男前だ。案山子のくせに。基本的にモロ☆漫画の主人公ってダメ男が多いけど。空をを見上げるラストが切ない。
 なんか、人間と他の生物との融合というモロ☆さん好みのテーマでストレートに押してきたなあ。メタモルフォセス。
 んで、人が人でなくなる世界というのは、モロ☆さん的にはバッドエンドにならないんだよね。むしろある種のユートピア。


 金魚屋古書店7巻の話も。
 『Z−ツェット−』がもう30年近く前の作品だ、と解説に書かれていたことに地味にショックを受ける。そんな昔の話になるのか。
 自分的にはついこの間のような気がするのにねえ。
 『エロイカより愛を込めて』『Z』『魔弾の射手』とか名前を挙げていると、十代の頃の学校の教室でのあれこれがドッと浮かんでくるよ。
 単行本の貸し借りをしたり、LaLaを回し読みしたり、イラスト集を頭寄せて覗き込んだり。LaLaは他にまりしんやエイリアン通りや南京や……。個人的にはシャンペンシャワー。好きなキャラに胸ときめかして、きゃあきゃあ話をしていた、そんな日々。
2008年08月12日(火) (感想)

ドラマいろいろ

 月9、太陽のなんちゃら、1回目は見た。
 主役がいかにもヒーローしていて悪くなかったけど、笑わせどころ、泣かせどころが見え見えすぎたかな、と。
 ところであの教室、入り口後ろだけ?
 ヒロイン(?)のお姉さんの演技、前の作はコメディだから……と思ってたけど、普通のでもオーバーアクション気味なんだ……とはダンナの弁。

 学校じゃ教えてくれない
 気付くとリアルタイムで見てる(笑)
 話としてはだいぶ緩いかなあという気もするけど。意外と深刻なネタ扱ってる割に。
 基本ツンツンな男の子と女の子の距離を詰め合う様子がなんとも初々しくて甘酸っぱくて、見ていてキュンキュンする(笑)
 男の子達の小学生レベルの悪ガキっぷりもカワイイ。
 スピーカーコンビは二人揃うとステレオです。

 ゴンゾウ
 今期一押し。
 一言で言えば、一筋縄ではいかないドラマ。
 どうやらほんとに一つの事件に1クールかけるらしい。
 昼行灯な黒木さんが少しずつネジ巻いて、かつての捜一エースっぷりを取り戻しているように見える裏で、精神安定剤服用料がひどくなっていくなど、揺らぎが見て取れて、なんとも先が知れず落ち着かない。
 今回で一応事件に一つの決着が付いて、次回以降はじわじわ伏線の張られてた過去編になるもよう。てか、ましろちゃんかよ。(我が家では女優の池脇千鶴さんをこう呼んでいる)
 犯人(?)が黒木さんに寄せた感情の表現がちょっと過剰だよ。……危ないよ。
 よれよれ無精ひげまみれだった黒木さんが、ひげ剃って小綺麗にして初めてダンナが宗方コーチと同じ人だと認識した(苦笑)

 33分探偵。
 ……とりあえずブカブカの靴が気になる。先っちょ踏んづけてこかしたい。
 あんなでかい事務所住まいなんてどんな金持ち。




 さて。

 あらためて記事を上げるの恥ずかしかったので、ここでこっそり書きます。
 なんとか浮上すること出来たみたいです。
 ほとんど放置状態の間ものぞきに来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
 今回気力減退っぷりが深刻で、かなり本気で進退を考えていました。
 それでも、通ってくださる方がいらっしゃるかぎりは、と自分を鼓舞し続けて、なんとか持ちこたえたみたいです。
 本当に我ながらウザい奴ですが、今後ともよろしくお願いいたします。
2008年08月07日(木) (感想::テレビ)

ソビエトアニメ劇場

 なんだかずっとテンションが底を這いずっていていたんだけど、あれこれ見に行って、買い物とかもして、やっと感情に波が戻ってきた。
 とりあえず、書けそうなことをぱらぱらと書く。

 7月28日(月)は大阪までソビエトアニメ劇場を見に行ってきた。
 普通にキャラ物として認知されてる「チェブラーシカ」もモーニングとレイトでやってたけど、それはビデオ見たのでパス。
 そのチェブラーシカと同じ監督作で、これもそれなりに名前知られてる「ミトン」からCプログラム:ファンタジーは始まった。
 少女の思いが生み出した毛糸の子犬がなんともいたいけで愛らしい。周囲の子ども達&犬たちも個性豊か。はじめ犬を飼うことに反対する母親がスタイリッシュで今風(当時的にという意味で)ちょっと驚く。……ていうかお父さんは?
 「ミトン」を皮切りにカチャーノフという人の作品が三つ続いたんだけど、どれも母親と子どものお話。母親達は皆若くおしゃれで絵に描いたように美しい(まあアニメだから絵……というか人形なんだけど) そして働いて家を支えている。
 「レター」という話は父親が船に乗っていて不在で、残された母と息子の思いを描くものだからいいとして、あとの二つは影も見えないな……。
 「ママ」では買い物で行列にうんざりしてる母が留守の間の子どもについて悪い想像ばかりで心配しちゃうわけなんだけど、それにつけても列の長さよ。
 そういえば昭和の頃はニュースで乏しい物資を入手するためにひたすら列を作るソ連国民の映像をみたもんだっけなあ。
 この物のなさ、効率の悪さ、寒々とした行列、というモチーフは他の作品にも見うけられました。
 それが日常だったのかと思うと、他人事ながら暗澹とします。
 今のロシアはどうなんだろなあ。

 Cプログラムで他に印象に残ったのは、チャップリンを主演(?)に迎えてアメリカ下町を舞台にO.ヘンリーの作品を描いた人形アニメ。なんでソビエトでそんなネタ……。チャップリン人形の表情や動きが実に本人でしたが。あと、脇役たちの表情がとても人間くさくて、単なる背景にならずに、それぞれの人生を生きていると感じさせるものだった。
 レイ・ブラッドベリ原作の「雨はやさしく…」は、今となっては懐かしい昔の未来。うーん、表現が難しいな。今更もう誰も描かないけど、四半世紀以上前にはよく描かれていた「遠い未来の21世紀」の終末の光景。ゆがんだレコードの曲が流れる中、幻の田園風景に何度も飛び込もうとする鳥が切ない。

 Dプログラム:ノスタルジー
 印象に残ったのは「ガイドゥーク」かな。チラシによれば「大貴族たちの不正や残酷な仕打ちに敢然と戦いを挑んだ、民族的な復讐者(ガイドゥーク)を描いた作品。」らしい。霧の中に浮かび上がるような不思議な光を湛えた画面がなんともいえない。たぶん切り紙を利用したアニメーションなんだろうな。白い馬の持つ神秘的な存在感ってノルシュテインの「霧の中のハリネズミ」がまず浮かぶけど、ロシアのアニメには普遍的なものなのだろうか。
 「ビッグ・ティル」はエストニアの英雄譚らしい。巨人や悪魔がすごい迫力っす。なんかあの巨大感ってピカソのなんか女性の絵を思い出した。ところで人々が外敵にやられてるところの描写、ズバズバ切られすぎなんですけど。巨人は巨人で相手をぶっちぶちのばらばらにしてるけど。最後の「民衆」の台詞になんというかああ避けられないのね、と。
 たぶんピンスクリーンとおぼしき作品は、郷愁のムードと画面の雰囲気が良く合っていたけど、眠くなったのは内緒だ(笑)
 「魔法にかけられた島」ははっきりいって話はまったくわからない、けどあの手法というか、立体物のしかけはすごい。あんなおもちゃ売ってそうだ。前で見ていたお嬢さんの感想は芳しくなかったが(笑)

 Aプログラム:アニマル
 「キリン」ソビエトにも商品の流行ってあったんだ!(←失礼な)
 ……んで。
 こういう海外の短編アニメってたいがい台詞が無くてもわかる仕様になってるんだけど。
 とうとう字幕なしのが来た〜。
 さすがにロシア語はスパシーボ以外まったくひとかけらもわかりません。
 「終わり」のときに出る文字はチェコ語のと似てるけど。
 そもそもアルファベット自体違うし。
 どうでもいいけど「Ж」ってキンちゃんの背中の柄に似てる。
 話それたけど、台詞がぺらぺらとあるお話で言葉が分からないとさすがにちょっと辛い。「穴熊と月」とか「コウノ鳥のキーチ」とか、かわいい話っぽくて、なんとなくニュアンスはわかるんだけど……、どうでもいいが、コウノトリのあの目の表現は怖すぎだぞ。
 「ハエとゴキブリ」は英語の字幕が付いてたから意味が半分くらいとれたよ(笑) 理屈も御託も本能も、手洗い一回でおじゃんとな。ゴキちゃん人形あまりリアルにつくらないでほしかったわ。
 脱走した馬の話とか、鯨捕りの猟師の話とか、オチはどこだったんだろう……。

 ところでこのソビエトアニメ劇場は1プログラム約1時間半、各回入れ替えです。
 1時過ぎに始まったCプロが終わってロビーに出ると、外はすさまじい雷雨でビックリ。そのうち場内でも雷の音が響き出す……。
 3プログラム終わったら帰ろうかと思ってたけど、体力がなんとか持ちそうだったのと、まだ雨がひどかったので4プログラム制覇に挑戦。お腹減ってたけどな。

 Cプログラム:アイロニー
 最後にこれを残すとは我ながらヘビーな選択……。
 「草上の朝食」 ……いや、絵は知ってたよ、知ってたけど題名までは知らないから、最後のどんでんにあっと言っちゃったよ。悔しい。
 なんていうかものすごいブラックな社会批判の固まりなんですけど、当時こんな作品世に出すことを許されてたんですね……意外と太っ腹だな、ソ連。

 「地獄」うーん、これも何か元ネタというか元になった絵画が存在していそう。
 ……確認するためにちょっと検索してみて、今回「地獄」以外に5本同じ人の作品だとわかった。ちょっ……それぞれ作風が違いすぎて全然わかんなかったよ。で、この「地獄」は思想がストレート過ぎる、と全体に不評なようだけど、私は嫌いじゃなかった。
 どこかのキャバレー(?)で流れる物憂いバイオリンと、濃密な愛の吐息を交わし合いながら踊る数組の男女。悪魔めいた男が吹き鳴らす明るい笛の音に人々は踊らされ狂騒的な空気が支配していく。現れた伝道師らしき男が一度は空気を戻すんだけど、笛の狂躁はさらに高まって。踊り狂う男女が悪魔的にメタモルフォセスするところはデビルマンのサバトを思い出したり。現出した地獄の様相にボッシュの絵を思い出したり。

 「つくり話」実にアニメ的というか二次元的な表現だ、うむ。
 こういうの見ると手塚治虫のアニメ思い出すな。テレビ作品じゃなくて実験作と言われてるやつ。大人になって色々見ると、手塚さんもあれこれ海外作品の影響受けてたんだなと気付く。いや、逆に影響与えてた部分あるかもしれんけど。

 1時過ぎに見始めて、見終わったら8時半。
 そして、雷雨のためJRの運行はしっちゃかめっちゃかになったというダンナからのメールに、大阪のダンナの実家に急遽泊めてもらうことにした私。

 次の日はお義母さんと一緒に卸しの店にお買い物とあいなりました。
 ブラウスとか買って楽しかったけど。予定は完璧に狂ったです。
 帰りにお休みのお供用のヘッドホン買ったら大きすぎて涙目。
2008年08月05日(火) (感想)

ドラマいろいろ

 むしろ現実逃避で何か書きたくなる。

 「ヤスコとケンジ」
 すみません、10分で挫折しました。
 うるさいってのはもうそれだけで駄目なんです。

 「学校じゃ教えられない!」
 特に期待せずに見たんだけど。
 意外と面白かった!
 深夜にやるようなノリではあるけど。
 フィーリングカップルはリアルタイム世代だけど、あまり見た覚えない。
 アイコラ&初一人Hで一番地味なカップルから成立させるとかいきなり飛ばしてるな〜。
 ていうか同性愛疑惑とかそこまで1話でいく? ていうか否定してないし!
 とか焦っていたらダンナが「伏線あちこち張ってただろ?」って。
 いやまあそういえばまわりがみんなスケベ話に盛り上がってるとき、ひとりノリ悪かったし……いやでもしかし、全然気付かなかった自分にショックだわ。

 「ゴンゾウ」
 シビアだなあ……。
 目撃者引っ張り出したとき、あんまりすんなりいきすぎるからしっぺ返し来るんじゃないか、家族に危害いくんじゃ、とか思ったんだけど、ああいう方向とは。目撃自体がガセとはね……。佐々木さんも黒木さんいじめて嬉しそうとか腹真っ黒けぽいし、センセイもいわくありげだし、どうなることか。

 「ハチワン」
 今の展開はドラマオリジナルとか聞いたけどホントだろうか。
 正直ちょっとついていけない。
 でも、絵に描いたような親子の確執の横で「お嬢さんをください!」「駄目!」とかやってるのは笑った。
 そして受け師さんラスボス化!
 前回つるのはちょい役だったけど、他に適役いないからラストの微笑み役回ってきた(でも萌え笑みじゃなかった)
 今回満を持して大将登場(笑)怖いんだか可愛いんだか。
 「来週登場人物全員でやったらどうする?」とかダンナ言うけどそんなの怖いから見たくない。
2008年07月16日(水) (感想::テレビ)

テレビいろいろ(新旧とりまぜて)

 最近PCのモニタが見づらくなってきた。
 また視力が落ちて眼鏡の度が合わなくなってきたのかな、と思っていたのだけれど、遠くの物を見るとちゃんとピントが合っている。
 ……とうとう老眼か。
 ダンナが去年辺りから進んできたから、時期的にはそんなもんなんだろう。
 自分、近視もあるけど乱視が相当キツイから両用眼鏡は作れるんだろうか?

 まあ、そんなこんなで(?)テレビの感想。

 「風と雲と虹と」終わっちゃいましたよ〜。
 終わりのほう数話まだ見てないけど、最終回だけはオンタイムで見た。
 小次郎将門に矢を射かけた田原藤太が涙目だったのが印象的。しかし山さん(違)兜がよく似合う。目元の色気がグッと増したのに驚いた。
 他のキャストも、鎧兜を男ぶり良く着こなしていたなあ。今とは時代の違いだろうか。
 敗者の物語だから、切ない終わり方ではあるけれど、伝説となり人の心に生きるという面が強調されていた。
 たしかに伝説にはなってるわな。さんざん伝奇モノのネタにされて。
 あー、しかし、前半見られていないからうっかりDVD-BOX買ってしまいそう。でもいつでも見られると思うと見ないんだよね。

 「絶対彼氏」はあの終わらせ方はずるいよな。
 いろいろ面白くはあったんだけど、ツッコミどころがそれ以上に多すぎて。
 あれは実は並切さんが真の愛の意味を知る物語だったんだという意見を見て大笑いしつつ納得。

 「ハチワンダイバー」
 なんか少年漫画みたいな展開になってきたなあ、とつぶやいたら、ダンナに少年漫画じゃないのとツッコまれた。
 そうかもしれないけど、こんな四半世紀前のジャンプ漫画みたいな展開はちょっと戸惑っちゃう。
 とりあえず毎回、誰が最後に萌えスマイルするのかが一番のワクテカ(笑)
 京本さんは期待を裏切らなかったぜ。

 新番組が始まり出しまして。
 朝日水9枠の「ゴンゾウ」は多分次も見る。
 主人公はロリでも熟女でもなくパツキンものがお好き、と。ふむふむ。
 主人公のぐーたらぶりがムカツク手前で妙に可愛く見えるのは配役の妙か。過去のいろいろや隠した爪はこれから見せてもらえるんだろう。
 とりあえず変態ロリコン容疑者さんが空手名手というギャップが素敵。
 あの刑事さんいきなり死んだりしないよね。

 「コードブルー」は……。見続けたら面白くなっていくタイプなのかなあ……。
 新人に対してつっけんどんに邪魔者扱いするばかりで育てる気あるのかなあ、というのが気になってしまって。微妙に悪意が底を流れている感じが。
 なんで山Pがスーパーマンなのかよくわからないし。
 キャストは無茶苦茶豪華。

 噂の「シャンゼリオン」始まったので1話だけ見てみた。
 萩野さん若い。
 画面の質感が妙に生っぽいというか、すごくビデオビデオした感じなのは気のせいだろうか。

 「家なき子」も見てみた。
 専用メガネ着用による立体アニメ、ということで、背景が何重にも動く動く。
 美術の人大変だったろうなあ。フランス田舎の風景描きまくりだし。
 杉野さんの絵柄はやっぱりこの時期ぐらい目が大きくて描線柔らかい方がいいなあ。

 そしてなぜか最近、NHK高校講座世界史を毎週見ている。今の教科書はアフリカやイスラムの歴史も取り上げるのね。
2008年07月03日(木) (感想::テレビ)

将門様カッコイイよ将門様

 最近一番面白く見ている映像作品が丸三十年前の「風と雲と虹と」ってどういう状況なんだ、自分。
 さすがにリアルタイムの記憶はない。(自分的に最も記憶遡れる大河は「黄金の日日」)
 ちょっと余裕ができてきたので一日二本消費してるよ。
 中盤過ぎた時点で見始めたので相関図わけわかめだったけど、最近やっと繋がってきた。
 なんか、当時の名前ってかっこよくない?
 扶で「たすく」とか、護で「まもる」とか。
 平安期の鎧兜って戦国時代とまた違って華やかで綺麗だな〜。
 刀より弓がメインなんだよね、あのころって。
 とにかく、主演の加藤剛さんって大岡越前の清廉潔白品行方正なイメージが強かったから、真面目で無骨な一方で惚れた女略奪しちゃうような激しさを持った荒武者ぶりを見るとびっくりする。
 爛々と目が輝いてるもんね。
 反体制的な気骨が話全体の土台になってるのは70年代の空気の名残なんだろうか。
 なんにせよ演出がドラマチックでつい見入ってしまうよ。
2008年06月11日(水) (感想::テレビ)

ファンタスティック!チェコアニメ映画祭

 3月に大阪で4プログラムのうち2つ見てきたわけですが、神戸を回って京都に来たので残り2つ、ビタースイートプログラムとナンセンスプログラムを見に。
 今週は変則で、土日が休み。ただし月曜から日曜まで7日連続勤務だけど。

 60席ほどの会場が半分埋まってました。ほとんどはやっぱり若い女性。
 幼稚園と低学年くらいの子ども連れが一組。ああどうせならガーリープログラムだったらオモチャとか子猫とか可愛いお話あったのに、なぜよりによってナンセンス。上映中わりと静かだと思ったら、明るくなってみると妹さんのほうは爆睡していた(笑)

 面白かったけど、絶対子ども向けじゃなかったよね。
 いかにも欧州のアニメらしくデフォルメきつく戯画化された絵柄のものが多かったんだけど、それでも(場合によっては、だからこそ)怖い内容がちらほら。
 魔法で豚に変えた人間の屠殺(→腸詰め)は声だけだったけど、野鳥の首落として毟って捌いて……はモロだった。鳥に復讐されてたけど。ごめん、私も鳥の心臓とか肝とか大好きです。
 「妄想癖」なる、うだつの上がらない男が夢想する世界はエログロナンセンスの極地だったし。10分程度の作品にどれだけ手間と才能とアイデアをつぎ込んだんだろう。極彩色の異形の図の奔流に息が詰まりそうになった。
 たまにオチの無いのもあったけど。普通に住まいづくりのレクチャーしてたり、チェコの人々のアイスホッケー好きを表現してるだけだったり(笑)
 2プログラム合わせて3時間弱だったけど、短編計17本だから疲れました。たとえるなら漫画読むのに同じページ数でもストーリー漫画一本と四コマ漫画30本じゃ密度が違う、みたいな。

 会場の京都シネマが入ってるビルは、お洒落なインテリア用品のお店とかが入っていて、居心地良かったです。インセンスのお店で線香のスターターセット買っちゃった。お昼食べたイタリアンカフェのアイスコーヒーがおいしかった。
 同じビルで夕飯も食べたのですが、まあ、またも焼酎置いてる店でカウンターに座りまして。2杯目頼んだら「当店のオリジナル焼酎ですがよかったらテイスティングしてください」とミニグラスにいただきまして。よっぽど酒飲みだと思われたのかな。思われたんだろうな。麦焼酎は苦手意識があったんだけど、まろやかで甘くておいしかったので、そう感想を伝えておきました。ストレートで飲んだのって初めて。
2008年05月31日(土) (感想)

いろいろテレビ感想

 最近9時前に帰れたためしがないので、日記がついつい休みの日だけになってしまいます。すみません。

 あのドラマもこのドラマも録画だけはしているけれど、見てる間があったら眠りたい。
 
 というわけで、まともな感想は書けないですが、最初の数話だけはわりと頑張ってみたので、とりあえず吐き出し吐き出し。

 絶対彼氏
 正直以前から主演のお兄さん、ルックスはいいけど大根だと思ってたんだけど、今回ロボットという役柄になんかすごくぴったりマッチしてるなあと。
 室長のほうは、自分カブト見てないんでほぼ初めて見るわけだけど、表情豊かで可愛いのではなかろうか。
 まあ個人的には、開発元でおじさま二人が緊張感バリバリで向かい合うところが眼福なわけですが。
 でも火事の話のあたりから、これはドラマだからと自分に言い聞かせてもアラがちょっと辛すぎる感じで……。

 ごくせん。
 あーうー、ファンの人にはゴメンなんだけど、メインの男の子より毎回のゲストの(敵役の)男の子のほうがレベル高い気がするのですが。
 まあ気楽に見られますわな。

 ホカベン
 一回で脱落。もうがむしゃらな正義感につきあえるほど私も若くないのよ。

 パズル
 ダンナは面白がってるようだけど、私は一回で脱落。裏表のあるキャラは苦手なのだよ。

 キミ犯人じゃないよね?
 カナメかわいい、だけじゃ正直つらくなってきた……。
 毎回犯人に惚れる、というのはある種の特殊能力じゃなかろうか。
 ていうか、その設定のせいで毎回すぐに犯人がわかってしまうというのはどうなんだろう。いっそ、なんつうんだっけ、最初から犯行を視聴者に見せておく方式のほうがいいんじゃなかろうか。コロンボとか古畑みたいな。
 土曜も仕事だから時間帯きついのよ実は。

 ハチワンダイバー
 将棋は駒の動きさえ知らないけど、演出のハッタリについつい見てしまう。
 主人公が泣くか悩むか焦るか、なので大変だなあと。
 サンドイッチマンがお笑い枠のチョイかと思えば普通にレギュラー。
 んで、ゲストが毎回濃い。
 ハリケン弟は最近あちこちで見かけるけど、変態サドっぷりがはまりすぎ。
 大杉漣は、実に楽しげな「おっぱい」連呼もさることながら、ラストの「萌えアイドル」風笑顔にすべてを持っていかれた。劇団ひとりに同じことされたらどうしようかと思った。なるちゃんでよかった。

 以上、地上波の今期のドラマ一言。

 ところでこの間久しぶりに休みに家にいて、なんとなくNHK教育をつけっぱなしにしてたんだけど。一連の「〜であそぼ」って子ども向けというわりにずいぶんシュールなのですな。
 ぜんまいざむらい初めて見たけど、つっこみどころが多すぎ。

 以下、最近衛星放送で見たあれこれ。

 うち、なにげなくテレビをCSに切り替えると時代劇専門チャンネルになってることが多いんだけど、久しぶりにつけてみたら現存最古の大河ドラマ「風と雲と虹と」をやっていて、つい見入ってしまった。
 加藤剛や草刈正雄のあまりのイケメンっぷりにぶっ飛んだ。
 特に加藤氏演じる平将門の、良き領主の顔と戦場の獣の瞳の落差に釘付け。
 田原藤太の人、見たことある人だけど思い出せなくて、しばらくして「山さんかっ」と叫んでしまった。
 いきなり中盤だとストーリーも人間関係もわからないッスよ、悲しい。
 しかし番組終了後に流すミニ番組、将門の足跡を巡る、みたいなやつ、さりげなく今後の展開ネタバレしまくりなんですけど。映る場所映る場所、畑ばかりというのもすごい。関東の北のほうってそんなもんなのか。

 で、余韻にひたってると、そのまま「俺は用心棒」とかいうのが始まった。
 栗塚旭という人が主演らしい。
 新選組血風録の土方歳三役の人、くらいの知識はある。そういえば血風録前に放送されてたとき録画したまま、まだ全然見ていないや。
 昨日と今日とで第1話と第2話を見た。
 なんかこう、アウトローなモダンさというか、時代の息吹を感じた。
 当時はたぶんまだ映画産業華やかりし頃で、時代物の映画が数多く撮られていて、だからこそテレビにしかできない映像を目指した、というような気概が伝わってきた。
 カメラワークがとにかく斬新。(2話はちょっとオーソドックスだったけど)
 BGMのロカビリーサウンドやロックが妙にはまってるし(笑)
 栗塚さんの浪人が、立ち回りで余裕無く必死の表情というのも妙に新鮮だ。
 沖田総司が出てきたけど、ここは当時の視聴者はニヤリとするところなのでしょうか。新選組血風録と同じキャストのはず。

 栗塚さんといえばですね。
 時代劇専門チャンネルに「瓦版」という舞台や映画のキャストインタビューなどのミニ情報番組があるのですが、最近そのラストに時代劇体操というのが流れまして。
 麻丘めぐみと腰元ダンサーズ(汗)が「あっぱれ!みなさま」という脳天気な曲に合わせて踊るのですが。
 その曲の終わりがけに入る「斬る!」というコーラス(というか合いの手)を吹き込んだのが栗塚さんだそうで、番組でレコーディング風景を映してました。ノリノリで可愛らしいおじいさまでした。

 大空魔竜ガイキング3・4話
 順調に溜めている(苦笑)ガイキングですが、少しでも消化。
 3話にして敵方の状況をこんなに詳しくやっていたのだなあ、と。すっかり忘れてた。
 自分の星がブラックホールに飲み込まれる運命だから、環境の似ている地球を我が物にしよう、というのは結構切実な理由。
 ダリウス大帝って巨大ロボットだったのね&暗黒四天王ってあんなに大きかったのね。
 トルーパー見ていて、阿羅醐様にかしずく四魔将の図にどうにも既視感があったのだけれど、どうやらダリウス大帝&四天王が頭にあったらしい。
 腕を故障して10メートルもボールが放れなかったはずの主人公が石つぶてで敵を倒すのはいかがなものか。でも昔のアニメはこの程度の矛盾は目をつぶらねば。
 4話。土偶と埴輪は違う、というのは後にさんざん突っ込まれたところでして。
 サブキャラ編の第一陣はファンリーだったのか。
 エンディングに映るストイックな拳法使いという面をもう少し出してもらえればよかったんだけどなあ。サンシローとの殴り合いの場面が一方的にボコられるだけでいまいち効いていない。ピートのジェットコースター特訓のほうが印象きつくて(笑)
 昔の番組のコンピュータ描写って今見るとどうしても噴く。
2008年05月27日(火) (感想::テレビ)

DVD魁!!男塾

 本編はまあおいといて。
 特典ディスクを見る。
 なんか妙にリリカルな外伝を見ると、山崎さん(違)は富樫にある程度の好感情を持ってたのかなあ、と。本編だけ見ると最初関東豪学連の罠かと思えば女子高生の悪質イタズラで、あそこだけ妙に浮いてたんだけどね。

 メイキングはあまり面白くなかった。監督の顔ばっかり映していたのはまあいいとして、映画本編の映像を多用していたのはどうかと。本編で見られない角度の映像を見たいんじゃないか、こっちは。
 綾野さんちっとも映ってなかったし(結局それか)

 事前にCSか何かで放送されたという特番映像のほうが短いけどメイキングとしてのツボを押さえていて面白かったなあ。
 監督チェック用の映像を「見たい?」と言われて首をコクコクしてた綾野さんは可愛かったし(結局それか)

 映画じゃ月光と緋燕の生死が不明のまま終わってたけど、特典映像の「幻のエンディング」では伊達含め男塾制服で乗り込んできてたのな。(倍々ゲームの始まり)
2008年05月22日(木) (感想)

爆音映画祭

 舞台が終わると新宿に取った宿に直行。運が良ければ友人に会えるかも、だったのですがそれはかなわず。
 いままで一人であちこち出かけて安宿泊まりましたが、どこも値段のわりにまともでしたが……今回は値段相応(苦笑)ベッドのスプリングのひどさは床で寝たほうがマシだったかもと思わせるもの。
 あの辺りで泊まろうとするとどこも似たり寄ったりなのですかねえ。
 夜の新宿って、不案内な女一人がふらふら出歩くには敷居が高いですね。溢れかえる看板にすっかり気が引けてしまいましたよ。
 ずいぶん前に某トルーパーで新宿を舞台にした二次創作書いたけど、何にも調べずに知識ゼロで適当に描写したんだよね。いやあ、まったく違ったなあ、あっはっは。

 20日は吉祥寺バウスシアターで「爆音映画祭」
 の前に、ダンナにおつかいを頼まれて秋葉原へ。
 電車に乗って行ったり来たり。
 ヘッドフォンの接続コードが特殊な形状だということで、メーカー直営店へ。店頭に3種類しか見本が置いていないってどんななんだろう、BOZE。(ダンナに言わせるとその辺の店で売っているものは置く必要ないからそれでいいのらしい)

 吉祥寺って初めて行ったけど、なんか生活の香りがして落ち着く。妙に懐かしいというか、商店街の雰囲気が子どもの頃住んでた町に似てる。駅前でうろうろしていたら道を丁寧に教えてくれたお巡りさんありがとう。
 で、爆音映画祭。
 一週間続くイベントで、新旧、洋の東西を問わずいろんなプログラムを映画用ではなくライブハウス仕様の音響で流すという企画らしい。
 自分が見に行ったのは「映画美学校セレクションA」というプログラム。要するに映画専門学校の卒業制作ってことなんだろう。
 開始時間を間違えてちょっと遅れて入ってしまった。
 たぶん、これ読んでいる人が作品を見る機会は九分九厘ないだろうから、ネタバレ全開でいきます。

 一本目「爆撃機の眼」
 若人のアマ作品ということで多少青臭かったり形而上的だったりするかもと覚悟していたけれど……。
 ネクロフィリアに眼球フェチにホモに精神病患者に鋏……と、なんというかオンパレード。
 途中で真剣に嘔吐感に襲われてロビーに逃げ出そうかと思った。
 気色悪さも感動の一つだろうし、映画的には優れてるのかもしれないけど、つらいものはつらいんですよ。駄目観客でごめん。

 二本目「emerger」
 これは面白く見られた。
 わかんないといえばわかんないんだけど、なんかこう、感情の波を立たせてもらったというか。
 主人公であるちょっと男顔の主婦がだんだんと美しく見えてくるのは演技の自然さによるものかな。
 もう一人の主人公であるゲイの男も、見た目は平々凡々だけど、愚直なまでの真面目さが伝わってきて好印象。
 ラブホテルの隣りのマンションに住み、「セックスしたい」と出会い系に手を出しても男達に見向きもされない女。
 彼氏に捨てられ、町を探し歩く男。
 二人がホテルの一室で向かい合うとき、そこに愛は無いはずなのに、見ていてひどく胸がどきどきした。口づけの一つ、回す手の一つが切なくてエロティックで。
 結局男が勃たずに、セックスは成立しないのだけれど。
 背中から抱き締め、抱き締められる男と女の表情は、愛ではないけれど、確かに何か柔らかい感情が湛えられていて。
 終わった後も色々なことを思ったなあ。
 夫とは楽しく仲良くやっている様子なのに、誰かとのセックスにこだわる主人公に、首を傾げていたのだけれど、ずっとつけていたムチウチ用首ギブスと脚ギブスが、夫の趣味の渓流釣りに付き合っていたときの事故ということが開陳されて。
 自分のせいで怪我をした妻に遠慮を持つようになった夫と、夫が一人で出歩くようになったうえ怪我をした自分に触れてくれなくなったことを寂しく思う妻の間に溝が生じたのだろうか、とか。
 そもそもあの夫は本当はもう死んでいて、彼女が見る幻なのだろうか、とか。
 夫に与えられた怪我に固執してギブスをつけ続けていたけれど、寂しい男と心の傷を寄せ合うことによって、自分の現状を受け入れてギブスを外したのだろうか、とか。
 ホテルの部屋に浮かぶ幾多の男女の踊る幻影が、切なく美しかった。

 三本目「グラニテ」
 うん、綾野さんが音楽担当してるっていうから本命だったんだけど。
 そもそも音楽も歌もちょろっとだけだったから、エンドテロップに大仰に名前だすのもおかしいくらいで。
 内容は、なんというか「あーそー」としか言い様がない。
 20分足らずの小品とはいえ、ねえ。
 主人公の妄想の世界とはいえ、炎の描写の嘘っぽさには笑うしかなかった。
 精神を病んだゆえに炎に取り憑かれたのは死んだ父か、叔父か、幻の腕に悩まされる主人公か……といったところなんだけど。
 映像作品にしなくても、むしろ散文でよかったんじゃないかなあ。

 さて、驚いたのは終了して明るくなったら会場に40人ほどがいたこと。
 外に出ると、次のプログラムを待つ人たちが行列作ってたし。
 根っからの映画ファンとか、映像を勉強している人たちとかなんだろうなあ。
 そういう人たちが何十人も集まるところが東京だなあ、と。

 京王井の頭線に乗って渋谷まで出てから山の手経由で新幹線。なんか二日間でいろんな電車に乗ったよ。
2008年05月20日(火) (感想)

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