++たらたら日記++

現在絶賛放置中。
感想等は基本毒吐き。
サイドメニューはプルダウン式です。
最近、コメントの表示に若干の不具合が出ていますが、
管理人にはきちんと届いています。

テレビの話、とか

 なんだかひとつ前の記事、コメント数表示が変だなあ。
 自分が追記した一つだけのはずなのにコメント数3になってる。

 知らないうちに東映チャンネルでアクエリアンエイジ劇場版を放映していたらしい。しまったな。綾野さんが出演しているから、コレクターアイテムとして押さえておきたかったのに。まあ、見返すことはないだろうけど。
 DVDも出てるけど、この作品に関しては、これ以上びた一文使いたくない。というか、作品を受け取る側の責務として、使ってはいけないのだと思う。中二設定に若いイケメン揃えてれば良いんだろうというような安易な企画と、破綻以前の問題のシナリオで、稼げるだなんて製作者側に思わせてしまってはいけない。
 できることならナビゲートDVDと本編のチケット代パンフ代、取り返したいくらいだ。
 で、この映画、話が始まる前に終わってるのはともかく、個人的に腹が立つのが、役者陣の演技が棒にしか見えない事だ。以前の感想で綾野氏が棒に見えて悲しいと書いたけど、主演の桜田通くんも細っこい大根転がってるとしか見えなかった。それが、さら電を見たらずいぶんと良い感じの印象を与えてくれたので、やはりこれは撮し方が悪かったんだと思う。


 ぼちぼち冬ドラマが最終回迎えてるので、見たものについて少々。

 ヴォイスはねえ……。
 いつもすごく強引に良い話にしようとしていたけど、正直ぜんぜん良い話じゃないよ、どれも。例えば、小学生が級友に囃し立てられてアレルゲン食って死にかけて、「誇りを守ろうとした」とかって……。「アホか」と一言吐き捨てたらダンナに笑われたわ。
 自死の価値をどうこう言う資格が自分にあるとは思わない。ただ、安直に誉めたたえるような描写が繰り返されるのは、あまりにも人の命を軽視しているとしか思えない。俳優陣のがんばりがむしろ悲しかった。

 ありふれた奇跡。
 なにこの橋○○賀子ドラマみたいな急転直下の最終回大団円は。
 ご都合主義にも程がある。
 本人たちも周囲も何あっさり心変わりしてるんだよ。
 うーん、暗いなら暗い、救い無いなら救い無いで押し通してくれりゃよかったのに。
 全体を通して言うと、お兄ちゃんの描き方は良かったよね。本人の演技も。あのちょっとしたことで落ち込んでは「はぁぁぁぁ〜〜〜っ」とため息をつくたび、こっちはついつい微笑んでしまって。
 お兄ちゃんがお嬢さんを好きなのはよく伝わってきた。綺麗で聡明で、お嬢様で、そういう女性とそばにいられるだけで舞い上がってしまうというのはよくわかる。
 んでも、お嬢さんのほうがお兄ちゃんのことをどう思っていたのか、正直わかんないんだ。
 彼は優しくて真面目で実は勇気のある人だ、という認識はあるんだろうけど、それが彼女の中にどう響いていったのかが今一つ見えてこない。というか、彼女は自分自身のことしか見えていなくて、彼のことを自分の傷ついた心の受け皿としか思っていないんじゃなかろうかという不安が見ている側にあった。
 気まぐれで彼を呼び出して、お兄ちゃんがもう端で見てて恥ずかしいほどに浮き立ってるのが見え見えで、なのに第三者も呼んでたり、デートじゃないと突き放したり。なんかこう、見ている側はすっかりお兄ちゃんに感情移入してるから、見ていて落ち着かなくて落ち着かなくて。
 無事結婚決まったようだけど、お兄ちゃんはこれからも苦労するんだろうな。
 で、番組中最後まで清らかな仲だったらしいことが笑える。

 なんか電池が切れてしまったので、他の番組はまた今度。
2009年04月01日(水) (感想::テレビ)

テレビの話、とか。

 職場の乳ガン検診で触診にひっかかったので病院へ。
 女性の皆様へ。乳ガン検査は婦人科じゃなくて外科で扱ってるとこが多いですよ。
 マンモグラフィー(X線撮影)と超音波検査して、まったく異常なしとのお墨付き。
 やれやれだ。
 
 そろそろ終盤に入ってる今期ドラマの話などをポツポツと。
 はじめ結構見てたけど、ぽろぽろ脱落してます。

 銭ゲバもストップしてしまった。
 まあいいや。番組改編期のあいてるときにまとめて見よう。
 それにしても父ちゃんのろくでなしっぷりの見事なことよ。

 ヴォイスは流し見してるけど……なんかいろいろもったいないドラマだな。
 学生たちのキャッキャウフフなやりとりは本当に可愛らしいんだけどね。
 話のメイン部分がどうにもこうにも。
 今週の話も、なんかいい話みたいに語ってるけど、安楽死って医療過誤&隠蔽どころじゃない大ごとじゃないのか? 世間に知れたらこっちは謝罪会見じゃすまないぞ。
 このただごとならぬテーマを本気で扱おうと思えば3回分くらい必要な気がするのに、1回で片付けますか。(とか画面に突っ込んでると横から「脚本が3回書く力ないんだろ」と茶々が入る)
 というか、そもそも、自死を善しとする価値観なんだな、脚本は。思い返すと。
 エビ入りピザ食って自殺の回しかり、前回の窓ふき職人転落自殺しかり。
 うわ、気づきたくなかった。
 あとね、家族を失って悲しみに暮れているときに、警察でも検察でもない一介の学生が土足でずかずか上がり込んでくるようなことしたら、自分なら叩き出して塩をまく。うっかり刃傷沙汰にもしかねない。あの無神経ぶりは毎度見事なもんだわ。
 せっかく主演の人が法医学関係の本を読んで勉強したらしいけど、脚本のほうが勉強してない感じがするのが残念です。

 トライアングルは知らない間に主人公とヒロインがデートしてるので驚いたら、ダンナが、そろそろ最終回も近いからラブラブになって女のほうが殺されて話盛り上げないと、と実も蓋もないことを。
 まあその通り、主人公かばって撃たれてますが、あれどう見ても腹部を銃弾が貫通していて、そうなると抱きつかれた主人公も……。ま、見てるほうがそこまでこだわるほどのドラマじゃございませんが。

 ところで今期は、それいったいいつの時代、なドラマがちらほらと。
 銭ゲバとありふれた奇跡は70年の香りしまくりだし、ラブシャッフルはいつのバブル期だって感じだし。おまえらいつ仕事してるんだってあたりもばぶり〜。
 そのラブシャーですが、視聴率悪いらしいですけど楽しく見ております。
 台詞のノリが軽快でいいのよねえ。
 で、なんか一筋縄ではいかなくなってきたし。
 しかし菊りんは役者やのお。あの侮蔑の言葉とかうっかり信じちゃったわ。
 O次郎とカイリちゃんは収まるのかなあ。O次郎自力で立ち直りつつあるのでカイリちゃん出番なさげなのですが。
 ウサたんとアイアイはいかにもお似合いだし、どうもまだ糸は繋げてるっぽいので、最後どう持っていくのかな。諭吉が「卒業」やらかしてメイたん奪っていくのもありっぽいけど。

 ありふれた奇跡。
 子どもができないとか子ども欲しいとか連呼されると地味にダメージがくる……。
 まあ、欲しくて授かるとこ、望んでも授からないとこ、欲しくないのに授かるとこ、望まず授からずなとこ、いろいろあるだろうし。家族のあり方はそれぞれ、なんだろうけど、ね。
 でもってこの結婚だ子どもだと騒ぐ二人がまだキス止まりで、ホテル行く行かないでぐちゅぐちゅやってるあたりがまたなんとも時代がいつやねんという。
 しかし、捨て子降ってくるってどういう展開。デウス・エクス・マキナかよ!

 相棒は見たり見なかったり。
 さすがにもう寂しいというのはないんだけど、薫ちゃんが居ないと右京さんの意地悪が目立つというか人当たりが悪いというか。いろんな意味でクッションだったんだなあ、薫ちゃんは。
 それと、なんか釈然としない話が続いているような気が。事件の真実を暴いても誰も幸せにならずいっそう不幸なだけとか。
 薫ちゃんは右京さんに出会っていろいろ成長したのだろうに、右京さんは薫ちゃんから何も得る物はなかったのだろうかと思うとちょっぴり悲しい。

 あ、偶然見つけた寺脇さんの記事。
 頑張っていらっしゃるようでなにより。
 ttp://r25.jp/honshi/archive/20090226/index.html


 遅くなりましたが、Web拍手を押していただいた方へ。どうもありがとうございました。
2009年03月16日(月) (感想::テレビ)

DVD「敦 山月記・名人伝」視聴

 なんか勢いづいて、未開封DVDからもう一本。

 中島敦原作、野村萬斎構成・演出。
 萬斎氏以外に、野村万作、野村万之介ほか出演。
 2005年9月、世田谷パブリックシアターにて収録。

 これまた何時買ったのか忘れたDVD。
 購入理由は、高校生の頃に教科書に載ってた山月記で中島敦にハマったので。李陵・弟子などのメインどころは文庫を買い、過去帳2編や光と風と夢は図書室に通って文学全集に載ってるのを読んだ。
 今年は太宰治や松本清張の生誕百年としていろいろ企画があるようですが、中島敦も地味に生誕百年ですよ。

 どう舞台化するのかと思っていたのですが、小説本文をほぼ忠実に使っていて、付け加わった台詞はわずかでした。締めは狼疾記あたりから持ってきていたのかも。
 李陵や紀昌のほかに4人の敦たち(笑)が文を語り、それは能でシテの謡を地謡が引き継ぐのに似ているように思われた。
 出演者は皆狂言関連の人のようだし、大鼓(大皮)と尺八が使われたし、かなり能舞台的な雰囲気でした。(尺八は能では使いませんが)
 正直、中島敦の作品が古典芸能的演出にあんなにはまるとは思ってなかったです。まあ敦の作品自体古典の香りがするものですからね。

 万作氏の演技が次第に虎そのものに見えてくる山月記は、痛いほどの緊張感を湛えた峻厳な舞台で。
 しわぶきひとつ聞こえなかったので客席に人がいるのか疑問だったのですが。
 名人伝は打って変わって笑いどころ満載。
 弓の師匠と奥さんの早変わりとか、「矢」とか「雁」とかスクリーンに映る文字とか。
 それにしても萬斎氏は昔風のゆったりとした背広とズボンの実にお似合いだったこと。
 鏡のようにつややかな黒い盆舞台と、銀月の橋のオブジェ、黒い棺桶を思わせる台という舞台装置は実に美しかったけれど、足元滑らなかったのかそれだけ心配。


 ところで、昨日も今日もこんな記事書いて誰が読んでくれるというのか。



敦 山月記・名人伝
(画像がないと寂しいのでアフィリエイトやってみた)

2009年03月10日(火) (感想)

DVD「オイディプス王 アテネ公演」視聴

 どうということのない仕事のどうということのない疲れが積み重なり、昼まで起きられず、テンションがのっぺり低い休日。
 特撮番組の続きを見る気になれず、好きな歌い手の曲を聴いても気が浮き立たず、なにか普段とまったく傾向の違うものを見聞きしたい気分で、積み上げた未開封DVDから手に取ったのがこれ。





 蜷川幸雄演出、野村萬斎主演「オイディプス王」 2004年7月3日アテネ、ヘロデス・アティコス劇場にて収録。
 ギリシャの野外劇場でギリシャ悲劇を上演するという試み。

 だいぶ前に買ってたんだけど何時何処でだったやら。
 ちなみに自分は野村萬斎氏の狂言も舞台も見たことなくて、テレビでやってた陰陽師見たくらい。
 なら何故買ったのかってとこですけど……なんでだっけ?

 オイディプス王(エディプス王)のお話は皆さんご存じですかね。
 現存するギリシャ悲劇の中でもっとも有名なもののひとつで、運命の残酷さをこれでもかというほど見せつけるもの。
 その残酷でおぞましい真実を観客があらかじめ知っているかどうかで、受ける印象もだいぶ変わってくるような気がする。
 とりあえず、前半の自信に満ちたオイディプスを、愚かしく哀れだという目で見ずにいられなかったです。
 あのアテネの劇場に来ていた観客も話を知っている人が多かったのでしょうかね。まあパンフとかにあらすじはあっただろうし。
 自分は大学の授業で読みました。岩波文庫で。まあそれ以前に岩波少年文庫のギリシャローマ神話で筋は知ってましたが。

 正直、戯曲を文章で読んでも今一つピンとこないのですよ。学生時代は新旧織り交ぜていろいろ読まされましたけどね。
 特にギリシャ悲劇は上演形態が現在の演劇とはまるで違っているらしく、解説を読んでもどんな感じになるのか想像しづらくて。
 だから学生の頃は、是非本来の形式で上演しているところを見たいものだと思ったものでした。
 ついでに言うと、シェイクスピアの劇も円形劇場で見てみたいです。舞台がせり出していて、三方向から見られる形式の。(能舞台なんか構造近いと思うけど、あれは見るほうがフラットだしね)
 ああそうか、買った動機ってギリシャ悲劇をギリシャの野外円形劇場で行うというところに惹かれたんだった。

 普段自分は舞台とか(映像化されたものも含めて)滅多に見ない人です。「世界の蜷川」の手がけた舞台も大昔にNHKでハムレットやってるのを見ただけ(主演は渡辺謙)。
 そのときの印象は、ずいぶんとエキセントリックというか奇抜な演出をする人だなあ、と。まだ若かりし謙さんが途中から衣装がオーバーオールになっちゃったのもアレだったけど、最後にたなぼた拾ったノルウェー王子に領民が古い衣脱ぎ捨ててすがりついていったのが忘れられん。
 ……なんか話がそれまくって、なかなか本編の感想に入れないぞ、と。
 何が言いたいかというと、なんかちょっと偏見みたいなものがあって構えて見始めた、ということで。
 まあ結論から言うと、玄妙不可思議な雰囲気が物語と解け合ってすんなりと自分に入ってきました。それが戯曲オリジナルの持ち味なのか演出の賜物なのかは判別しかねますが。
 たぶん演出の肝はテーバイの長老たちであり合唱担当でありナレーションの役割を果たしている集団の使い道なんでしょうけど。特典映像見ると「コロス」と呼ばれてたけど。
 古代ギリシャ悲劇は役者とコーラスで進められる、とは知っていたけど、今一つ想像ついてなくて、やっとおぼろげながら雰囲気がわかりましたよ。
 名も無き役だけど、一人一人個性もないけど、端役じゃあないんだよね。物語を引き取り運んでいく車の車輪のような役割。
 ていうか、団体舞踏のような衣装ひらめかせる動きが、もうそれだけで効果上げまくっていたんだけどさ。雰囲気在りまくり。

 野村萬斎氏は、若く才気に溢れ、一方で頑迷で気性の激しいオイディプスを熱演されてました。ちょっと荒っぽいというかヤクザすぎるきらいがあったけど、考えてみたら元々の役がああいうことしちゃうお人柄だから。
 他の役のかたも素晴らしかった。
 盲目の予言者テイレシアスは声が凄く通ってカッコ良すぎ。屋外なんですけど、吹き抜けなんですけど?
 そしてテーバイの先王の妻にして、オイディプスの妻イオカステ役の麻実れいさん! すばらしい高貴さと色気。后どのは物語のうえでどう考えても50歳近くにはなってるはずで、それでなお女として美しいという描写に岩波文庫読みながら首をかしげていたのだけれど、そのお美しさと溢れる色香に激しく納得。
 どこかで拝見したような、と思ってたら、前にテレビで見た「AOI/KOMACHI」で日本一トレンチコートの似合う女(笑)を演じておられたのでした。

 疑いや不安、怒り、悲しみ、憐憫など、人の感情は数千年の昔から変わらず有り続けるということに感慨を抱きつつ、神々と運命に己の存在をゆだねるという底を流れる思想にいろいろ思いを巡らせたり。
 あ、あらすじとか設定とかまったく書かずにすみません。でもこの物語はいつかどこかで出会ったときに新鮮な驚きで向かい合って欲しいので。
 全てが一点に集まりおぞましき真実が明らかにされるその瞬間を、固唾をのんで見守るのも良いけれど、ひとつひとつの糸が縒りあわされていくのを見るのもきっと醍醐味であろうから。

 愚かで哀れなオイディプスに一粒の涙を浮かべるとき、そこに生まれるものをカタルシスと呼ぶのだと大学で学んだけれど、吐瀉したのは果たして何だったのか。少なくとも底を這っていたテンションは持ち直しましたよ。
 あ、書き忘れてたけど、劇場いい。すごくいい。すり鉢で、一番下は舞台の目の前で、一番上は向こうの丘の光景が見えてる。
2009年03月09日(月) (感想)

金魚屋古書店 8巻

 「アニメのひとたち」にはまいったね。
 もう、あまりに世代直撃。クリティカルヒット。
 コアな会話と書かれて「どこが?初歩の初歩じゃん?」とか思ってしまった。
 スペースコブラのレディの色気は最高です。
 幻の2P(笑)は、自分は単行本じゃなくて、アニパロコミックス(無印)で読みましたよ。あれ、中2P抜くと、シャア搭乗のモビルスーツの種類が変わるという矛盾が生じるんだけど。
 モーションコミックも1号目は持ってた。……正直、アニメーターに漫画描かせても全然面白くなかった。トミー芦田氏の「アニメファンは男はイモ、女はブス」という発言にいたく傷ついたものだった。まだオタクなんて言葉はなかったんじゃなかろうか。
 当時のあれこれの出版物は、もう入手しにくくなってるのか、いつのまにか。

 ところで「60年後の御茶ノ水駅」まで残りあと何年になったんだろう。たぶん40年は切ってるはず。
2009年02月18日(水) (感想)

テレビのこと

 ちまたで噂の50TA。ダンナがロンハー録画していたので見てみた。
 見ていたときは笑いっぱなしだったけど、一晩経ってみてなにやら空恐ろしくなった。
 周りがおだて倒してるのもあるのだけれど、あんなありえないシチュエーションを信じてしまうなんて、どうにも理解できない。

 ドラマ感想。
 銭ゲバ。一週遅れ。
 死体埋めた場所土新しいままじゃないか〜ちょっとは偽装しろ〜。
 たっぷり一週間は放置した携帯が、しかもあんな地中深くからはっきり聞こえるか〜!
 うーん、演技に騙されてるけど、実は結構トンデモ脚本のような気がしてきたぞ。

 お話の、パッと見たところは非常に単純な構造なんだよね。
 貧しさで悪人になった主人公が、金持ちの令嬢を籠絡し、しおらしい良い青年を演じてその家族も信用させ、金持ちの一員になろうとしている。
 主人公の行動も言葉もなにもかも演技であり策略のはず、なんだけど。
 なぜかしら、時折、おそらくは本人も自覚していない彼の本心が織り込まれているような気がするのは、自分のひとりずもうだろうか。
 それとも制作側にいいように踊らされているのだろうか。
 貧しさは人の心を変えると叫んだ悲痛な声や、家族の団らんをうらやむ視線は、作られた物かもしれないけど、その一瞬は本気だったのかも知れない。そのへんのブレというか多重構造に目が離せない。

 定食屋の前にお金を置いたのだって、いくら口できれい事を言っても金を目の前にすれば堕ちるであろう、その醜さを見たい、とは言うけれど。お金に困っている彼らを助けたいという気持ちが根底にあるようにも思える。

 それにしても父ちゃんのろくでなしっぷりは完璧です。
 思わず殺意抱くわ(笑)
2009年02月15日(日) (感想::テレビ)

ドラマの話

 月9 ヴォイス。
 どうにも気ぃ悪かった前回にくらべれば、よい話。
 でも、今回のご遺体、デジカメ使わずフィルムカメラにこだわっていたという設定だとすると、別れた奥さんが引き取った息子さんとの写真しりとり、撮った画をいちいち現像して焼き付けてスキャナに取り込んでファイル化してメールしてたのかと思うと、かなり笑える。
 ていうか、ひとつネタ送るのにフィルム一本使い切るのか(笑)
 最初喜んで見ていたダンナだけれど、なんだか全然科学的な話にならないので寂しがっているぞ。科捜研の女シリーズを恋しがってる。

 トライアングル。
 振り出しに戻った、らしい。自分画面見てないから知らないけど。
 ……死んだ女の子がクラスの男子達のアイドルだったのかもしれないけど、ならもう少しそのあたりの過去の描写を入れてくれないかな。大の男達がわいわい騒いでるその理由というか動機付けがさっぱり伝わってこない。

 キイナ。
 ごめんなさい。挫折です。

 ありふれた奇跡。
 先週の自分の予想、当たりだったな……。
 しかし、過剰掻爬とか聞くだけで、無いはずの臓器が痛い痛い。
 ていうか、とにかく「子ども」の連呼で、なんかもういろいろ痛い痛い痛い。
 人様の子どもってさ、可愛いよね。
 しかしまあなんだ。知り合いからお付き合いときて、結婚子どもという超オーソドックスなルートにこだわるあたり、書いている人はやっぱりご年配だなあという気も。
 さてはて、ドラマが成立するためには摩擦が必要です。障害のある恋は燃えるよね。
2009年02月12日(木) (感想::テレビ)

ドラマの話

 とりあえず、もう一度なにかしら書く癖をつけなくちゃ。

 銭ゲバ
 さすがに自傷(人にやらせてるけど)はどうかと思うの。刺しどころ悪かったらやばかろうに。
 あんな人の目に付きそうなところで殺すなんて、作りが甘いな。ていうかどうやって。絞殺か撲殺か?
 ろくでなしの父ちゃんは十年間奥さんが死んだことも知らずにいたのか。自分から逃げ出したのだと思ったのかも。にしても探そうとしない時点でやっぱりろくでなしなのだが。
 風太郎の凄味に圧倒されるけど、父ちゃんも茜ちゃんも演技がいいなあ。
 風太郎は、自分がこうだと思っている自分の姿と、生来の本質に違いがあるのかも、なんて思うのは自分のドリームであり無い物ねだりかなあ。


 キイナ。
 放火&死体損壊の時点でいい話じゃなくなってるよ!
 だまし取った保険金を働いて返すつもりだったっつって、死んだはずの人が保証も何も無しに働けるところなんて多寡が知れてるし、金貯めるどころか行きていくのもやっとになるんじゃなかろうか。
 なんか釈然としないなあ。


 ありふれた奇跡
 ……なにはともあれ、あのような姿を画面に晒したベテラン俳優さんたちに乾杯。

 女装した親父ーずが闊歩してた通り、どうにも見覚えあると思ったらやっぱり伊勢佐木モールだったらしい。それにしても楽しそうだったこと。

 他人の不幸というどうにもできないことに対するやりきれなさが、欲望の爆発に繋がるという描写は、うまいと思った。でも見てるほうがやりきれない。

 兄ちゃんは普通にラブロード邁進してるけど、お嬢さんのほうがどうも不確定要素多すぎて見ていて不安定さを覚えることこの上ない。子供が作れないというのは子宮や卵巣の病気とかじゃなくて、過去に堕胎とか流産とか経験しているんだろうな、作劇的に。


 ラブシャッフル
 だからなんで君たちはそんな楽しそうに声合わせるかな。
 うさたんとアイアイは見た目お似合いです。言いたいこと言い合える友達て感じ。
 なんとなく男性陣の肌の露出が多いのは気のせいじゃないよね。サービス?
 タラちゃんず顔が近い近い近い。
 O次郎、着メロオバQから変えてないけどもしかして気に入ってる?
 今回でラブシャッフル一周したようだけど、次回からどんな展開になるのかな。
 しかし今回もラストはウサたんがおいしかった。
2009年02月06日(金) (感想::テレビ)

ごぶさたしておりました

 特に何かがあったというわけでもなく、普通に仕事をして、ちょろちょろと漫画を読んだり、ドラマを見たりしている日々を送っておりました。

 間がちょっと空くと、なんだか日記を書くことに敷居が高くなってしまったような、ただそれだけのことなのです。

 私はダメ人間なのだから、ダメであることにもっと早くあきらめをつけるべきだと思うのですが、どうもあきませんね。まともなこと書かなあかんと思うと、よけいにキーボードに向かえません。
 結局ダメなことしか書けないのに。
 
 まあとりあえず、今期はそこそこドラマを見てるので、なんか書きます。

 月曜。
 ヴォイスは、学生同士のふざけ合いは大層かわいらしいと思います。
 でも、推理部分、そこまで「いい話」に持っていく必要はないと思うのです。
 先週の、仕事で子供につきあえないから昼休みに写真見ながら弁当食べるというのは、やりすぎのような。
 で、今週はダメダメです。小学校のエピソードについては一言「あほか」と。
 同級生に馬鹿にされたからといって死に至るおそれのあるアレルゲン食って「意地を通した」って、それ意味無いし。
 悪の道引きずり込まれて、旧友巻き込みたくないからピザ食って死ぬくらいなら、警察行け、と。
 で、そんな推理聞かされて感動で泣くな、と。
 学生たちがわちゃわちゃやってる部分は良いのになあ。

 火曜。
 トライアングル。
 すみません、挫折しました。ダンナは見てるようですが。
 台詞の中に「25年前のあの事件」が何回出てきたか数えておけばよかった。正直興味が持続しない。

 水曜。
 相棒。
 あー……。なかなか薫ちゃんの代わり来ませんね。
 「背の高い」問題児の刑事さんが出てきたときは押しかけ特捜係になるかと思ったんだけど。あの人「夢をかなえるゾウ」の網田さんだね。感想書き損ねたけど、夢をかなえるゾウ良かったですよ。とりあえず、役者さん芸達者だし、話バカバカしいけどさりげなくいいこと語ってるし。
 ああ、相棒ね。
 「社会的に善い」(けど重いというか辛気くさい)話より、右京さんが意地悪な話のほうが面白いです。薫ちゃんが居ないと右京さんの意地悪具合が目立ちます。やっぱりああいう人には薫ちゃんのようなワトスン役というかクッション役が必要なんだと思います。
 でもしばらくは相棒無しなのかな。
 若いイケメンが代わりに来たらなんか嫌だ。と職場で言ったら何故と問われました。理由は無いけどなんか嫌。

 キイナ。
 素材的に面白くなりそう……なのにいまいちノリ切れない。
 警察で新人が冷遇されるという設定はもう飽きた。この場合勘違いエリート坊ちゃんが物好きで前線に来たから疎まれているという理由付けがあるにしろ、新人育てないでどうするよ、ニッポン。
 2話目については、これまたそこまで「いい話」にしなくても、と。
 パラパラ漫画が子供にしてはうますぎるという点で個人的に引いてしまったけど、まあそれはいい。
 でもね、兄さんが生前妹を大事に思っていたからといって、妹の過失で命を失ったことを死後(があるとして)恨んだかどうかというのはまた別の話でしょ。
 ていうか、年のそれほど離れていないきょうだいで、上の子が下の子をべったり愛するというのはリアルに欠けすぎる。「かわいい」「だいすき」という感情と同時に、親の愛情を今までのように独り占めできなかったり、なにかと我慢を強いられたり、まとわりつかれてうっとうしかったり、プラスマイナス双方の感情が入り乱れてるのがあたりまえじゃないの。「めんどくさいけどかわいい」ものと違うかなあ。
 あと、図書館でドサドサぺらぺらのシーンには「またか」とつぶやいてしまったわ。一休さんのポクポクチーンとかガリレオの数式どばーとか、そういう決めシーンにしたいんだろうけどねえ。龍騎の某教授の「一度見ると忘れられないので余計なものは見ないようにしている」という台詞が頭にこびりついているから、そんな大量に情報摂取して脳味噌大丈夫なん?とつい思ってしまう。
 キイナと元恋人さんのやりとりは初々しくて好きだけど。

 木曜。
 ありふれた奇跡。
 兄ちゃんとお嬢さんの距離の詰め方に、なんだかすごく見ていて落ち着かない。
 兄ちゃんは普通に好きベクトル出してるけど、お嬢さんのほうは相当「変」だし。へろっとさりげなく兄ちゃんの立場叩き切りそうで。
 ところで逆光でよく見えなかったけど、ちゅーしてたのかしら?
 しかしまあお嬢さんとこのお母さんは浮気してたらしいしお父さんたちは女装趣味みたいだしやっぱ土台ぐらぐら。
 累卵の危うき、は言葉の使い方間違ってるか。
 ところで兄ちゃんのトラウマは、年配の人からすれば「だらしない」の一言で切って捨てられそう。本人には大ごとなんだろうけど。
 お嬢さんのほうのトラウマはまだ未開示だけど、あの外国の風景のフラッシュバック、どう見ても治安悪そう。

 金曜。
 ラブシャッフル。
 野島伸司脚本と言うことで腰が引けてたんだけど、今のところいいです、これ。
 時代錯誤なバブリーな雰囲気も、恋人交換なんて有り得ない設定も、気がついたら受け入れさせられる手腕はすごいな、と。
 ドラマ一本作れそうなキャストが集まって、4カップルの様子を次々見せるのでテンポの良いこと。1時間あっという間。
 ところでなんで君たちそんなの台詞の息ピッタリですか。面白いけど。
 ウィッシュの人が意外と演技いい感じなのにびっくり。ぼそぼそモソモソしゃべる役なのに台詞がきっちり聞き取れるというのは、実に恵まれた才能だと思う。奥様に食われる気満々なのに笑ろた。で、奥さんも素顔見たとたんスタミナ食に変えるな、現金な(笑)

 うさたんはメイたんと縒りを戻せるのかなあ。メイたんはウサたんのキラキラしてるとこが好きで、ウサたんが本人自覚無いまま遊び事にギャラリー集めて湧かせる才能持ってるのはわかったけど。
 ウサたんの今居る位置が、ウサたんの本領と違うから、ウサたんもそれみるメイたんも辛いのはわかるんだけど、もういい大人で生活しなきゃいけないのにUFOキャッチャーうまくてもどうもならないわけで。
 ウサたんが自分らしく居られて、なおかつ慎ましく二人暮らしていくことができる居場所って何か無い物かしら。

 土曜。
 銭ゲバ。
 まだ先週分見てないけど。
 役者の個人的資質にのっかりすぎですよ。どんだけアップ多用してるんですか。
 いやたしかに松ケンの表情の出し方は凄いんですが。

 自分が少年の頃殺した人の兄に追求されて、初めてその死を知ったがごとく慟哭する、その涙は確かに偽物なのだけど。嗚咽を漏らしているその刹那は、その人の死を悲しいと思う心が、無自覚のうちに存在していればいいな、と思うのは夢を見すぎだろうか。

 今の風太郎には貧しさも醜さも武器だなあ。差別されることでさえ。
 金持ちのボンボンたちに疑われ、社長に蔑まれ、それらを身に受けてそのうえで、醜さという心の傷を共有する(と思いこまされた)茜さんの心を絡め取っていく。
 あの顔であの声で口説くって卑怯だわ。
 ところで茜さんの耳ふさいで告白と見せかけた無慈悲な台詞吐いてたけど、骨伝導で聞こえるのじゃないの、とはダンナ談。
 ところで先週で殺されたのは誰だろー。親父さん?年嵩の刑事さん?年下のほう?
2009年02月02日(月) (感想::テレビ)

映画ハシゴ

 もう一週間以上前の話になりますが、旅行から帰ってきた次の日、映画を三本ハシゴしました。
 正直体力的にキツかったのですが、上映終わってしまうのとか、いつ終わるのかわからないのとかあったから……。

 一本目は「白い馬/赤い風船」
 古いフランス映画です。
 これについては腰を据えて話をしたいので、今はタイトルを述べるのみに。
 二本目は劇場版レスキューフォース。
 三本目はK-20です。

 レスキューフォースはまったく見ていないし、知識もほとんど持ち合わせていません。
 うちの地域では当初放映していなくて、遅れて始まったらしいのに気づいたときには既に話数が進んでいたので、もういいかな、と。
 番組開始当初はあちこちの感想も今ひとつ芳しくなかったですし。まあこれは徐々に評価が上がっていったみたいですけど。
 ならなんで観に行ったのかと言えば、リュウケンドーのメンツがちらっとゲスト出演してるらしいということと、蓋を開けてみるといろんな所から絶賛の声が聞こえてきたことによります。
 勧善懲悪のヒーロー物の劇場版ならあまり知識を持ち合わせていなくても楽しめるのではないかと期待を持ちまして。

 結論。
 話知らなくても全然問題在りませんでした。
 面白かったです〜。
 おまけ的意味合いらしいレスキューグランプリだかなんだかは、おもいっきり商店街とか町中を走ってるのがなんだかリュウケンテイスト。登場人物の面々の個性もなんかこれでつかめたし。隊長面白いよ隊長。なにあの無駄な筋肉美披露。おもいっきり格好つけてしょっぱなリタイアとか美味しすぎる。
 本編でも隊長面白格好良かったですよ。
 で、CGすごかった〜。(なんか頭悪い感想だ)
 夢を大切に。勇気を持って。笑顔を守る。
 って、単純明快なテーマが実に見ていてきもちよかったすよ。
 しかし、未来っぽいデザインの超特急を見るとつい「マ、リーンエクスプレッス! マ、リーンエクスプレッス!」と歌い出してしまう。高速走行の列車の上での攻防とか、話が先に進むとさらにそれっぽかったという。
 若人たちの中では金髪の人が一番ダンスうまかったなあ。
 あ、リュウケンメンバーはラストにがっつり映ってました。巡査コンビまで(笑)。で、そうかそうか、白波は入り婿か。かおりさんとお幸せに。


 K-20は、最初見る予定はなかったんだけど、いつも読みに行くブログとかで結構高評価だったし、伊藤慎さんも出てるって話だったし。(まあいとーさんについては怪人の衣装で体型隠れすぎでさっぱり見分けつかなかったですが)
 えと、面白かったですよ。
 時間長かったけど、気にならなかった。
 話のあれこれ、ツッコミ始めたら収拾がつかなくなりそうなくらい、つっこみ所満載だったけど、見てる間は気にならなかったからよしとしよう。
 「もしも」の世界、パラレルな昭和という世界観を描き出したことに、賞賛を送りたい。スタッフがんばった。
 で、子役とかよく昭和顔の子あつめたなあ……。
 アクション、あれ、かなり「生」だよね……?
 で、ちょっとヘタレ入ってる金城はたいそうかわゆうございました。まる。
 冒頭の俯瞰で、なんか実写映画版キャシャーン思い出した。あれも昭和初期っぽい古めかしいデザインが満ちたパラレルワールドだったわけなんだけど、アーティストの自己表現的色彩が強かった(もっとぶっちゃければオタクの自己満)アレとは異なった、明快な冒険活劇でありましたな。
2009年01月22日(木) (感想)

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