++たらたら日記++

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YOI第10話を見て

 なんか色々書いてすみませんでした、と謝りたい気分。(消さないけど)
 作り手は、勇利の世界が狭いことを十分承知の上で話作ってるんだな、と。

 噂の指輪の場面、びっくりするくらい冷静に見ている自分がいた。感謝とか好意とかを形あるもので伝えたい、繋がりも見える形で感じたい、とするとああなったんだな、と。
 自分で見て取ったものと、ふじょしの皆さんが受け取ったものが一緒なのか違うのかわからない。
 仮に同じものだとしても自分は「尊い…!」とか「ムリ、マジ、死ぬ!」とかなるメンタリティは持ち合わせていないが。

 9話までの狭く閉じていた勇利の視点からヴィクトルの視点に代わり、世界は広がりを見せる。
 1年前のGPFの時点で、勇利は(本人自覚なしに)熱い自分をさらけ出し、他のスケーターたちに印象を残していた。勇利が思うよりずっと選手たちは勇利のことを見ていて、彼が今度はつまづかずに自分のそばに立つことを待っていたのだろう。
 指輪騒ぎ、スケーターたちは「金を獲って完成」という言葉のほうに反応していた。それぞれ思うところは違うだろうけど、みんなアスリートの顔だった。
 最後に勇利が見せるのも、初めて見るアスリートの目だった。

 「ヴィクトルによって愛を知り」という言葉の狭義はおいておこう。自己評価が低すぎて、そのせいで各方面にかなりの迷惑&失礼かましていた勇利が、唯一心の窓を開けていた相手による信認を得て、ようやくより広い世界に目を向けようとしているってことなのかな。
2016年12月12日(月) (日記)

ユーリ・オン・アイス9話時点で毒吐き

 まだYOIの10話見ていないわけですが。
 9話までの時点では自分のTLの反応は各方面ににおおむね好評だったのですが、10話の時点で「最高〜神!尊い!」と盛り上がる人たちとドン引く人たちで両極端。YOIを「愛の物語」として見ていた層と「スポーツを通した若者の成長譚」として見ていた層の差かな、と。
 自分は一応ハートに腐回路を搭載しているけれど、後者として見たくて、片目をつぶりつつ面白いところを積極的に享受してきたのですが、そういう日和見では過ごせない状況が待っているようなので、自分の中に澱のように溜まっていた違和感を形にしてみようかと思う。

 自分はYOIを面白く見ている。
 面白く見ているけれど、主人公の勇利に対してあまりシンパシーを抱いていない。
 1話で勇利がヴィクトルのプロをコピーしているのを見た時点で、自分のプロに対する思い入れはないの?振付師さんやコーチに対して失礼じゃないの?と感じてしまった。
 次に5話ラスト。フリップ芸で愛を語り、地元の応援団を愕然とさせていたあの場面。家族や昔からのスケート仲間、バレエの先生、ご近所さん、応援してくれいていた人たちの愛は彼に届いていなかった、と。彼にとってはそれが事実であるのだとしても、それを口に出してどう思われるかということに考えが至らない。高校生じゃないんだよ?ベテランと呼んでいい年齢でそれ?
 失礼な恩知らずじゃないか。

 勇利にはヴィクトルしか見えていない。
 ヴィクトルとの関係がすべて。

 たぶん一部の方々の心を震わせてやまない、勇利とヴィクトルの関係の絶対的唯一性……それが自分の中に微かな軋みを生む。
 自分はスケオタと名乗るにはあまりに浅すぎるけどそれでも、コーチと選手が、あるいはペア・アイスダンスのカップルがどれほど互いを信頼し、強い絆をもっているように見えても、あっさり関係を解消するのを見てきた。フィギュアにおいては何が起こるかなんて本当にわからないのだ。(これは特に自分が最初にファンになった選手がコーチとの破局後、幽鬼のようにやつれ衰えたというトラウマがあることは否めない)
 勇利とヴィクトルの関係が感動的であればあるほど、落とせば割れるガラス絵を見ているようで胸の一部が冷たくなるのだ。

 そのそもなぜ勇利はヴィクトルしか見えないのだ。子供のころ憧れたから?フィギュアを始めたきっかけだから?すべてに勝るヒーローだったから?

 「運命だからよ!」と一部の人は叫ぶだろうか。

 「愛よ!」

 そうか。愛か。

 運命の愛だっていうのなら、考えてもしょうがないわな。
 ガラス絵だと思っていたものが、大理石に刻まれた頌歌だったというなら、自分の目はどこについていたんだって話。

 ……。
 なんだろう。
 ここまで書いてきて、すさまじい敗北感。

 さて。
 かつてフィギュアに関して何度も「愛」を口にした人物がいた。
 勇利のモデルの一人と目されているその人について、勇利との共通点や異なる点を書いてみたいと思っていたけれど、このダウナーな気分じゃ触れる気にならない。

 思考停止。
2016年12月12日(月) (感想::テレビ)

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