++たらたら日記++

現在絶賛放置中。
感想等は基本毒吐き。
サイドメニューはプルダウン式です。
最近、コメントの表示に若干の不具合が出ていますが、
管理人にはきちんと届いています。

Vシネ「マジレンジャーvsデカレンジャー」視聴

 出てからひと月余り……今ごろでございます。

 ストーリーは個人的にちょっとアレかなあ、と。細かいところが色々とね。特にバンの扱いが。
 デカレンの面々が画面に出てくるというのはそれだけで懐かしくて嬉しいけど。デカレンって落ち着いて理屈で思い返すとアラだらけだったかなぁと思うのだけれど、皆が動いているのを見ると無条件で胸が弾んでくる。
 にしても1年たらずでみんな髪型変わったなあ。変わってないのはホージーくらい。バンなんかくるくるの耳のとこの毛をちょん切りたくてしかたなかった。
 ヒカル子先生きれい……といっていいのか……な? でも脚……。いや、この場合、脚まで手入れしちゃうテツのほうが尋常じゃないというべきか。
 毎年Vシネ撮影時期は10月頃みたいで、妙に懐かしい感じになる。ウルザどんまだ敵だし。
 で、こういう作品って個人的にメイキングのほうが楽しみだったりするのよね。
 マジカルシスターズにはさまれてるウメコちっちゃ!
 スタッフと再会してはしゃいでいるデカレンボーイズの図がなんともいえません。
 なんとなーく対抗意識燃やして、変身ポーズが何テイクでOK出るか競ってるデカマジチーム。デカチームの変身をドキドキしながら見てたらしっかりバンがオチつけてくれましたよ。
 ガールズ3組のコスチュームチェンジ、実に楽しそうだったなあ(スタッフ含む)。
 この時点でマジの人たちスカイシアター素面公演もまだなんだと思うとなんだか不思議です。

 web拍手を押してくださった方へ。ありがとうございました。本当に有り難く想っています。
2006年05月10日(水) (感想)

DVD:人形アニメーション「バヤヤ」(イジィ・トルンカ監督)視聴

 これもタイトルだけは昔から聞いていた作品。
 冒頭流れる切なく哀愁を帯びた歌声にいきなり魅了される。そして光と影の演出に息をのむ。
 人形アニメどうこうという以前に、ひとつの映像作品としてすさまじく映画的だ。映画的って何と言われると困るんだけど、画面が美しい。
 歌と母馬の言葉は字幕が必要だったけれど、基本的にはやはり人形の動きと表情で語る物語。影に演技させてるのにはひっくりかえりそうになった。なんて繊細な動きなんだ。
 三人の姫の顔も性格も違うところが見事に表現されていた。
 竜の首が3、6、9と増えていくところがいかにも昔話的。この戦いの場面は実に迫力がありました。切り落とされた首ののたうち具合とか、もう。
 でもこの竜退治は終わりでなく始まり。なぜか(たぶん母にかけられた魔法(?)の都合で)真実を語ることが出来ないバヤヤ。求婚者たちを集めた席で、二人の姉が転がした運命のリンゴはそれぞれふさわしい紳士の元へと導かれるが、末の姫のリンゴは人々をすり抜けてバヤヤの元へ。でも自分を助けた騎士を忘れられない姫はかつて騎士に渡されたバラを握りしめ、バヤヤの花束を払いのけてしまう。ここでバヤヤに駆け寄ろうとする老道化がいい味出してるのよねえ。王族の一番側に道化がいる、というのは日本人には今一つピンとこないんだけど、シェークスピアとか読むとその役割もなんとなく飲み込めてくる。中世の香り高い作品ですよね。あとで口輪した熊が出てきたのにはびっくらこいたが。
 やがて執り行われる槍試合。求婚者の一人、がさつな大男が優勝するかと思いきや、さっそうと現れ勝利する竜退治の騎士。少し前までの物憂げな表情(これが絶品)もどこへやら、心弾ませ月桂冠を差し出す末の姫。しかし騎士はそれを払いのける。まさかバヤヤの報復だったとは。自分の恋心を傷つけた愛しき姫への報復。
 やがて、母である白馬はバヤヤに我が首を切れという。ここで魔法が解けるのかと思ったらそういうわけでもないらしい。あの白い鳥は母の姿だろうか。ラストシーンで我が家の上に、それまでのフクロウに替わって留まっていたのは母だろうか。いずれにせよ、ここでバヤヤは何かから解き放たれたのだろう。
 そして、末の姫は、騎士のバラを飾りつつも、旅の若者(バヤヤ)の残した楽器の弦を掻き鳴らす。彼の歌った美しい愛の歌の、初めの3音を繰り返す。
 なぜバラがいつまでも枯れないのか、なぜ捨てられた花束を片付けないのか謎ではありますが(笑)、婚礼の宴の猥雑な場から逃れ、中庭の花束へと歩む影。そこに潜むもう一つの影。互いが捨てたものをもう一度交わし合い、二つの姿は寄り添ってそっと旅立つ。優しく暖かく見送るのは老道化ひとり。
 主人公が王家の婿となってめでたしめでたしなのではなく、一組の恋人たちとして、老いた父の待つ貧しい家に帰り、暖かい小さな小さな家庭を作ろうとしたところが何とも言えません。
 もう一本「金の魚」。これもろグリムの漁師の妻だなあ。車ですかそうですか。電気ですかそうですか。その辺だけ妙にシュールで笑っちゃったわ。

 web拍手を押してくださった方へ。ありがとうございました。
2006年04月26日(水) (感想)

昼ドラの話など

 ひさしぶりに休日に晴れたのでひたすら洗濯してました。干して取り込んで干して取り込んで。今どき乾燥機だけ単品で売っていないから、洗濯乾燥機を買うべきだろうか……。

 以下、いくつかテレビ番組の話。
 うちの感想、毒気キツイので。最近トゲもやたら含みまくりなので。気を悪くされる可能性が高いです。ごめんなさい。

 昼ドラ見てみました。初回から録画はしてたけど、結局見ないまま。あらすじ読んでごまかして。
 主演の女優さんきれいですねえ。着物がよく似合って。
 さて。自分、プラスマイナス双方向のフィルターがいくつも目にかかってるんで、まっとうに評価できないのですが。
 松田さんの役……微妙……なような……。
 あの低音の声は松田さんの魅力のひとつなんだけど、説明的な長台詞を早口でしゃべると正直聞き取りづらい。
 ……と昨日見た時点で思ったのだけれど。
 前に松田さん目当てで見たVシネ(複数)にヤクザ役で出ていた、今回特高役の俳優さん、この方もかなり特徴的な声なのだけれど、今日の長々台詞、一言一句きっちり聞き取れたんだよね。声質うんぬんよりやっぱり経験値なのかなあ。

 新番組の刑事ドラマ見ました。キャストが豪華。キャラクターがみんなクセがありますな。とくに吹越さんの役(まだ役名覚えてないす)(……ていうか、吹越さん痩せた?)
 まさか1話から続き物になるとは思わなかったです。……来週もまた見るんだろうな。

 月9はいつからバラエティドラマ枠になったんでしょうか。いつも無視されてるオジさんが気になります。元お天気キャスター嬢、激昂するのタメが足りないような。あの時点で冷血扱いするほどのことかしら。人に聞いた話であっさり態度変えるし。

 詐欺師の話は自分見ていないんですが、ダンナは次週から見ないだろうな、と言ってました。理由を聞くと「意外性がない」そうです。

 web拍手を押してくださった方へ。ありがとうございました。最近また自分の文が痛く思えて仕方なくて、めげることしきりなのですが、おかげでなんとか夜逃げせずにふんばっています。
2006年04月19日(水) (感想::テレビ)

弁護士ドラマのこととか

 番組改編期特番攻勢も一息ついて、新番組がぼつぼつ始まりだしました。
 というわけで、今日から始まった弁護士ドラマ二つ。
 7人の女弁護士ってどこぞの刑事ドラマのタイトル真似してます?
 事務所がやたらリッチで、ダンナがあのイスが欲しい欲しいと連呼してました。どっかの企業べったりで金稼いでるんだろう、なんてのは邪推でしょうかね。
 私は画面がアップの多用しつつカット割りが細かくていきなり酔いました。
 ストーリーは……触れぬが花でしょう。
 別に弁護士物にしなくても、普通に刑事物で良かったんじゃなかろうか、あの内容だと。
 
 もひとつ、弁護士のクズ。こっちの事務所のイスは安……リーズナブルだ。
 セクハラ現場が6時半の銀行で、「人が誰もいないなんておかしい」とダンナが突っ込んだのだが、それがけっこう重要な争点になってましたな。
 1回の間にクズ先生は何回おねえちゃんたちと飲んでいたんだろう。ある意味ごっつい経費かかってるような。おねえちゃんたちと出られるからえっちゃん(我が家ではトヨエツではなくこう呼ぶ)出演決めたのかな、とダンナ。知りませんがな。
 同じ行為であっても人によってセクハラだったり違ったり、ていうのは事実だよなあ……。
 
 話変わって。
 CMで大空魔竜ガイキング(旧版)のDVDが出ると知って唖然としてしまった。これもリメイク(?)放映の恩恵だろうか。
 ちなみに新しい方はまったく未見。某オフで聞いた話ではボリューションプロテクトもジャイアントカッターも出てきてないらしい(今はどうか知らないが)。思わず「どのへんがガイキングなんですか?」と聞いてしまったわ。
 旧版、リアルタイムで見ていたんですよね。地味〜に好きだった。けっこうその当時の所謂ロボット物の定石を外してた気がする。人型ロボットより戦艦のほうが強烈な存在感だったし。登場人物やたら多かったし。博士にヒロインに子どもはまあ普通だけど、男前が3人、気が優しくて力持ちタイプが3人……(笑) 自分は黒髪でちょっと腺病質っぽいサコンが好きでありました。エンディングの杉野昭夫さん(キャラデザ)のイラストが素敵だったのよ。歌も良かったし。暴れん坊将軍の曲そっくりだけど。
 ただ、まあ、あんまり大受けしていたという記憶はないし、アニメ誌などで取り上げられることも少なかったし。世間じゃマイナー扱いだと思っていたんだけど。何が浮上するかわからない世の中ですなあ。長生きはするもんだ。

 思い出話がらみ、ということで、ついでにいってしまおう。
 ローカルな話で申し訳ないんだけど、毎日放送(TBS系列)のマスコットキャラクターに「らいよんチャン」というライオン(?)がおりまして。4チャンネルだから、らいよんチャン。ちなみに他局だと8チャンネルのハチエモン(ちょっと鳥っぽい)とかがいます。
 このらいよんチャン、眼鏡&マフラーをしてらいよん様になってみたり、つけヒゲしてセ〜レブな感じになってみたりとなかなか味のあるキャラなのですが、最近のスポットでは何匹も登場して、ちょっとロシア民謡風味で歌って演奏しておりまして。最後に落ちてくる幕には「パルナーズ劇場」。これを見るたび、このネタ、関西人の中でも年齢制限アリだろう、とつぶやいてしまいます。昔よく流れていたパルナスというお菓子会社のCMのテーマソングにそっくりなのよね、確かに。ブンチャッチャ、ブンチャッチャ。この歌詞書いてもやっぱりまずいかなあ。
2006年04月13日(木) (感想::テレビ)

DVD視聴 サイボーグ009(新)1話

 未見のDVDが山積み、という話を昨日したせいか、思い立ってサイボーグ009(昭和54年版)の第1話を見る。
 自分にとってアニメ版009といえばコレ(通称「新ゼロ」)なのである。人によっては白黒版(通称「旧ゼロ」)かもしれないけど(自分は未見)。平成版もとびとびで見たけれど、絵は凄くきれいなんだけど、演出のテンポが自分には遅いように思われてねえ。戦闘シーンでひとりひとり順繰りにフレームに入れていたあたりが特に。
 で、久々に見た新ゼロなんですが、やっぱり演出が気持ちええ〜。畳み掛けていくスピード感もさりながら、巨人たちの「大きさ」を表現する動きの溜めというか、空気感がたまりません。
 1話だから作画に力入りまくりだし。中盤以降どんどこ崩れていくのが当時の習わしではあるんだけど(涙)
 ミサイルが誤発射して009が「世界の終わりだ」とつぶやく切実さを、今の若い人にどれだけわかってもらえるかしらねえ。
 当時まだ世界は冷戦まっただ中で、米陣営とソ連陣営で核武装が日々肥大化していって、オリンピックに世界の半分が出場しない、そんな時代。もしミサイルが落ちれば自動的に反撃ミサイルが発射される装置が動き始め、報復に報復を重ねてあっという間に世界が壊滅してしまうことは常識だった。だからこそ、核ボタンを押せないというギリギリのバランスのうえで成りたっていた世界の均衡。たった1発で「博士の異常な愛情」ラストシーンが展開してしまう。そんな情勢だったのよ、あの頃は。
 あら話が逸れちゃったわ。
 新ゼロの002ってクールな大人なのよねえ。平ゼロでは熱血ヤンキーだったけど。原作では影の薄い好青年。
 005かっこいいよ005。
 008ちゃんとインテリな描写がされていたのね。当時まだアフリカで独立運動が(以下割愛)
 しかし、当時の自分にはまだ腐女子回路のふの字も接続されていなかったからまったくわかんなかったけど、今見るとこれかなりキてますね。スキンシップ過剰だよ、君たち。

 web拍手を押してくださった方へ。ありがとうございました。励まし有り難く受け取らせていただきます。
2006年04月12日(水) (感想)

テレビ番組の話

 放送から2週間経ってしまいましたが、相棒最終回ちょこっと感想。
 冒頭の犯人さん、塔に登って高笑いってどこの二十面相かと。気球か何か飛んでくるかとちょっと本気で思いました。
 人を呪わば穴二つ。この場合いくつも開いていたわけですが。
 轟木さん、そばで付きあうにはうっとうしいというかストレス溜まりそうだけど、3人に殺されなきゃならないような人かなあ、と思っていたら恋情がらみか。
 美女と野獣。ていうか。蓼食う虫も好き好き。
 あのおねえさんには彼が白馬の王子様だったのね〜。
 噂の美和子さんを初めて見たけど、ずいぶん男前な方ですね。過去のいきさつを知らないのですが……なにはともあれ、おめでとうございます。

 松田賢二さんが出演するというので新しい昼ドラの録画を始めましたが、見る自信はありません。きっと見ないまま終わる気がします。ちなみに松田さんが出演するのは3週目以降だそうです。
2006年04月05日(水) (感想::テレビ)


テレビの話題ぽろぽろと

 今日はがくーっと寒くなりましたね。日はもう十二分に長くなってきているのに。

 もう一週間過ぎちゃったけど、一応書いておきたい「アンフェア」最終回。
 一つ前の回を見終わった時点で「旦那さんは実は生きている」というダンナと「後になって射殺したことを知った娘に恨まれるんだ」というワタクシ、意見が分かれまして。できれば自分は外れていて欲しいなと念じつつ。東京帰りのラーメン屋で隣に座った小学生の男の子も「自分のだんなさんだもんね、殺さないよね」とお母さんに向かって真剣に言っていたし。(にしても、十歳くらいの子が見るにはちと遅い時間でないかい)
 結果、私の負け。まあ負けると思ったけどさ。
 ダンナは本当はあのやたら声のイイおじさんが犯人だったらと思ったらしい。「だって、あのイイ声で(なつみの)お父さんの死の真相あたりから蕩々と語ってくれたら最高じゃないか」とのこと。いや、それは確かに聞いてみたいけど。
 ただ、あのおじさんにサイト(パスワード制)が作れるとは思えないので、その意見は自ら却下だそうだ。
 となると、ある程度限られてきたわけですが。
 まあ、ともかく。
 雪平に悲しみを与えるという点においては、犯人は成功を収めたと思う。
 かわいさ余って憎さ百倍、という言葉があるけれど、その逆もまた真なり、となるのだろうか。

 ちなみに相棒スペシャルは録画したまままだ見てませ〜ん。

 さてさて、ぜんぜん日記にはあげてなかったんだけど。
 ちょっとでも気になる番組はざこざことパソコンに録画したまま放置していたダンナ。
 あるときなにげに映してみて、夫婦して「こ、このノリは一体……?」となったのが時効警察。いやもうどこから突っ込んでいいんだか。スタッフが楽しんで作っているというのだけはよ〜くわかった。脱力が妙にクセになって、さかのぼって初めから毎日1話ずつ見たですよ。(2話見るのはちと疲れる)
 時効を迎えた犯人の方々が、15年前に殺人を犯したにしちゃ皆様若すぎるというのが難点といえば難点ですが。
 最終回もぜんぜんノリは変わらなくて。趣味の捜査のための資金が底ついた霧山くんが、またある程度貯金した頃にパート2かしら、と妙にリアルなことを考えてみる。できれば下手にゴールデンに移らずに深夜のままでお願いします。

 web拍手を押してくださった方へ。ありがとうございました。心の支えとなっています。
2006年03月29日(水) (感想::テレビ)

「ライオンと魔女」

 今日は京都まで映画を見に行ってきました。
 「ライオンと魔女」の吹き替え版と字幕版をハシゴです。
 計5時間は少々疲れましたが、「LOTR」の「二つの塔」のハシゴを思えばどうということはありません。
 LOTRの字幕騒ぎ以来、可能であれば……特に人名地名入り組みそうな作品であれば、吹き替え版を見て頭に流れを入れておいて、字幕版で本来の声を楽しむようにしています。

 まだ絶賛上映中の作品なので、ネタバレはなるべく避ける方向で行きたいと思います。
 そのかわり自分語りが大半をしめることになりそうです。人が聞いても面白くないかもしれませんがお許しください。

 ファンタジーの映画化というとネバーエンディングストーリーの悪夢を思い出していまだに一瞬身構えてしまう私です。映像技術的なことや筋の省略はともかくも、ラスト3分で原作の精神をぶち壊しにしてくれた恨みを忘れることはできません。どらごんニノッテイジメッコニシカエシッテナンナノヨ……。指輪物語やハリポタを楽しく見られたのは、自分が原作を知らないおかげだと思います。(ちなみにゲド戦記も読んでない) しかし、ナルニア国物語は既読なのであります。
 ただ、読んだのはもう30年も前のことです。登場人物の名前も筋立ても、すべて忘却の彼方。だからたとえ原作とかけ離れていても「違う」と怒り出すほどの思い入れは持ち合わせていない……はず。
 そんな私が見に行くことを決めたのは、原作好きな人にも映画が好評だったからです。


 今日の京都の町は着物や袴姿の若者が多く見かけられました。卒業式の時期なのですね。
 途中ガレキ店に寄ってデカマジムックと響鬼・鋼の巻と特ニュー3月号を買いました。
 レディースデイなので2本分チケット買っても2千円。だいぶ助かります。吹き替え版は女友達同士で見に来てる若い子が多かった感じですね。

 結論を先に言うと、見られて良かった映画だと思います。戦さの場面などは映画用だいぶふくらませた感がありましたが(でもってCGっぽさが目に付きましたが)、よく作られた作品でした。


 さて、後は延々自分語りになりそうなので、映画の感想を知りたかった方は、もうここでお引き取りください。

 今回、この映画を見ることは自分の記憶を掘り起こしていくことでありました。

 30年余り前……小一の頃から図書館通いをしていた私が、絵本を卒業して最初に読んだ「長いお話」がナルニアの「銀のいす」でした。我ながら極端というか中間がないというか。たぶん美麗な表紙の絵に惹かれたのだと思います。たぶん小二か小三……四年生にはまだなっていなかったはずです。ナルニアを読破した後、ドリトル先生やメアリー・ポピンズを制覇。あのころ親に言われてつけていた感想ノート(といいつつすぐにタイトルしか記録しなくなった)が残っていればと思います。
 前述したように名前も筋も消えていましたが、感覚……というか手触りのようなものは残っていたようです。
 雪の森の中、なぜか一つ立つ街灯の絵。半獣の住まいがこの世で一番居心地の良い場所とされていたこと。冬の世界でのビーバーの家の暖かさ、ありがたさ。ライオンの毛の輝き。
 そんなものだけは、沈むことなく残り続けていました。

 最初の空襲シーンこそ違和感がありましたが、すぐに次々と記憶……感触が掘り起こされていきました。
 そう、これは兄弟のお話でした。それも完全に良い子たちとはいえない。いろいろな性格と兄・姉・弟・妹というそれぞれ異なる立場をもった「ふつうの」子どもが歩んでいく物語。
 半獣の暗い笑み。女王の優しさ。誰が味方で誰が敵なのか、正しいのは誰か……とまどった記憶。
 ほんの軽い気持ちでついた嘘や、保身の言葉が、どうしようもない裏切りとなり、他者を傷つけていく恐ろしさ。
 異なる国の異なる生きものたちを描きながら、つまるところひどく精神的な物語だったのだそういえば、とそんなことを思いながら映画を見ていた気がします。物語の末妹と同じくらいだったかつての自分にそんな理屈は言葉としては持ち得るはずもありませんが、本の固い表紙の手触りや紙の色や活字の太さ大きさとともに、何かが確実によみがえってきました。
 そして、今から見れば確かにひどくキリスト教的な……そう、かなり露骨にキリスト的な部分があるのですが、遠い昔の自分はまだそんな知識を身につけていなかったなあ、と。(ある意味ラッキーでしたね)
 
 見ていて記憶の底からいろいろ湧いて出たということは……つまるところ映画が原作のコアを外さずにきっちりすくい取っているといっていいのでしょうね。

 まったくの余談になりますが、話のキーになるターキッシュ・デライトなるお菓子、画面で見る限りでは熊本銘菓「朝鮮飴」に似ているような。観光土産として売っている朝鮮飴は一つ一つオブラートにくるんでセロファン包装されていますが、ご贈答用のものになると木の箱に片栗粉敷き詰めてぎっしり埋まっているのです。口の周りが白くなるところといい、歯に染み渡るような強烈な甘さといい(ターキッシュ・デライトはずいぶん甘いという話)、ねばつく食感(画面で見る限り)といい、思い出さずにいられません。
 それにしても、イギリス人の女の子というものはどれほど小さくてもきっちりレディなのだなあ、しみじみ。

 帰りの電車の中で考えていたのは、自分はいつから魔法を信じなくなったんだろう、ということでした。
 まったく恥ずかしながら、私はずいぶん大きくなるまで、物語の中の魔法の国を信じていました。ナルニア国物語を読んでいた頃は少なくとも、その存在を信じていました。どこかにその入り口はある、と。ただ、その入り口は横文字の名前をした子どもたちの前にしかあらわれないようだという諦めはありました。それでも、壁に掛かった鹿の首の剥製の、壁の向こう側になら行けるかもしれない。草や木の名前を持った小さな人には会えるかもしれない。
 大人になれば魔法を信じられなくなることもわかっていました。空と時を駆ける船に乗っていたはずの兄弟達がみな気のせいだと思い始めるように。だから私はピッピの真似をして「私はおっきくなりたくない」と何度も唱えました。
 それでも、知らないうちに、私はファンタージェンは架空の場所だと認識するようになっていました。
 別にどこかで劇的変化があったようには思えないんですけどね。
 残念なことに私には、ウエンディの替わりに飛んでくれる娘は存在しないんですよね。
 ああ、なんだか本当に、とりとめのない話になってしまいました。
 最後に。私は「銀のいす」では沼人のおじさんが好きでした。ななつやつの頃から嗜好って奴は……(滅)

 昨日今日とweb拍手を押してくださった方へ。ありがとうございました。励まされています。
2006年03月15日(水) (感想)

テレビの話いくつか

 えーっと、今までなんとなく気にはなっていて、でも見る習慣がつかなかった番組なんですが、今年になってようやく見始めました、「相棒」

 過去のいきさつを知らないので、右京さんと女将の関係ってどんななんだろう、とか、薫くんって彼女いるらしいけど今どちらに、とかわからぬことだらけ。

 さて。わたくし関西人なのでピンとこないのですが、新宿から成田まで渋滞ぎみとはいえそんなに時間かかるものなのでしょうか? 京都から伊丹は50分だよなあ。

 今回は右京さんの焦り声というファン的には珍しいものを拝むことができたってことですかね。

 亡き夫の復讐は復讐として、高飛びしようというのは同情できないなあ。


 ついでにもう少しテレビ感想など。

 今シーズン一応毎週見ているのは「アンフェア」

 1話から4話にかけての「推理小説連続殺人」に続く5話からの「募金型身代金誘拐事件」も一区切り。犯人の木村多江(おそらくダンナの好みのタイプ)の微妙な感情表現に舌を巻きつつ、予想の斜め上を行く展開にぽかーん。

 いや、若い刑事さんが死んだっつって死んでないのは予想通りだったけどさ。うっかり(笑)撃っちゃった人が生きていたと知った犯人が、あんなヤケのヤンパチ行動に出るとは思わなかったよ。

 最初はただの敵対関係でしかないと思った雪平一派と管理官も、意外な厚みがある仲だんだなあと。

 真犯人の一人は呈示されたけど、前回の事件との関連性がまだわからないし。

 うーむ、踊らされてますなあ(笑)


 ついでだ。CMの話。ビールのコマーシャルで懐かしい曲が耳に入る。大好きだったルビーの指輪。声も歌い方も変わっていないことに驚きつつ、容貌はむしろお父さんそっくりになってきたよなあ、と思う。もひとつのバンドの方は私現役時代を知らないんだけど、ファンの気持ちってどんなもんだろう。
2006年03月01日(水) (感想::テレビ)

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