未見のDVDが山積み、という話を昨日したせいか、思い立ってサイボーグ009(昭和54年版)の第1話を見る。 自分にとってアニメ版009といえばコレ(通称「新ゼロ」)なのである。人によっては白黒版(通称「旧ゼロ」)かもしれないけど(自分は未見)。平成版もとびとびで見たけれど、絵は凄くきれいなんだけど、演出のテンポが自分には遅いように思われてねえ。戦闘シーンでひとりひとり順繰りにフレームに入れていたあたりが特に。 で、久々に見た新ゼロなんですが、やっぱり演出が気持ちええ〜。畳み掛けていくスピード感もさりながら、巨人たちの「大きさ」を表現する動きの溜めというか、空気感がたまりません。 1話だから作画に力入りまくりだし。中盤以降どんどこ崩れていくのが当時の習わしではあるんだけど(涙) ミサイルが誤発射して009が「世界の終わりだ」とつぶやく切実さを、今の若い人にどれだけわかってもらえるかしらねえ。 当時まだ世界は冷戦まっただ中で、米陣営とソ連陣営で核武装が日々肥大化していって、オリンピックに世界の半分が出場しない、そんな時代。もしミサイルが落ちれば自動的に反撃ミサイルが発射される装置が動き始め、報復に報復を重ねてあっという間に世界が壊滅してしまうことは常識だった。だからこそ、核ボタンを押せないというギリギリのバランスのうえで成りたっていた世界の均衡。たった1発で「博士の異常な愛情」ラストシーンが展開してしまう。そんな情勢だったのよ、あの頃は。 あら話が逸れちゃったわ。 新ゼロの002ってクールな大人なのよねえ。平ゼロでは熱血ヤンキーだったけど。原作では影の薄い好青年。 005かっこいいよ005。 008ちゃんとインテリな描写がされていたのね。当時まだアフリカで独立運動が(以下割愛) しかし、当時の自分にはまだ腐女子回路のふの字も接続されていなかったからまったくわかんなかったけど、今見るとこれかなりキてますね。スキンシップ過剰だよ、君たち。
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