最近よく「ゲシュタルト崩壊」という言葉を目にする。なんだか心理學用語のようだが、よくわからないのでスルーしていたが、ようするにあれね。中島敦の「文字禍」なのね。 小學生の頃、宿題で漢字の書き取りをしていて、同じ字を繰り返し書いていると、不意にそれがまるで見知らぬ存在に感じられる……というか、初めて見る線の寄せ集めに思えることがちょくちょくあった。しばらく他のものを見ていると元に戻るんだけど。 高校生になって、教科書で出會った中島敦の作品を片端から讀んで、「文字禍」の中で同じ感覺についてみっちりと觸れられているのに驚いた。物語の中の、文字に對して不審を抱いた博士は「文字」そのものに復讐されるのだけれど。 それから20年以上經って、その現象についての名稱を知ることになるとは思わなかった。
ところで、今日の日記に違和感を抱かれた方もいらっしゃるかと思いますが、ちょっと遊んでみました。新漢字を舊漢字に、あるいは逆に變換するソフトをみつけたもので。 高校の頃、お遊び感覺で、授業のノートを舊字で取っていました。なんとなくおしゃれな氣がしたんですよ(笑) 今の若い子がギャル字使うのと氣分的に違いはないと思うんだけど、自分の場合、お仲間はいなかったなあ。 さすがに假名遣いまで直してくれるソフトは知りません(笑)
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