++たらたら日記++

現在絶賛放置中。
感想等は基本毒吐き。
サイドメニューはプルダウン式です。
最近、コメントの表示に若干の不具合が出ていますが、
管理人にはきちんと届いています。

映画「ニーチェの馬」

 5月4日(金)は十三の第七藝術劇場へ。
 ハンガリー映画「ニーチェの馬」を見に。
 前に「孤独な惑星」を見に行ったときに、始まる前に流れた予告で、頭の中をカリッと引っかかれたから……白黒の画面の中の凄まじい砂嵐と疲れ切った老人の顔になぜかもっと見たいと思わされたから、前売り券を買っておいたのです。
 かなり訳わからん、寝てしまう映画の可能性もあるので、さすがにこれはダンナを誘えなかった。

 休日とはいえ、この手の映画に30人も観客がいて、なんかびっくりした(自分のことは棚に上げ)。

 以下、かなり詳細に、物語の核心部分を含めてネタバレします。
 というか、ある程度事細かに語らないと、この映画のもつ凄味は伝えられない……。
 ……映画を見ながら、あまりの描かれているものの最低限な極小世界っぷりに、目に映る内容をいちいち自分の中で言葉に置き換えていった、ということもある。

 まあ、ストーリーがあるといえばあるし、無いと言えば無い。
 宣伝の惹句でも語られてるので隠さずにバラしますが、ゆっくりと世界が滅びる話です。
2012年05月16日(水) (感想::映画・DVD)

映画「テルマエ・ロマエ」

 今年のゴールデンウィークは珍しく飛び石ながらも連休に出来たので、それなりにいろいろ楽しんできました。

 まず4月30日(月)に、ダンナと映画「テルマエ・ロマエ」に。
 出かけた映画館が月曜がレディースデーなこともあり、そこそこの入り。客層は老若男女幅広し。

 前半の原作まんまな部分は、ネタがもうぜんぶわかってることもあって、なんとなく笑いそびれる感じ。面白くないわけじゃないんだけど、うんうんうまく再現してるね〜というのが先に立っちゃって、回りの笑いに取り残される感が悔しい(笑)
 しかし金精様やるのかよ!ていうか一瞬かよ! いや、あれ映すならしっかりフォローしとかないと、ただの瞬間的エロネタでしかないじゃない。

 中盤から後半のオリジナル部分は楽しめたです。しかし図書館でちょっと本借りたくらいでラテン語ペラペラ歴史もばっちりってマミちゃんどんだけスペック高いの。
 舞台がローマになって、みんなラテン語じゃなく日本語で話し始めたとき、これってのだめカンタービレの「吹き替えでお送りします」と同じシステムだよな〜と思ったとたんに画面上に出る「Bilingual」の表示(笑)(で、後で知ったけど、監督ってのだめの人だったのね)

 なんか終盤ちょっとイイ話になってるぞ〜とか、元の世界に戻るきっかけがソレかよ!とか、なかなか楽しゅうございましたが。
 ケイオニウスが単なる憎まれ役になっちゃったのだけがちょっと残念かな。あの人、女好きの困ったちゃんだけど、なんか憎めないところあるんだよね。まあ「物語」にするためには、わかりやすい打ち勝つべき敵を作るのがセオリーなのはわかるんだけど。

 で、後日、劇中に流れていた男声オペラの音源がプラシド・ドミンゴと知って腰を抜かしかけたですよ。音楽の知識ゼロの自分でも知ってる世界三大テノール! 使用を快諾したって太っ腹。いやあ、ぜいたくだなあ。


 映画の後、車を飛ばして京都へ。馴染みのお店で夕食にしようと思ったら、カウンター満席で、それじゃあと後から行くつもりだった馴染みのお店その2へ。席あいてますかの電話を先に入れたけど、自分だとわかったらいきなり声を変えるのやめてくれませんか、店の人(苦笑)
2012年05月15日(火) (感想::映画・DVD)

3D版スターウォーズ エピソード1

 スターウォーズシリーズは、自分は劇場公開第1作(エピソード4?)を小学生の時に連れて行ってもらったきりなんですけどね(歳がばれるな)。

 実家にホームシアターを着々と構築しつつあるダンナが、シリーズのブルーレイセットを購入し、けっこう気持ちが盛り上がっていたらしいところに、今回の3D版公開。
 どっちかというと出不精のダンナが、うきうきと誘いかけてきて、一緒に見に行きました。
 (正確には2週間ほど前の話です)

 先述したように自分は最初のしか知らないし、まだ子どもだったのでストーリーもよくわかってませんでした。なんか全体像はおぼろげにあちこちのネタで把握。
 エピソード5、6を知らなくても大丈夫というダンナを信じるしかない。
 
 吹き替え版で見ようとしたら、1日に1上映しかなかった。字幕版は2回だからあまり違わないと言えば違わないけど。3Dで宙に浮く字幕を読むのは本当に疲れるのでコリゴリ。

 えーと。
 そういえばこのエピソード1公開当時、アナキン坊やが可愛い可愛いという声をずいぶん聞いた気がするんだけど、どこでだったろう。ネットかな、やっぱり。
 いや、ほんとうに可愛いなあと。

 んで、娯楽映画として本当に良くできているなあ、と。
 コミカルなキャラクターの配分のしかたとか、見事だなあ。
 ほぼ主役のジェダイの騎士の……(結局鑑賞中名前覚えられず)うん、ジェダイのおじさんの適宜なうさんくささもよかった(笑)
 見所のレースシーンは3Dをこれでもかと活かしていました。
 ラストの立ち回りは、敵さんがどういう人かがわからないから、ちょっとあっさり風味。いかにも待て、次作。

 ダンナに言わせると、スターウォーズシリーズとはアナキンとパドメの純愛物語らしい。
2012年04月10日(火) (感想::映画・DVD)

映画「孤独な惑星」

 月曜に綾野さん出演の映画「孤独な惑星」を見に行ってきました。
 十三(じゅうそう)って初めて降りたけど、改札の真ん前まで飲み屋と食べ物屋がひしめき合っていて、翌日休みの仕事帰りの人たちがどんどん吸い込まれていました。
 映画館のあるのも雑居ビルで、同じフロアにボーリング場。音が心配だったけどさすがにそれは大丈夫。百人近く入れる立派なスクリーンでした。(30人満員御礼とかに慣れすぎだよ自分)
 なんか意外と男性が多いと思ったら、メンズデーとかで男性千円の日だったのね。男女比率が2:3くらいだった。

 きちんとパンフレットがあることにびっくり。エレクトロニックガールも渋谷もパンフ無かったから、ミニシアター系の映画って無いもんだと思っていた。
 で、見終わってから読んでみて、いろいろ書いてあることと、自分が見て感じたことが違いまくっているという事実がまた生じるわけで。
 綾野さん言うところの「作家性の強い」作品、解釈が見る側に委ねられる部分の多い作品ってのはどうしてもそうなっちゃう。
 まあ、自分の頭がスカポンタンなのはしようがなく……いろいろなことが配置されているっぽいのはわかっても、いろいろと拾いそびれて、えっちょっとタンマ、さっきのとこもっぺん見せて、と思えどかなうべくもなく。こういう作品こそ手元に置いて繰り返し見返したいんだけど、たぶんソフト化はされないんだろうなあ。

 以下、ちみっとネタバレ。
 都会で一人暮らしの(たぶん20代後半の)OLのところに、マンションの隣の部屋のカップルの男性が、痴話げんかの果てに転がり込んできて、ベランダに住み着く……というのが雑誌の紹介などで事前にわかるストーリー。
 どこの猫じゃい。

 始まって、劇伴が流れてきたあたりで、たぶん自分はこの映画好きだろうな、少なくとも嫌いじゃないなと思った。わかるわからないは別として。
 恋愛映画かというと、その色は薄かった気がする。かと言ってパンフの種々の解説にあったような知的ゲームかというと、それもまた少し違う気が。
 距離感とか空気感とか、ほんのりとした何か、うっすらとした温度のようなもの。夕日の暖かさと薄ら寒さと寂しさ。それをじんわりと感じる映画。

 画面が、面白かった。ベランダ側から映される二つの部屋が、暖色と寒色にはっきり分かれていたり、ベランダの外にいる青年とそれを冷ややかに見つめるOLの、その画面のど真ん中を柱が仕切っていたり。

 ガラス戸一枚で仕切られ、触れ合うことのない男女の、ガラス越しにやりとりされる言葉……ごく他愛のない会話とともに行ったり来たりする何かしらの「気」。
 ありえない日常、おとぎ話的な状況が、淡々とした描写によって不思議なリアリティをはらむ一方で、主人公の勤める会社の描写が珍妙。だだっ広い空間の窓際にだけ机が貼り付いてるって何ごとだ。しかもBGMがチンドン屋と化してるし。
 マトリョーシカな段ボールのシーンが何を意味してるのか、あれだけはさっぱりわからぬ。

 なんか久しぶりに、何かの役を演じている綾野さんを見守るという視点ではなく、物語の中の、その世界に住む人物として、画面を見ることができた。そのことが嬉しい。
 薄い体の、肩甲骨が好きだな〜と変態なこと考えたのは内緒。
2012年03月21日(水) (感想::映画・DVD)

DVD「たまの映画」


 たまというバンドを知っていますか。
 あなたの好きなバンドは何ですか。

 「この映画は
  今、誰も死んでいないし
  今、再結成もしないし
  今、何周年でもないバンド

  かつて「たま」だった人たちが
  今に至った経緯と
  2009年7月から12月までの
  活動の記録である」
      ……映画冒頭より

 京都シネマで「たまの映画」近日上映のチラシを見たのは去年の春だったろうか。
 その後、しばらくいつ劇場HPを見ても「近日上映」のまま。
 なのに夏休みの仕事がバタバタしているときに上映していたらしく、気がついたら終わっていた。
 しょんぼりしていたら、まさかのDVD発売。誰が買うの?採算合うの?と思いつつ購入。
2012年01月11日(水) (感想::映画・DVD)

映画SP革命編

 月曜に、ダンナが休日出勤の代休を取ったので、病院寄って検査結果聞いてから一緒に見に行った。あ、検査結果は問題なしだけど、半年後にまた調べましょうって予約入れられたけど覚えてる自信がない。

 と、その前に。

 この間やってたSPテレビスペシャル。ドラマダイジェストのほうは見損ねたけど問題なかろう。野望編のダイジェスト&革命の前日は、これ見ずに映画館へ行くのはわけわからないだろう、と。なんでテレビスペシャルでそんなに話を進めておくんだよ〜。

 とりあえず尾形さんかっこいい。
 でもあの部屋は音楽聞くにはあまり適してないような気がする。ダンナの言うには簡素な棚のスチールパイプがビリビリ響くだろうと。部屋の長辺一つまるまる窓で音漏れまくりそうだし。

 ダンナは真木さんが巨乳だとやっと認識したらしい。遅すぎる。どんだけ胸に目が行かないんだと笑わずにいられなかった。


 映画本編は、まだ公開したばかりだしネタバレは避けます。
 野望編はなんだかテレビをそのまま持ち込んだ安っぽい感じでがっかりしたけど、今回はちゃんと映画だったよ。面白かったよ。
 ドラマの時から思っていたけど、子役のキャスティングの素晴らしさには感心せざるを得ない。画面に写るだけで説明いらず。あの一瞬でいろんな伏線が一気に結びついた。

 尾形さん格好いいなあ再び。

 で、各占拠ミッションサブリーダーたちもかっこいい。知らない役者ばっかり使うなよという意見も見たけど、むしろ普段あまりテレビで見ない役者さん(おそらく舞台系)だからいいんじゃないか! 見ていて世界に没入できるじゃない。

 すさまじい殺陣を見ていると、ああSPだなあという気がするわ。

 一応話としてはおさまったけど、全ての謎が明かされたわけじゃないし、影に別の勢力が潜んでそうだし、その気になれば続編が作れそう。まあ、作れそう、なところでおさめておくのが華と思うけど。
2011年03月17日(木) (感想::映画・DVD)

映画「白いリボン」「相棒2」

 この2週間ほどのあいだに2本映画を見た。
 1本は「白いリボン」。2009年のパルムドール大賞受賞作らしい。
 監督のミヒャエル・ハネケは映画ファンには知られた存在らしいけれど、自分はまったくわからず。出演俳優もまったくわからない。
 新聞の映画評を見て何故だか、これは映画館で見なくては、と思ったのだった。

 舞台はドイツのとある田舎の村。
 村人の半数は男爵の荘園で働いていて、牧師の指導の下、信仰により規律をもって結びついている、小さな村。
 麦狩りは鎌による手作業で行われ、移動手段は馬車か馬だけど、金持ちは自転車(前後の車輪が同じサイズ)を持っている、そんな時代。
 村の名士であるドクターの落馬事故から映画は始まる。何者かが通り道に針金を張って故意に事故を引き起こしたのだ。
 それを皮切りに、人々の記憶が消えかけた頃を見計らうようにして、陰湿な事件が繰り返される。
 物語の語り部は村にただ一人の教師だが、彼が主人公ではない。あえていうなら、小さな村・閉ざされた地域社会そのものが主人公だ。

 映画評を読んで、あらかじめ一連の事件の犯人は最後まで示されないままだと知っていた。だから謎解きに腐心することは最初から放棄して、ただ画面を受け止めることに努めた。そして、それはかなりの労力を要した。
 画面は決して分かりやすく語ろうとはせず、次々と説明無しに出てくる登場人物たちの関係や社会的地位を把握するのにあっぷあっぷ。
 鑑賞後に他のブログの感想などを見て、退屈だったとか睡魔に襲われたとかいうものが多かったけど、とんでもない、こちとら気を張りっぱなし。なんともいえない不気味な緊張に襲われ続けていた。

 画面は白黒。音楽も効果音も一切無い。
 まるでその時代、その場所にカメラをそのまま持ち込んだよう。
 そしてカメラワークも至極控えめ。
 事故死した百姓女の遺体を葬式のために整えている最中に、駆けつけた夫が、妻の横に腰掛け見下ろす。その姿は狭い部屋の外からとらえられ、男の顔は壁に隠され見えない。
 あるいは、帰宅が遅れたことをひどく叱責され、食事を抜かれた牧師の息子が、翌日父に罰として鞭打たれる、その様子は扉が閉ざされ、風切る音と悲鳴だけが観客に届く。
 牧師がわが子らをなじり、「愚かな子ら」が行儀と規律を覚え、悪徳を退ける助けとなるよう強制的に身に着けさせるのが、題名の白いリボン。

 見ていて最初に思ったのが、この父親の厳しさだった。今どきのなあなあな親子関係からは考えられない、親の権力の強さで、これだと躾けもピシッといくなあ、などと思ったが、見ているうちにそんなのんきなことを言っていられなくなった。
 物語の小さな舞台の全てにおいて、「支配」が席巻していることに徐々に気付かされたのだ。
 地主である男爵は村人を支配し、牧師は良民を支配し、父親は子を支配し、夫は妻を支配する。ある時は命を奪いかねない勢いで。
 小さな閉鎖した人間関係の中で、悪意が降り積もり燻っている。
 一連の事件は権力者への悪意が吹き出したものに違いはないのだけれど、結局明確には描かれない。

 時代的なものか、宗教的なものか、立場的なものなのか、抑圧の激しさに私の鈍い頭でも気付かされたのが牧師の息子の一件だった。
 彼は物語のごくはじめの段階で自分の命をわざと危険にさらす真似をし、神さまが自分を殺す機会を与えたのだと教師に語る。それからもひどく悩む様子を見せ続ける彼。牧師は息子を問いつめ、私たちにはわかりづらい抽象的な物言いで、息子の罪を暴き立てる。
 何がなにやらだったのだが、後になって、息子が夜の間、手を縛られている描写を見てはっとする。
 彼は自慰を覚え、そのことで罪の意識に苛まれ、父親に激しく弾劾され、文字通り戒められたのだ。

 物語は唐突に終わる。
 突如、戦争の足音が迫り、大きな風が村にわだかまった空気を吹き飛ばし、人々はむしろ明るく晴れ晴れと変化を待つ。

 このラストについて、ナチズムの到来と成長した子どもたちがそれを支えるであろうことに言及する映画評は多かったけれど、自分にはそこまで読み取れなかった。

 実はうっかり空腹の状態で見に行ったものだから、終わりのほう、腹の虫が鳴る音が響いちゃって響いちゃって、エンドロールが無音で流れるなかにそれなもので、恥ずかしいやら申し訳ないやら。

 この映画の描くものは、たぶん特殊な何かではなく、ひどく普遍的なものなんだろう。日本でもほんの数十年前までは、強権的な支配の連鎖が社会のあたりまえだったのだから。
 それにしても、お金持ちも貧乏人も、みんな子だくさんだったなあ。



 で、相棒2です。
 同僚に「Me(仮名)さん、もう相棒見に行きました?」と何度も聞かれて、まだと答えるたびに、ああ話したくてたまらないことがあるのにという表情をされまして。
 ダンナとスケジュール合わせてやっと見に行って。
 ああ、これだったのね、と。

 某ドラマの劇場版がまるきりテレビのまんまだったことを思うと、しっかり映画の特別感はあったし、前の映画(マラソンネタのやつ)が犯人の心情と行動が乖離しすぎて後味悪くなりすぎていたことを思うと、良いバランスで見られたと思うんだけど。

 もっと先のシリーズに、あの二人の直接対決を持っていくのだと思っていたのに。

 久しぶりに一条刑事(違)を見て、やっぱり制服似合うわ、かっこいいわと思ったり、入れ墨のチャイニーズマフィアのひとがどうにも見覚えがあるなと思っていたら、ブレイドのピーコックアンデッド伊坂さんだったのね。
 冒頭のシャワーシーンはあれやっぱりファンサービスなんでしょうか。ていうか大河内さんガタイいいな。

 「おもしろかったけど、寂しい」と、夕食をとある回らない寿司屋でとりながらダンナがぽつりとつぶやいた言葉が、すべてでございますよ。
2011年02月23日(水) (感想::映画・DVD)

SP劇場版

 月曜にダンナと一緒に見てきました。
 内容すっかり忘れてた。復習しておけばよかった。
 同僚にも見てきた人がいて、今日話したんだけど、アクションだけでストーリーは無いよね、というところでほぼ結論。
 まあ、続編をこうご期待といったところなんだろうけど。
 画面がね〜。テレビとの差がなかった。縦横比もそうだし、画質も。
 最初の空撮?の都会の俯瞰が、なんかすごくピントが甘い感じで、あれこれほんとに本編始まってるの?としばらく悩んじゃった。
 映画ならではという特別感というかお得感が足りない。
 他のテレビ番組の劇場版なら、画面レイアウトをあきらかに映画用の構成にしてるのもあるのにね。
 まあ、伏線回収しないうちに新たな伏線張るの止めてくれ〜。ていうか二度と回収されることはない気もするけど。
2010年11月17日(水) (感想::映画・DVD)

映画「ガフールの伝説」

 前にアリスインワンダーランドを見に行ったときの3D予告が群を抜いて素晴らしく印象に残ったので、いそいそと見に行きました。
 平日で受付に一人しかいなくて、3D眼鏡の件(無料配布のでなく眼鏡オン眼鏡を欲しい)でやりとりしていたらまた後ろに行列が出来てしまった。もうやだ。
 ファンタジーで犬とか狼が主人公になることはあったかもしれないけど、フクロウが主人公というのはないだろうなあ。
 期待通り映像は素晴らしかったです。羽毛のふあふあ感とか、とくにヒナっこのぽあぽあ産毛とか触りたい〜。俯瞰の場面の奥行きも良いし、水や炎の質感も素敵。
 でも、話は途中からいかにも「はしょりました」感が強くなって。
 原作は少なくとも10巻はある長編らしいです。たぶんその1エピソードの映画化なんだろうけど……。上映時間が2時間ないんですよね。必要な部分は確かに入っているはずなんだけど、やっぱり素っ飛ばしてる感はいなめない。
 まあ、なぜフクロウが兜被って武器持って戦うのか、いきなりの世界観にはもう諦めてついていくとして。優れた種族がどうのこうのという某ドイツ政党を思わせる悪のフクロウ団から脱出した主人公たちが、伝説の勇者たちを探して旅をする過程がはしょりすぎ。途中仲間が増えるのもあっさりしすぎだし、「長い苦労の旅の末」ってほど時間かけてないじゃん。
 あと何度も「目で見るな、さのうで感じろ」とか「僕のさのうがそう伝えてくれるんだ」とか、ハート的な意味でやたら出てくる「さのう」という言葉だけど、自分はぼんやりと「砂嚢」って鳥の消化器官の一種だという知識があったんだけど、やっぱり子どもも見るわけだから、世界観を表現するワードなんだろうけどもう少しなんとかならなかったのかと。
 なんかこう、いろいろと足りない感じでもったいなかったなあ。冗長な場面は別になかったので、やっぱりまずは時間足りてないんだろうね。エンドロールの影絵も素敵だったのに。終わり方は続編をほのめかしてたけど、次は過不足無いといいね。
2010年10月06日(水) (感想::映画・DVD)

映画「ちょんまげぷりん」

 よくできた映画でした。
 ウェルメイドという言葉がぴったりくる、笑って泣ける、心温まる作品でした。

 自分は「ジャニーズ、なにそれおいしいの?」な人間なので、見に行ったのは出演者関係なく、予告がとても面白そうだったからです。他の方の感想も好感触だったし。
 まあ、客席は若い女性でいっぱいでしたね。意外に、いかにも映画好きな世代のおじさまもチラホラしていましたが。
 そしてお嬢様方の、「大奥」の予告への食いつきっぷりは凄かった(笑) 大奥の予告はずっと前から流れてるけど、今までもったいぶった文字ばっかりで、今回初めて映像流れてた。ロビーに等身大パネルが立ってたので、それにもキャアキャア言ってた。二宮くん以上に黄色い声浴びていたお兄ちゃんがいたので検索したら大倉忠義くんだと。うん、わからん。

 お話は、働くシングルマザーと幼稚園の息子の前に、タイムスリップした江戸時代のお侍さん(旗本直参だそうで)が現れて、なんだかんだでお侍は母子のとこにやっかいになることになり、「奥向きのこと」を引き受けているうちにパティシエの才能に目覚める、というもの。
 まあ、ストーリーはわりとシンプル。となると、いかに描写を丁寧にするかということなんだけど、ほんと良くできてた。
 ちょっとしたシーンが笑えて笑えて。
 拾われた直後、お風呂をいただいた後のお侍さんがスウェットに落ち武者ヘアーという図の破壊力といったら。上映後、「ショックすぎる!見たくなかった!」と叫ぶお嬢さんが彼氏に笑われてた。
 笑えるシーンだけじゃなくて、生活習慣や考え方の違う人と人が次第に距離を狭め絆を結んでいく過程が少しずつ積み上げられていって、温かい気持ちになった。

 ところどころ「あれ、ちょっと話飛びすぎじゃね?」と思われる説明不足なところがあったんだけど、エンドロールがNG集およびカットされたシーン集になっていて、ああやっぱりそういうシーンが入るはずだったんだよね、という感じ。尺の問題かな。
 ちなみにNG集は必見。かわいい。

 いやでも泣いたな。いかにも泣かせにかかってくる作品見てもあまり泣かないけど、これは泣いた。いろいろわかってても泣けた。
 アイドル目当てで映画館に足を運ぶとして、こんな小品ながらも匠の作に出会えたら、幸運というべきでしょうね。
2010年08月24日(火) (感想::映画・DVD)

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