++たらたら日記++

現在絶賛放置中。
感想等は基本毒吐き。
サイドメニューはプルダウン式です。
最近、コメントの表示に若干の不具合が出ていますが、
管理人にはきちんと届いています。

四大陸選手権 2月8日 周辺事項編

 朝寝して、のんびり朝ご飯食べて、荷造りして、ワンコをお義父さんに捕まえておいてもらって出発。ワンコは私のことをマッサージ係の下僕と思っているらしく、遊びに行くたび飛びかかってきては「なでれなでれ」と催促するのだが、今回体を毛まみれにしていくわけにはいかぬので。
 観戦グッズのみで着替えなど持ち歩く必要がないというのはありがたかった〜。

 もとからちょっと余裕を持って……と出発したけど、開始時間が後ろにずれ込んでいるのを忘れていて、到着したのは開場にもまだ間がある時間。まだ空腹ではなかったけど屋台でサンド買って中庭みたいなとこで腹ごしらえ。なぜかタイ・トルコ・ブラジル料理の屋台も出ていた。

 8日の席はショートサイド中央。高さもほどほど。選手出入り口もキスアンドクライも見下ろせるし、放送席もよく見えるし、大型スクリーンは正面、と言うこと無しの良席。
 まずは左右隣りの人に「今日は一日よろしくお願いします」とご挨拶。
 どちらもとても感じの良いご婦人で、とても楽しく過ごせました。
 ただ、右隣の方は「ちょっと今日はテンションが低くて……」とのこと。
 理由を問うと「……ペアのファンなので……日本の……期待していたのに……」
 はい、皆まで言っていただかなくても結構です。
 ただでさえエントリーが少ない状態だったのに、当日になって棄権が更に一組。
 「もう、みんな怪我無く滑ってさえくれれば……」とのことでした。
 アイスダンスやペアについては自分まったく知識がないので、出場口に溜まっているコーチのこととか、いろいろ教えていただきました。ズエワコーチとシュピルバンドコーチが一緒にいるわ〜とか。
 左隣の方はナンソンが好きとのことで、つい「昭和の映画俳優みたいな男前の人ですよね」と言ったら苦笑されてました。うっかり2ちゃんとかのノリをそのまま持ち込んでしまってすみません。

 この日、大阪はこの冬一番の寒さだという予報が出ていたので、防寒具フル装備で臨んだら、会場はびっくりするくらい暖か。氷が溶けるんじゃないかと心配になるくらい。
 普段は着ない厚手のダウンジャケットはさっそくカバンの中。ひざ掛けも、国旗を膝の上に待機させていたら邪魔になるので出番無し。
 持参した9枚の国旗(香港は不要になり残念)をどう扱うか悩んだけれど、全部はとても持っていられないし、1枚ごと引っ張り出すのも無理で、各グループの演技が始まる前に滑走順の紙を見ながらそのグループの旗を順に重ねて膝の上、使わないのは持参したエコバッグの中……という形に落ち着きました。ちょいちょい準備が6分間練習の時間に食い込んで、落ち着いて見られなかったのがもったいなかった。
 両隣のご婦人は国旗バタバタを面白がってくれました。
 で、膝の上に重ねた国旗を双眼鏡で重石にする、と。
 男性にこういうグッズを買わせると一番高性能なもの選んでくるから困る……な野鳥観察に使えそうなゴツイ倍率8の双眼鏡を使うと、対岸のショートサイド左端でおそらくはカナダチームの面々が応援している様子がバッチリ。後から佐藤親子が3人揃ってる姿も拝めました。
 隣のご婦人にもときどき双眼鏡を貸し、よく見えるとえらく感激されました。

 ……これだけ書いて、まだ試合内容にまったく触れていないという……
2013年02月27日(水) (フィギュアスケート)

四大陸選手権 事前準備編

 観戦してから早くも2週間を過ぎ、遠い遠い夢だったような気がします。
 もはや覚えていることもおぼろ。
 詳しい観戦記などは他の方がいくらでも書いていらっしゃるので、ごく個人的な印象と思い出だけ。

 チャンピオンシップが日本で、しかも関西で開催されるという、これほどのチャンスがどれだけあるでしょうか。
 早々に男子フリーのある9日を手配したんだけど、間際になってこんな機会のがしたら一生後悔すると思い直して8日と11日も取る。
 ダンナは「いっそ10日も見に行けばいいのに」というけど、2日も仕事休むだけでどれだけ職場に迷惑をかけたことか。申し訳ない。

 いざ行くと決まり。
 選手たちせっかく来日して演技するんだから歓迎したいよね……。
 手元にあるのは、一昨年の幻の東京ワールド用に購入したウズベキスタン国旗と、すでに何度も使用しているカナダ国旗。
 マイナーさん来るんだし米国旗振りたい、ナンソン応援したいから中国旗、アブザルとテンくんのためにカザフスタン国旗もほしい、あ、でもあまり普段は見ないような国旗もきちんとあったほうがいいよね……と、男子エントリー表を見ながらさんざん悩み倒したあげく、日の丸を除く国旗が揃うようにポチってしまいました。他がテフロンなのに中国と韓国が特価の綿製品だったのは許して。
 やれやれとホッとしてから気付く。女子ダンスペアのエントリー確認していない。
 あと、インドとメキシコとブラジルと南アフリカ……。
 すみません、今回遠征費いらないからと頑張って奮発しましたが、さらに1万越えの出費はさすがにきついです。堪忍してください。
 で、注文してすぐにショップから「カザフ国旗が注文殺到していてただいま増産中だけど間に合います?」メールが(笑)ウズベク国旗も同じ状況だったらしい。カザフやウズベク国旗が会場中にはためく様子を想像してわくわく。しかし、国旗屋さんで刷りすぎて在庫過多にならないかどうかが心配。

 そして……直前になって(……やっぱりロスくんに何か贈りたいな)という気持ちがじわじわと湧いてきた。というわけで、ネットで今治タオルを物色し注文。なるべく軽くて場所を取らないもの……という選択で。面白Tシャツやご当地Tシャツは用意する人多そうだし(笑)
 ところが発送に5日くらいかかります、と受注メールが来たのでこれはギリギリ間に合いそうにない。
 そんなときに大阪へ出張。ちなみに四大陸会場と同じ沿線。
 直帰OKだったので、帰りに大阪の駅ビルで物色。
 タオルと鳥獣戯画の手ぬぐいをGET。
 ラッピンググッズもGET。
 で、ミーシャは気軽に声かけてね言ってるしロスくんはカタカナサイン練習してるし(笑)万が一ということもあるので、サイン帖を……と思ったら売ってない。最近の子は卒業時でもプリクラ交換はしてもサインのやりとりはしないらしい。手頃なスケッチブックを代わりに購入。

 実は会場はダンナの実家から電車で1時間かからないところなので、前日に前乗り込み。
 普通にフルタイム仕事して帰宅してから準備を始めたので、終電になってしまった。大阪駅から乗換予定の環状線が事故で運転休止状態になっていて焦ったけど、地下鉄にサッサと切り替えて無事到着。さすが都会の交通網は違う。
2013年02月26日(火) (フィギュアスケート)

JSOI東京

 ……いつのまにこんなに間が空いていたんだろう……

 今年のスターズ・オン・アイス大阪公演はどうしても休みが取れず、遠征するのもなあ……と諦めていたのですが、公演のある日に体が空いているのなら、無理がきく限りは無理してみよう、とギリギリに東京公演に行くことに決めました。
 ショーン・ソーヤーを生で見てみたかったし。

 そしてこの日は東京が数年ぶりの大雪に見舞われた日。
 新幹線の中でうとうとしていて、目が覚めたら窓の外が真っ白けだったのでビビリました。
 ところでりんかい線だっけ、なんであんなカタカナまじりの駅名ばっかなんだろう。
 駅を降りると一片が5センチくらいありそうな雪がボトボト落ちてきて、傘がバチバチ音を立てた。
 鉄道にも遅れが出ているとのことで25分遅れの開始。

 ギリギリに購入した席だったので、照明の鉄骨組みが目の高さの位置(苦笑)
 演者もそら豆くらいで、顔も判別できない状態でしたが、極力荷物を減らすために今回双眼鏡は持参せず。ちょっと寂しい。
 でも、演技を見たことのある人って、顔がわからなくても見分けつくもんなんだな〜と新発見。動きで何となくわかってしまう。

 SOI見るのは3回目です。去年は個々の演技は素敵だったんだけど、それぞれの演技を順に並べましたって感じで、一つのショーとしてのまとまり感には欠けていた気がして少し寂しかったのです。
 でも今年は、頭から終わりまで、一つの色に統一された感じがして、流れがあって良かったかなと思います。
 傘の使い方が素敵。

 そして、ソーヤーさんは期待していた以上に素敵でした。
 '10-'11シーズンしか見ていないけれど、エンタテインメント性の高い人だなあ、披露すると確実に湧く必殺技(笑)を複数持ってるのは強いなあと思っていたのですが、本当にショーに向いている人だと感じました。
 オープニングで客席を睥睨しながら練り歩く(というのも変だけど)姿、遠目から豆粒でもすぐ彼だとわかりました。なんとも言えず妖しくて良かった。
 個人演技もマイムが決まりすぎカッコエエ。

 ところで、自分の席の近く、金髪のお姉さん方が固まっていたのですが、ときどき「ダー」とか聞こえてきたのでどうやらロシア娘さんたちらしい。
 キャンンデロロ、クーリック、ヤグディンの演技の時の熱狂具合がすごかったです。

 締めのカートさんの演技で場内雨降り〜。小粋でおしゃれ。

 フィナーレの後、サプライズでロシェットさんとソーヤーさんのバースデーケーキ登場。ソーヤーさんは照れ屋なのか変なお面を外しませんでした。
 終わりがちょっと長くなって、その分楽しみもたくさんで、ちょっと幸せ。

 会場から駅まで、行きは10分だったところを、シャーベット状の雪に足を浸しながら40分かけてじりじりと行進しました。シモヤケになる〜。

 なにげなく乗り継いで品川まで出たけど、運休やら折り返し運転やら相当交通網ズタズタだったらしく、幸運だったとしか。
 新幹線も十数分の遅れだけで着いたし、翌日のニュースを見て駅で足止めの人も続出だったと知って、よくまあ無事に帰れたものだと。
2013年02月05日(火) (フィギュアスケート)

いまさらカーニバルオンアイス感想

 今度の席はショートサイド、それもかなりロングとの端境近く。
 まあどんな席でもその席なりの楽しみはあるものです。

 開場してから始まるまで待っている間、関係者席ウオッチングしようとして、パトリックママがずーっとパトさんに話しかけているのをついついガン見してしまいました。すごく遠い位置だったから双眼鏡をいくら脇締めて持っても視界がふるふる震えて酔ってしまった(苦笑)たまにキャシーコーチも話していたけど、ほぼママが身振り手振りで延々と。パトさんは神妙に聞いていた様子。そろそろ準備しなくていいのか、って時間までずっとでしたね。

 今年のCOIはJOだけじゃなくMWOに出演した選手も加わるので大所帯。そのためか、オープニングは去年一昨年にくらべてあっさり風味でした。

 第1部の途中まではメモを残していたのですが、途中から放棄してしまったので、印象に残ったことだけ書いていきます。男子スケーターについてばかりになります、すみません。

 鈴木明子さんはキルビル。……姐さんと呼ばせてください(笑)カッコエエ。

 リード姉弟は今年の課題のポルカ? 衣装が可愛かったんだけど、演技開始早々にペティコートのレースをブレードに引っかけて大きく垂れ下がってしまって、もう怖くて怖くて演技に集中できませんでした。

 アグネスさん。こっちではばっちり。スタイルが良い。美イーグルは北米男子の伝統かと思ってたけど、女子も素敵です。

 ミハル。演目が鼓童だとわかった瞬間の会場の盛り上がり。幻の東京ワールドでお披露目するために作った2010-2011シーズンのSPを、1年半後にやっと日本で滑るということに皆喜びを表していた。衣装は刺青バージョン。

 ゲデバニシビリ。ツインテールの女子高生。反則的にかわいい。もうかわいくてかわいくてどうしようかと。

 本田さん。絞ったという話は聞いていたけれど、遠目のシルエットが私の知っている本田さんと違う。ずっと少年ぽい。だもんで、オープニングでもフィナーレでもすっかり見失ってました。
 DJさんに「飛ぶ!飛ぶ!!飛ぶ!!!」的な煽りを入れられ、えーかげんにせい的なツッコミ仕草を入れてました(笑)

 さて、ここからメモがないぞ、と(苦笑)

 カートは今までに自分が見たことのないタイプの(小洒落た系でもジャンプかっこいい系でもない)プロ。すさまじくセクシーかつ格好いい。大輔さんとはまったく系統の異なる、男っぽい色気をむんむんに放っていました。カートさんは足元はもう行き着くとこまで行ってるので、それに上半身の動きががんがん加わるのってなんかすごいゴージャス。

 自分的お初のレジェンドその1。キャンデロロさん。ジャケットの脇から肌がチラ見えしていたので、ああこれは途中で脱ぐんだろうなと思ってました(笑)フィーバーフィーバー。噂通りのフリーダム。素敵だ。

 2部の一番最初は特別プログラム。
 暗い中を、自分の座席の前方をギターぽいもの抱えて通る人がいるな、と思ったら布袋寅泰さんでした。
 布袋さんの生ギターに乗せて小塚君の演技。なんてぜいたく。
 途中からカートさんとバトルさんも飛び出してきて、ツルスケの共演。もうふわわわわーとなりました。
 でも頭の片隅で、この二人と同じ振り付けで同時に滑ったら、小塚君の上半身の動きがやや硬めに見えてしまうなーと思ってしまいました。ごめんなさい。
 自分の位置からは撤収の様子もよく見えた。あーコンパネ運んでる、とかリアルにつぶやいてしまった。

 自分的お初のレジェンドその2。ヤグディン。
 思えば自分がフィギュアを見始めたのは、ヤグディンの動画からだった。あの頃は自分が本当に生でヤグディンの演技を見ることができる日が来るなんて思いもよらなかった。
 自分の目で、生で見ているということがなかなか信じられなかった。
 格好良い。というか体幹がすごい。
 空気がねっとりと重く感じる、すさまじい濃密なオーラ。
 自分、ちょっと泣きかけていたかもしれない。
 演技が終わって立ち上がるとき、本当に辛そうに見えました。

 この時点で、自分の頭のネジが飛びました。
 いつもはプロを見ながら自分の頭の中で思考を言語化しようとしているのですが、これ以降完全に放棄。
 完全に魂の抜けた状態で、立て続けに現れるレジェンドの皆様を口開けっぱなしで見ていました。

 自分的お初のレジェンドその3。クーリック。
 格好いい。とにかく格好いい。
 そしてやっぱり体幹がすごい。
 オリンピック金メダリストの……というより、長年プロスケーターとして人々を楽しませ続けてきた実績というか自信というか、とにかく凄味を感じました。
 バタフライたっかーい!

 そして、レジェンドたちの間に挟まるようにしてパトリック。
 正直ちょっと心配したのですが、レジェンドたちに負けない存在感でした。
 新横より広いリンクを縦横無尽に駆け抜けていました。
 JOの結果を引きずってないようでよかった。

 エンディングもあっさり風味でした。
 ジャンプ合戦もなかった。あれはやっぱり若者の文化なんだろうか。(羽生くんがいなかったから、という説もある)
 集合写真撮るときヤグディンが一人逆方向向いたりとか面白いことをしていましたが。
 そのヤグさんにタックルかましてたのは誰だったんだろう。

 フィギュアを見始めて2年とちょっと。
 相変わらずジャンプは見分けられないしプロトコルも読めないけれど、少しずつ知識は付いてきて、2年前とは見方が変わってきた、つもりだった。
 でも今回、知識も理屈も吹き飛ばして、見始めたばかりの頃のように、胸の奥から震え、ただただうっとりとするだけ。
 こころが動くっていったい何なのだろう。不思議。
 音の羅列と動きの組み合わせが、どこをどのようにして、快感を引き起こすのか。それを知っていて作り出す人たちがいるということが、自分にはただ不思議。

 その場に居られたことが、幸せでした。
2012年11月28日(水) (フィギュアスケート)

今さらジャパンオープン

 いろいろ積み残していることを少しずつ消化して行かなきゃ。

 というわけで、一月半遅れですが、ジャパンオープンとカーニバルオンアイスを観覧したときの思い出など。
 まあ間があきすぎて細かいことはほとんど忘れているので、ツイッターに残したことに少し色を付ける程度で。

 10月6日土曜日。前の日にはメダル・ウィナーズ・オープンが開催されていたわけですが、そちらは泣く泣く諦め。
 埼玉は暖かいという情報が回っていましたが本当にぽかぽかで、ほぼロンTで過ごしました。翌日は友人たちとの温泉旅行だったので、防寒着で荷物がふくらまなかったのはありがたい。

 会場手前でパンフ購入。MWOのパンフは既に売り切れ。本田さんとクーリックさんの対談が良かったらしいので読んでみたかった。
 JOのパンフでかなりの部分を占めていた国旗ページ(一部で不評)。たしかに例えばグルジアの国旗とかそのへんでは売ってないし、いろんな国の旗を用意するのはお財布にもきついけど、会場でパンフのページ広げていた人ってそれほどいなかった気が。
 三地域別応援タオルも売っていたけど色目があまり好みでなかったので無視。でも後日今治タオルだと知って、買っておけば良かったと後悔。ミハルはGPSでも使ってたね。

 席は一応ジャッジ側ロングサイドだけど、リンクの端っこのほう。若干前のほうで、前見たときは米粒のようだった選手が金時豆くらいには見えました(笑)
 隣の席のカップルが、女性のほうが詳しくて男性が付き合いだったようで、ずっと彼女がわりとディープな解説していました。

 選手入場。北米チームのシャキーン×4が面白かった。そしてなぜ毎度日本チーム入場のときだけ音楽が大仰なのか。笛吹引率スタイルも面白い。(ちまたでサザエさん言われてた)

 トップバッター、MWO・JO・COI皆勤で働き盛りのバトルさん。
 髪が板前風味でもシンプルなドレスシャツもあって王子様。3Aも決めたし、イーグルはうっとりものだし、素敵でした。滑り終わって、本人も顔を覆って感動。

 ミハル。持ち越しのアンタッチャブル。
 カチカチという音に合わせた腕の振りとか、小気味良い動きが洒落ていて良い。ジャンプがいくつかパンクしてしまったので、終わってからちょっと肩をすくめていた。
 一昨年のJOで初めてミハルを見たとき何てハンサムなんだと思ったけど、ずいぶんと痩せて目の下がくぼんでいて、正直人相が悪く見える。
 コーチがとても格好良い方だなあと思って見ていたら、ロシア(というかソ連)の有名な選手だった方なのですね。無知ですみません。

 小塚君。第一印象「ティッシュの取り出し口が増えてる〜」しかも赤だけじゃなくてピンクまで。
 曲がすごく似合ってると思った。
 そして去年の試行錯誤は必要なことだったんだなあと思った。観客の立場である自分にも。去年思い切り振れて、やっぱりこういう路線で良いんだという納得が(笑)
 ステップもスピンも素敵でした。
 キスクラで「まあまあ」言ってましたね。

 パトリック。衣装がなんだかアルプスでヤギ追ってそう。可愛いけど。
 ジャンプほぼ全滅。これじゃ来年のJOの番宣で使ってもらえる部分が無いじゃないか、とか見ているほうはけっこうのんきでした。最後のほうになるともう笑ってしまいました。
 しょぼんとしている本人には悪いのですが、シーズン最初だしどうせ難しいこといっぱい詰め込んでいるプロなんだろうし年明けから調子上げればいいよ、気楽に見てました。
 自分はオペラの知識が皆無なので筋はまったくわかりませんが、恋(?)でルンルンと飛び跳ねている可愛いステップも、悲哀をいやと言うほど感じさせる後半のステップもとても良かったですよ。
 ジャンプ全滅でも、なんというか、「競技に対して前のめりで転けちゃった」感じがするから、全然心配しないです。
 去年の安藤さんのジャンプ全滅は、もう試合から心が離れている感じがして、見ていて辛かったですが。

 プルシェンコ。
 最初の腕の一振りから見ているものを自分の世界に引きずり込む力の強さっていったい何なんでしょう。もう理屈じゃないですね。
 で、まさかの小塚君との曲被り。
 (正直を言うと、小塚君のほうが曲に滑りが寄り添っていた気がしました)

 高橋大輔さん。
 フィギュアを見始めて3年目。私の見慣れない高橋さんがそこにいました。以前からのファンの方にはむしろ懐かしく思えるのでしょうか?
 つなぎの衣装とか。
 何かを「演じて」いる姿とか。
 今まで私は、曲が流れ、その曲に高橋さんが戯れる、その滑りがそのままプログラムになる、という印象を持っていました。
 けれど今回(自分は素養がないのでよくわからなかったのですが)明らかに何かを演じている滑り。
 ジャンプも情感もそれはそれは素晴らしかった。と思う一方で、まだ高橋さんの色気が薄皮を被っている状態に感じました。この先変わってくるともちろん思うのですが。

 ところで高橋さん、キスクラの映るたびに応援タオルを広げるのですが、そのたび上下逆だったり裏表逆だったりで、正位置だったの最後だけだったんですけど。

 ゲデバニシビリさん。国名は英語読みだとジョージアになるのね。普通にグルジア国旗があちこちに広げられていますよ。さすが日本のスケオタ。
 腕のテーピングが痛々しい。
 フラメンコステップ素敵でした。

 鈴木さん。
 青の衣装が素敵。よく見ると孔雀?
 なんだか不思議な曲で、手拍子がしにくい。
 後半ちょっとジャンプが乱れましたが、滑り込んだらとても素敵なプロになりそう。

 ザワツキーさん。初めて拝見します。コーチはクラールさんなのね。
 ラプソディインブルー、やっと私でもわかる曲が(笑)
 青のキラキラ衣装が冬っぽくて素敵。
 ジャンプはかなり乱れましたが、なんだろう、どこをどういう風に魅せたいか、というのは充分に伝わってきた気がします。ジャンプが揃ったら、メリハリのある良いプロになりそう。

 レオノワさん。
 赤い衣装と髪に挿した花でフラメンコだと気付きます。
 ジャンプが高い。でも壁際に見えてハラハラする。

 浅田さん。
 事前に白鳥という情報有り。
 ツイッターで見た「こんなだったらいいな予想衣装イラスト」がけっこうイイとこ行っていた気が。シンプルで清楚でスカートが綺麗に広がる。
 あの衣装でビールマンスピンって良く似合う。
 後半の力強い音楽に乗せたステップで起きた手拍子で椅子が揺れるという。
 ジャンプも見事だった。

 ワグナーさん。
 大盛り上がりの場内に進んでいって、すぐ自分の世界に変えられるのがすごい。
 鮮やかな黄色い衣装がよく似合う。
 ジャンプの一つ一つが小気味よく決まっていき、つなぎも情感たっぷり。見ていて飽きることがなかった。
 終わってみれば浅田さん以上の高得点。キスクラのミスアメリカごっこがはまってます。

 今回は文句なしの日本チーム優勝。
 2位はワグナーさんの活躍で北米チーム。点数凸凹ね。
 3位は全員決して悪くなかったけど欧州チーム。

 表彰式で、日本チームと北米チームが台に乗っていて、欧州チームが台に乗る前に日本チームに握手を求めて、北米チームが(やべ、ぼくらもしなきゃ)って感じで慌てて台降りて握手してたのが笑いました。

 終了後、COIまでの間(今回早めに始まるのでややインターバル短め)各クラスタでミニオフが行われた模様。
 友人に小塚クラスタお茶会に誘われたのですが、自分は勝手に存じ上げていても向こうはこちらのこと知らないであろう状態なので謹んでお断りしました。
 雨上がりのけやき広場で屋台の地ビールとジャンクフードを楽しみつつ、ぼんやりと過ごしました。

 ここまでで力尽きたので、COIはまた後で。
2012年11月20日(火) (フィギュアスケート)

いまさらドリームオンアイスの話(その2)

 DOI第2部の話を始める前に、今回のご近所さんの話を。
 昼の部では、通路の横に座ったので左隣は無人。右隣は応援が手慣れた感じのお嬢さんで、OPでの反応から大輔さんファンの模様。
 ザンボタイムに向こうから「パトリックのファンですか?」と声をかけられました。ショー開始前しばらく自分の膝にカナダ国旗出しっぱなしにしていたもので……。なんだか妙に恥ずかしくて、蚊の鳴くような声で「はい」と頷きました。
 その後も色々話しかけてきてくださって、自分がまだスケートファン歴が浅いと告げると、「3Mってわかりますか?」とか「振り付け師の宮本賢二さんってご存じですか?」と、とても丁寧に、気を遣ってくださいました。
 その方の見立てでは、町田くんのプロは「肩甲骨の使い方」からしてミヤケンの振り付けではないか、と。
 大輔さんのタンゴが見たくて、地元の神社で願掛けをされてきたそうです。とても喜ばれてました。
 もひとつ右隣の方も合わせて、3人でプロの間にあれこれ話しながら見て、とても楽しかったです。

 夜の部のお隣は、「ショーで拍手をすると注意された」という頃からのファンという奥様でした。席がちょうど関係者席の真上だったので、詩子コーチや城田さんを指し示して教えてくださいました。
 最近は真央さんファンだけれど、男子も好きだし、ペアやアイスダンスを(Jスポで)見るのもとても楽しみとのこと。
 誰のファンかと聞かれてパトリックと答えると、「彼、すごく良い子ね!」と。一緒に写真を撮られたのだそうです(たぶん国別で)。とても礼儀正しくて感じが良かったのだとか。う、羨ましい。
 ザンボタイムの時に娘さんと話をされて、「パトリックファンと会ったと言ったら『パトリックのどこが良いのか』と聞かれた」そうで。
 こうやって文字に起こすとなんだかキツい感じになってしまいますが、少なくとも奥様は純粋に好奇心から聞いてこられているようで、「やっぱり滑り?」と。
 堕ちたのはモスクワワールドの幅跳び四回転で、あとはEXの時の表情が可愛いからだ、と答えたら納得されたようです。
 ここでもファン歴が浅いと言うと、色々教えてくださいました。

 よく観戦や観覧で周囲の観客に嫌な思いとしたという話を聞きますが、幸いにして自分はまだそういう経験が無く、むしろありがたい体験のほうが多いです。


 さて、DOI第2部。
 まずは武田奈也さん。スケート引退のショーだったそうです。
 お名前と写真は見たことありますが、滑りを見るのは初めて。
 昼の部はフラメンコっぽいプロ。競技現役の皆さんとくらべるとやはり少し体のキレが足りないような気が。
 夜の部は華やかな色合いの可愛らしい衣装で、ラブリーなプロ。こちらのほうが雰囲気に似合っていたように思います。キラキラしていました。
 休憩時間内に席に戻れなかった人たちがパラパラと演技中に移動していてざわついた雰囲気だったのが気の毒でした。

 小塚くん。
 ソウルマンメドレーのボーカル版。歌が入ると全然曲の雰囲気が変わるし、衣装も黒ベストでシュッとしていました。
 サングラスの受け渡しは昼が宮原さん、夜が佐藤さんでした。どっちもすんなりとはいかず(笑)
 演技終了後、昼はサングラスを頭に乗せて頭を下げてはカシャンと落とし、頭を下げては落とし。ワザと? 夜はサングラスを蹴り続け、出入り口にシュート。サッカーというよりはホッケーっぽい。

 佳菜子さん。
 楽しげに元気いっぱい弾けるプロ。昨シーズンは大人っぽいしっとりプロが多くて、最後には滑りこなしていましたけど、やっぱりこういうプロが似合うなあとしみじみしました。見ているこっちまで元気になります。

 高橋&トラン組。
 ねっとりとした弦の響きが大人っぽいプロ。競技用だそうです。ちょっとミスがポロポロとありましたが、仕上がりが楽しみ。昼の部で、なるみちゃんがキメポーズに失敗したのか、マービン君の脚をよじのぼるような格好に(笑)

 安藤さん。
 タイスの瞑想曲……って有名な曲らしいですね。(無知さらけ出しですみません)
 静かな美しい旋律に乗せて、なんともいえない存在感。衣装も相まって女神様のようでした。夜はプロが変わって、曲は知らないのですが勝手に白アンと呼ばせてもらってるもの。どちらも素敵でしたが、ジャンプの構成など、あくまでもEX用といった感じで、競技用のプロを見せてくれるのでは、というひそかな期待は適いませんでした。

 羽生くん。
 ……何と言ったらいいのか(笑)
 昼の部では、転けまくっていました(汗)ベチャーッという擬態語がくっついてくるようなすっこけ方。カナダではまだ素早い立ち上がり方を学ぶところまでは行っていないらしい(汗)小道具や衣装の一部(?)をリンクにバラまきまくり。引っかけるんじゃないかとハラハラしました。
 終了後三方土下座。トボトボと帰りつつ、ヤケのようにしてTシャツを放っていました。正直この時点では何がしたかったのかよくわからず。前日も見たという人がシャツに口紅でハートを描いて客席に投げていたと教えてくれました。
 夜、衣装をよく見ると確かに腰の所にホルダーが。
 ジャンプもすべて決め、ドヤ顔でシャツにハートを描き、歓声溢れる客席に投げ込んで、リベンジ完遂。意気揚々と腕を突き上げ帰って行く様子を見ながら、(……でも、テレビで放送されるのは、昼の転けまくりバージョンなんだよ)と思うと笑いがこみ上げてきてしょうがありませんでした。

 コストナーさん。
 シーッというゼスチャが可愛らしい。
 パッと動き出すときの笑顔がものすごく輝いていて眩しくて可愛らしくて、ほ、惚れる、これは女でも惚れる……とくらくらしました。
 いやあ、生で見るともんのすっごく素敵!
 長すぎるおみ脚によるスパイラルが迫力過ぎて、うわぁーとか口走るレベル。
 昼は女性らしくて可愛らしいスカート衣装。夜は昨シーズンFS衣装でした。全体に散りばめられたストーンに照明が当たってゴージャスに輝いて、競技中とはまるで別物のよう。キラキラとそれは美しかったです。

 パトリック。
 えー……。長くてポエムでキモイ感想になりそうなので、後回しにします。

 鈴木さん。
 衣装の腰のおリボンが可愛くて素敵。ドラマチックな映画音楽を情感たっぷりに滑っていて、本当に人の心を振るわせる演技をする人だなあ、と。ラストにリンクの端からバーッと駆け出すところでは背中にぞくっと走るものがありました。……寒いのかしら、とか思ったりもしたけど(苦笑)、二回目見ても、やっぱり背中がゾクゾクッとしました。

 大輔さん。
 タンゴふたたび。
 振り付けの内容がまったく違うと言えばそれまでなんですが、10-11シーズンのFSで受けた印象とはまるで別物でした。自分の目が2年で変わったのかもしれない。大輔さんが進化したのかもしれない。
 女性を抱くような仕草を見せながら、濃密な、情熱的な空気でその場を満たしてしまう。
 大輔さんについては、芳醇な言葉で語る人たちが他にいらっしゃるので、自分はただ、すごいなあ、とだけ。

 フィナーレで、パトリックが先頭位置にいたのが何だか嬉しくて。
 同じスピンでも最初からトップスピードの人や徐々にスピード上げていく人など色々なんだなあとか思いました。


 さて。
 語りがキモくなること必須なので、隔離したパトリックのプロです。
 正直、事前には、あの美しい悲歌を見られたらいいなあ、と思っていましたが、金曜組から新プロ(シャツがださい)との情報。
 残念さと新プロが見られる嬉しさとでちょっと複雑な気持ちで会場へ。
 今までパトリックの滑りを生で見て、靴にロケットブースターくっつけているのかと思うほどの謎のスピードが印象的だったのですが、今回はスピードを封印? ゆるやかな曲に合わせてゆったりと滑っていました。
 氷の上にいるとは思えないほど、自由自在に……重力からさえも解き放たれているかのように自由に、音楽にその身を委ねていました。
 ささやくような歌声に乗って、やわらかく、やさしく。
 けれど、その動きは確かにスケートでしかできないもので。
 あんなゆったりとした動きをするために、どれだけ強い体幹が必要なんだろう。
 自らが音そのものになって風の中で舞っているようなパトリックを見ながら、私は国旗の端を握りしめたまま、旗を揺することも、拍手をすることも、声を上げることも出来ず、ただただ息を飲んで見つめるしかできませんでした。ひたすら固まっていました。
 すごい!と盛り上がるとか、感動するとかじゃなくて、なんだか呆然としてしまっていて、終わった後に座ったままで済ませてしまいそうに。いえ、ちゃんとスタオベしましたが。夜の部は隣の奥様も旗の片方を持って付き合ってくださいましたし。でも自分の中で勢いが出なくてちょっと恥ずかしかった。
 むしろ、見終わった後で、あの柔らかい光差す光景を思い出しては、じわりじわりと幸福感が湧いてきます。
 パトリックのショープログラムを生で見ることは、とても幸せな気持ちになります。(競技プロは心配が先に立って、そういう心境にはなれませんが)
 願わくば、一人でも多くの人が、同じように幸せを感じてくれますように。
2012年07月31日(火) (フィギュアスケート)

国別対抗戦2日目 男子FS

 製氷の時間はなんだか小さめのザンボー二がたくさん動いていました。噂の新機種?

 第1グループ、6分間練習に出るのを待ちかまえている選手たちにふと目を向けて、「上半身裸の人がいる!」と一瞬あせったら、リッポンでした。あの衣装、テレビで見るとただの肌着みたいな色の衣装なんだけど、生で遠目で見ると、本当に裸に見えます。

 ロシア、ブッシュ。
 ザンギリ金髪、細身のシルエットが十代の頃のプルシェンコみたいです(もちろん当時は知らないので動画と写真での印象ですが)。
 4回転飛んできた?
 あれ、この泣きのエレキなカルメンってなんだか覚えがある。ロシアナショナルで見たのかな? でもなんかスウェーデンかウクライナのナショナルあたりで見たような気も。
 丁寧に滑っていたけど、ちょっとジャンプミスがありましたね。

 ロシア、KOVTUN。
 シニアの4分半の演技はやっぱりきついのでしょうか。オースティン・パワーズの軽快な音楽に乗り切れていなかったように思いました。

 イタリア、バッキーニ。
 今季はGPSで見られなくて寂しかったです。ブラウスな衣装が素敵。魅惑の斜め軸……は、今回さすがに持ちこたえなかったらしく転倒有り。

 同じ国の選手が続くんだから、イタリアチームはそのまま中央キスクラに陣取ればいいのに、いちいち戻るのね。

 イタリア、コンテスティ。
 洒落た雰囲気に哀愁が底を流れる素敵プロ。煽ってもらったショーサイドアリーナ席の方々がうらやましい。出来はN杯のほうが良かったと思いますが、やっぱりダンスなステップは素敵です。

 ところで。
 自分の席から、キスクラの後ろのロビーでパトリックがウォーミングアップしている姿がず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと見えたんですが。
 選手の演技がもちろん優先だし、キスクラも見たいしで、合間合間にちらちらと目を遣るという大変忙しい状況。
 一人だったりキャシーコーチが横に付いていたり。いなくなったと思ったらまた戻っていたり。
 お馴染みの緑色のTシャツ。ファンスレとか見る限り(自分も含めて)Tシャツをプレゼントに贈っている人は結構いるはずなのに、いつも同じなのはやっぱり験担ぎなのでしょうか。そして1枚のシャツを大事に着ているのか、クローゼットに同じシャツがずらーっとあるのか気になるところ。

 日本、小塚選手。
 6分間練習の時から思ったのですが、全体に動きが重い?
 四回転は転倒。ワールドのリベンジとはいかなかったようです。
 良く言えば試行錯誤、悪く言えば迷走の気があった今季ですが、来季は次のステップに進んで欲しいなあと切に思います。
 それにしても、ランララなステップのぴょこぴょこぴょんと音ハメするところは毎回どうしても笑ってしまいます、ごめんなさい。
 そして、アニメの曲がこんな風にシンフォニックに違和感なく流れてるんだったら、だれかイデオンの曲で滑らないかなあと思ったのは内緒。

 アメリカ、リッポン。
 生で見て初めてわかる衣装の真価。なんとなく蔦を巻き付けたい。より神話風になりそう。
 せっかくのタノルッツが反対側のショートサイドだったので、よくわからなかったのが残念残念。
 キスクラでワグナー嬢がリッポンのふわくるの髪をわしゃわしゃとしていたの図がかわいくってもう。

 6分間練習。出る前に溜まっている状態で、全体に地味目の衣装の中でパトリックの赤が目立つ目立つ。
 本田武史さんがフェンス際で見守っている姿がなんだか新鮮で素敵でした。
 選手の紹介コールの時にメイプル国旗振りながら「パティー!」と叫んだら、回りの席の人たちが一斉にザッとこちらを振り向いて、ひどく恥ずかしかったです。
 ……で。
 パトリックはいきなり痛そうな転け方をしました。
 腰からふとももにかけて横から叩き付けていて、立ち上がりながら明らかに痛そうな顔をしていました。
 どこか痛めたのではないかと血の気が引きました。
 その後も何度も転けていて、練習終わりがけにフェンス際に戻って来たときは、棄権を言い出すのではないかと思いました。キャシーコーチと言葉を交わして戻っていきましたが。
 正直、この時点で自分は、パトリックの演技の内容や成績とかもうどうでもよくて、この大人の都合な大会なんかで怪我をして帰ることだけはありませんように、と、それだけでした。

 カナダ、レイノルズ。
 メイプル国旗をふりふりしたら横の友人が一瞬不思議そうでした。ええ、レイノルズもカナダですよ。
 今回行って本当に良かったと思ったこと。
 生で見るとレイノルズが4回転しているのがちゃんとわかる!
 映像で見るといつも回転が早すぎてわけわかめなんだけど、生だとはっきりと回っているのがわかります。
 そしてもう一つテレビ映像ではわからなかったこと。
 思っていた以上にレイノルズはリンク全体を自分の空気に変えている。
 長い手足できれいにポジションを決めながら氷を進んでいくと、えもいわれぬ優雅な雰囲気が回りに流れます。
 失敗もあったけど、良かった。
 友人も国旗の片端を持って、スタオベしました。
 演技の前や演技中はどちらかというと無表情な感じのレイノルズですが、点数待ちの時にちらっと浮かぶ「むふっ」という顔がいつも可愛いです。点が出たとき会場はちょっと低くないかという空気でしたが、本人はうんうんとうなずき、納得の表情でした。

 フランス、アモディオ。
 冒頭の4S!(なぜかサルコウだけはなんとなく見分けが付くようになった)
 あとの動きもずっとノリノリのキレキレでした。
 そしてずっと賑やかだったフランスのブブゼラその他の鳴り物応援は、この演技においてすさまじくマッチングしておりました。むしろこの曲のために用意しました的勢い。

 フランス、ジュベール。
 コールされたときの声援が一段と大きく濃い。
 個人的な話ですが、今年の正月にダンナの親戚と話をしていたとき、ダンナの叔父の奥さんが「フランスのアラン・ドロンみたいなカッコイイ選手が好きなのに最近出ない〜」と言っていたので、お先に生で見てすみませんという気分。ちなみにその方、パトリックについては「なんでいつもあんなにニッコニコしてるの?」だそうで。
 さて、ジュベール。ワールドの好調を維持しているようです。なんというか分厚さというかしっかりとした質感を持った動きがガツンガツンと入ってきます。格好いいですねえ。

 アメリカ、アボット。
 やっぱりこの人が滑ると、まわりにやさしいやわらかい風が流れる気がします。
 でも……。
 ここでパーフェクトな演技をしちゃうと、なぜワールドでそれが……と言われるのでこれで良かったのでしょうか。
 点数のTESとPCSの差がすさまじかったです。

 カナダ、チャン。
 事前のブーイング奨励の一件とかあって。
 もし何かあっても掻き消してやる、とか。
 歓迎し、応援している人間がきちんといるんだということをパトリックに伝えたいとか。
 Pの声援少ないpgr、なんて絶対に言わせない、とか。
 とにかく、とにかく大声を出さなきゃ、と。
 強迫観念というか、むしろ呪いに囚われた状態で、旗持って「アレー、パティ、アレー」と叫びました。
 本来の自分ならもっと響き渡る声が出せるはずなのに、うわずってしまった。
 叫ぶ前より、叫んだ後座りながら、心臓がぐりゅぐりゅ回りながら喉元まで迫り上がってくる感じでした。友人によれば、この時の私の表情はなかなか見ものだったらしい。
 演技の内容は、覚悟したわりによくあれだけまとめたな、と。
 よく最初の4-3を決めたものです。二つめの4回転は転倒で、3Aも2Aになったけど。
 ハーフループコンボと鬼ルッツが決まって良かったです。
 でもせっかく日本の観客に生で見てもらうのに滑りがあまり良くなくて残念でした。
 キスクラでいつものくしゃくしゃ笑顔が出て、よかった。

 日本、高橋選手。
 冒頭、4回転が決まった瞬間、場内大フィーバー。
 そのあと、要素を一つ、一つ、決めていくたびに声援がどんどんと大きく、高まっていく。
 ステップで客席に近付いていくたびにキャーキャーと歓声が起きるのはもうお約束だけどやっぱり笑ってしまう。
 途中からもうまったく失敗の気配無し。
 これはスタオベ。
 ふと見ると仏伊米露のキスクラも全員スタオベ(日加は死角で見えず)。高橋選手の演技を祝福し、中央キスクラの上に集まり、叩いて点を催促する姿は感動的でした。

 昂揚に包まれて終了。
 周囲からは「よかった」「うまい酒が飲める」「ホテルに帰って祝杯」などという言葉がいくつも聞かれました。
 私は、平和に終わって良かった、とつぶやきました。
 シーズンが終わってしまったんだなあという一抹の寂寥感と……その奥に浮かんだ感情はあまりにも醜いもので、ちょっとここに書けない。

 ともあれ、クリスの件とかいろいろと思うこともあるけれど、世界のトップ選手を一度に拝める非常にお得な大会でした。
 しっかりと競技なんですけど、キスクラのお祭り騒ぎのお陰で、点数とか順位はあまり気にならない雰囲気でした。

 で、自分は、あの叫んだときに自分の中にわだかまっていたいろいろなものを一緒に吐き出してきてしまったらしく、今、気が抜けています。
 憑き物が落ちた気分というか……がっくりときてしまったというか。
 ツイッターでは安堵と書いたけれど、ほんとはちょっと違う。
 感情が鈍くなっている。
 なんかもうなんでもいいや、なんてやさぐれたことを言ってみたりして。

 とりあえず、CSテレ朝日chで国別やるのかな。やるんだったら全員分実況抜き垂れ流しがいいなあ。
2012年04月24日(火) (フィギュアスケート)

国別対抗戦2日目 アイスダンスFD

 例によってレポにもならない、個人的な垂れ流しです。

 20日金曜日。休みを取ったはずなのに、どうしても抜けられない研修で午前中拘束され、出発したのは12時半。
 この時期の京都駅は修学旅行生でごった返している。
 現地到着したのはペアとアイスダンスの間の休憩時間。プレゼント預けたりなんなりしている間に時間が無くなり、着席して眼鏡を度の強いものに掛け替えた瞬間にリード姉弟の演技が始まった。
 観客のうちどれだけクリスの足のことを知っているのかわからないけれど、反応はとても温かかったと思う。
 自分はもう、要素ひとつひとつに「ああああああああ」てなってて、まあそれもある意味相当失礼な話なんだけど、とにかく無事に終わるようにと思ってた。
 しっかりと、きちんと、見事に滑り終えたクリスに拍手。
 リンクからはけるときにキャシーの肩を借り、その後も人の肩を借りていたクリスが痛々しかった。

 自分の席はかなりギリギリで購入したせいかあまりよろしくなく、一応ジャッジサイドだけど、ロングサイドとショートサイドの境目で、キスクラをほぼ真横から見る位置。カナダと日本のキスクラが壁に隠れてほとんど見えなかったのが残念です。でもほぼ見えなくてもカナダのキスクラのみ静かだったのはわかりました。ロシアチームは前日はかなり静かだったらしいけれど、この日は鳴り物も持ち込んで、にぎにぎしくやっておりました。

 ロシアのイリニフ・カツラホフ組。
 女性の衣装が素敵!とても情熱的に盛り上がるアベマリア。ストーリーを感じるプロです。

 イタリアのカッペリーニ・ラノッテ組。
 道。そういえばイタリア映画だっけ。映画のストーリーを考えると、男女二人で演じることが非常に似つかわしいよね。いや、見たことはないけどあれだけ有名だと一応一通り筋は頭に入ってるですよ。楽しげな動きと底を流れる切なさと。

 イタリアキスクラはいつでも賑やか。カラフルなカツラを着けてめちゃくちゃ盛り上がってます。眼鏡にフェイスペイントのコストナー嬢がかわいいことこのうえなし。
 そしてフランスキスクラはもう何と言っていいか。ペシャブル組を待ち迎えるのにみんなでトイレットペーパー体に巻き付けてるし。ジュベールさんがまたやたら似合ってるし。
 アメリカチームやロシアチームは男子シングル選手の姿はすでになく、イタリア男子もアイスダンス途中で抜けていったのに(すぐ前をバッキーニとコンテさんが歩いていくのが見えた)、ジュベールさんとアモディオがいつまでもキスクラで応援続けていたので、準備大丈夫なのかと心配になりましたよ。
 ちなみに、自分の席からはキスクラの後ろのロビーが丸見えで、地上ジャンプを繰り返すバッキーニとリズミカルに足上げしているコンテさんがばっちり拝めました。

 アイスダンス第2グループの6分間練習を見ながら、あー、世界選手権金銀銅カップルがこの場に揃ってるんだなあ、なんかものすごい豪華だなあ、とか思っていました。
 テサモエもメリチャリもほとんど男女一緒に滑っていたのに、ペシャブルはほとんどの時間分かれてバラバラに動いていましたね。

 フランス、ペシャラ・ブルザ組。
 ミイラプロきたー。二人ともなんというか、とても格好良かった。迫力があった。リンクが狭く感じたし、時間もあっという間だった。
 キスクラで謎の組体操。女子二人が下ってどういうこと。そりゃアモは軽いかもだけど。
 後ろにひっくり返りかけたペシャラさんの太ももをブルザがぺちんとしていてうらやま……いやいや。

 カナダ、ヴァーチュー・モイヤ組。
 古き良き映画なプロ。テレビで見て早回しじゃないのこれ、とびびったものだけど、生で見てもすさまじいスピード感。特にリフトでポジション変えていくのがすごすぎる。
 さすがに中央キスクラではテンション上げてるカナダチーム。国旗しか持ち込んでないけど。私服で首元にふんわりショール遣いのファヌフさんがとても柔らかい感じでお綺麗でした。

 アメリカ、デイビス・ホワイト組。
 演技が始まる前にアメリカチームがドンドンパン、ドンドンパン、と足踏みならし手を叩き、つい後ろに「ウィーウィール、ウィーウィール、ロッキュー!」と続けたくなる(笑)
 燕尾服と素敵ドレスでまさしく氷の上のダンス。メリチャリ生で見るの2回目だけどやっぱり動きの合わせかた半端無い。

 ていうか、アイスダンスどの組もほぼノーミスの素敵演技でしたよ。なんかもう眼福としか言いようがない。

 アイスダンスが終わって、男子までの製氷時間、まずは始まったゴーちゃんオンアイスを、トラン君とラコステさんが並んで仲良く見ていたです。噂には聞いていたけど。テレビで見るラコステさんはちょっと表情が怖い印象があったけど、トラン君の横にいるときは可愛らしいお嬢さんでした。

 長くなりそうなので、男子シングルはまた後で。
2012年04月23日(月) (フィギュアスケート)

もう少しロバの耳

 前回の記事を読み返すと、醜いというより、全体的にポエミーでキモい。
 そして、も少しポエムを吐き出す。
2012年04月19日(木) (フィギュアスケート)

穴も掘らずにロバの耳

 パトリックへのプレゼントと、まだ白紙のメッセージを横に、キーボードに向かっている。
 金曜には国別に行く。
 その、前に。

 何から書けばいいだろう。

 この数ヶ月に、フィギュアについて思うことはいろいろあった。
 いろいろあったけど、書こうとは思わなかった。
 できれば、この日記には、楽しいこと、面白いことだけを書いておきたい。
 負の感情ばかり書き連ねるなんて……いままでの自分からちっとも変われていない。
 うっかりするとただ愚痴まみれになってしまっていたけれど、変えていきたかった……のに。

 いろんなことで腹が膨れて、のどまでせり上がってきたので、穴も掘らずに吐き出す。
 ああ、醜いものをさらすなんて嫌だったのに。
 こらえて、きたのになあ。
2012年04月17日(火) (フィギュアスケート)

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