今度の席はショートサイド、それもかなりロングとの端境近く。 まあどんな席でもその席なりの楽しみはあるものです。
開場してから始まるまで待っている間、関係者席ウオッチングしようとして、パトリックママがずーっとパトさんに話しかけているのをついついガン見してしまいました。すごく遠い位置だったから双眼鏡をいくら脇締めて持っても視界がふるふる震えて酔ってしまった(苦笑)たまにキャシーコーチも話していたけど、ほぼママが身振り手振りで延々と。パトさんは神妙に聞いていた様子。そろそろ準備しなくていいのか、って時間までずっとでしたね。
今年のCOIはJOだけじゃなくMWOに出演した選手も加わるので大所帯。そのためか、オープニングは去年一昨年にくらべてあっさり風味でした。
第1部の途中まではメモを残していたのですが、途中から放棄してしまったので、印象に残ったことだけ書いていきます。男子スケーターについてばかりになります、すみません。
鈴木明子さんはキルビル。……姐さんと呼ばせてください(笑)カッコエエ。
リード姉弟は今年の課題のポルカ? 衣装が可愛かったんだけど、演技開始早々にペティコートのレースをブレードに引っかけて大きく垂れ下がってしまって、もう怖くて怖くて演技に集中できませんでした。
アグネスさん。こっちではばっちり。スタイルが良い。美イーグルは北米男子の伝統かと思ってたけど、女子も素敵です。
ミハル。演目が鼓童だとわかった瞬間の会場の盛り上がり。幻の東京ワールドでお披露目するために作った2010-2011シーズンのSPを、1年半後にやっと日本で滑るということに皆喜びを表していた。衣装は刺青バージョン。
ゲデバニシビリ。ツインテールの女子高生。反則的にかわいい。もうかわいくてかわいくてどうしようかと。
本田さん。絞ったという話は聞いていたけれど、遠目のシルエットが私の知っている本田さんと違う。ずっと少年ぽい。だもんで、オープニングでもフィナーレでもすっかり見失ってました。 DJさんに「飛ぶ!飛ぶ!!飛ぶ!!!」的な煽りを入れられ、えーかげんにせい的なツッコミ仕草を入れてました(笑)
さて、ここからメモがないぞ、と(苦笑)
カートは今までに自分が見たことのないタイプの(小洒落た系でもジャンプかっこいい系でもない)プロ。すさまじくセクシーかつ格好いい。大輔さんとはまったく系統の異なる、男っぽい色気をむんむんに放っていました。カートさんは足元はもう行き着くとこまで行ってるので、それに上半身の動きががんがん加わるのってなんかすごいゴージャス。
自分的お初のレジェンドその1。キャンデロロさん。ジャケットの脇から肌がチラ見えしていたので、ああこれは途中で脱ぐんだろうなと思ってました(笑)フィーバーフィーバー。噂通りのフリーダム。素敵だ。
2部の一番最初は特別プログラム。 暗い中を、自分の座席の前方をギターぽいもの抱えて通る人がいるな、と思ったら布袋寅泰さんでした。 布袋さんの生ギターに乗せて小塚君の演技。なんてぜいたく。 途中からカートさんとバトルさんも飛び出してきて、ツルスケの共演。もうふわわわわーとなりました。 でも頭の片隅で、この二人と同じ振り付けで同時に滑ったら、小塚君の上半身の動きがやや硬めに見えてしまうなーと思ってしまいました。ごめんなさい。 自分の位置からは撤収の様子もよく見えた。あーコンパネ運んでる、とかリアルにつぶやいてしまった。
自分的お初のレジェンドその2。ヤグディン。 思えば自分がフィギュアを見始めたのは、ヤグディンの動画からだった。あの頃は自分が本当に生でヤグディンの演技を見ることができる日が来るなんて思いもよらなかった。 自分の目で、生で見ているということがなかなか信じられなかった。 格好良い。というか体幹がすごい。 空気がねっとりと重く感じる、すさまじい濃密なオーラ。 自分、ちょっと泣きかけていたかもしれない。 演技が終わって立ち上がるとき、本当に辛そうに見えました。
この時点で、自分の頭のネジが飛びました。 いつもはプロを見ながら自分の頭の中で思考を言語化しようとしているのですが、これ以降完全に放棄。 完全に魂の抜けた状態で、立て続けに現れるレジェンドの皆様を口開けっぱなしで見ていました。
自分的お初のレジェンドその3。クーリック。 格好いい。とにかく格好いい。 そしてやっぱり体幹がすごい。 オリンピック金メダリストの……というより、長年プロスケーターとして人々を楽しませ続けてきた実績というか自信というか、とにかく凄味を感じました。 バタフライたっかーい!
そして、レジェンドたちの間に挟まるようにしてパトリック。 正直ちょっと心配したのですが、レジェンドたちに負けない存在感でした。 新横より広いリンクを縦横無尽に駆け抜けていました。 JOの結果を引きずってないようでよかった。
エンディングもあっさり風味でした。 ジャンプ合戦もなかった。あれはやっぱり若者の文化なんだろうか。(羽生くんがいなかったから、という説もある) 集合写真撮るときヤグディンが一人逆方向向いたりとか面白いことをしていましたが。 そのヤグさんにタックルかましてたのは誰だったんだろう。
フィギュアを見始めて2年とちょっと。 相変わらずジャンプは見分けられないしプロトコルも読めないけれど、少しずつ知識は付いてきて、2年前とは見方が変わってきた、つもりだった。 でも今回、知識も理屈も吹き飛ばして、見始めたばかりの頃のように、胸の奥から震え、ただただうっとりとするだけ。 こころが動くっていったい何なのだろう。不思議。 音の羅列と動きの組み合わせが、どこをどのようにして、快感を引き起こすのか。それを知っていて作り出す人たちがいるということが、自分にはただ不思議。
その場に居られたことが、幸せでした。
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