如月に入ったとたんえらく寒いんですけど。
時折無性に酒(主に日本酒)が飲みたくなることがある。 でも、うちは相方が並はずれた下戸なので、正月くらいしか飲む機会がない。ビンで買ってもいつ飲みきるか見当つかない。というわけで、いつも実家への手みやげ用の地酒を買う酒屋で、メーカー品の手の平に収まるサイズの小瓶を買ってみた。が、レジで店番のおばあさんが値札はがそうとしてぜんぜんはがれないので嫌な予感はしたのだ。 別口でアテも用意しておいて、いざ開栓というとき、値札をガリガリはがしてその下から出てきた製造年月は2002年10月だった。 とりあえず飲んでみた。舌がしびれそうなほど甘かった。 ふと思い出して台所の片隅から飲みきれなくて放置していた3、4年前買った地酒(全国品評会で賞取ったような代物)を発掘して一口なめてみた。本来なら白ワインのようなフルーティな香りとすっきりした後味のはずの酒は、ベタベタの甘口になっていた。どうやら日本酒というものは放っておくと糖度が増すものらしい。蒸留酒だと寝かせたほうがありがたがられるのにね。 ところで酒屋のおばあちゃんには棚をもう少し管理しておくように忠告するべきだろうか。
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