SOI2011の記事は下になります。
一泊して、朝から横浜市内にいるという事実。 今まで友人の地元で会うときは、その日のうちに夜行バスでとんぼ返りをして出勤する、もしくは一泊して東京ドームシティに向かうの二択。 だがこの日は平日。自分の仕事は休み。夕方から人に会う約束はあるけど、まっすぐ帰ると早すぎる。 というわけで、この日は普通の(?)観光客になろうと決めたのでした。 とりたてて予定があるわけでなく、ガイドを持っているわけでもなく。 とりあえず関内駅に行くと、おすすめお散歩コース・ルートABCみたいな案内板があったので、それに従ってみるか、と。 『横浜三塔J.Q.K.物語』なるコースをたどってみることに。 つまりは洋館巡りですな。
てくてくと歩いて(若干道に迷いつつ)、まずはJackこと横浜市開港記念館へ。ここではボランティアさんが案内をしてくれるということだったので、お言葉に甘えて説明を受けつつ見学。公会堂兼商工会議所だったそうで、なんとなく大阪の中之島中央公会堂に似ていると思ったらほぼ同じ時期の建物なのだそう。関東大震災で内部がほぼ壊滅したので、内装は最初のものよりだいぶ簡素になっているとか。
神奈川県庁(King)と横浜税関(Queen)は外から写真だけ。どちらもまだ現役の建物なのがすごいなあ。 まあ、正直、レンガの洋館って、普段京都歩いていると割と目にする機会多いし、大学時代は重要文化財の中で授業受けたこともあるから、珍しがる度合いは他の人よりやや少ない気もするのだけれど、綺麗な建物を見るのはやっぱり楽しい。
それから赤レンガ倉庫目指して、てくてく歩いて、象の鼻パークまで。 カフェがあったので覗いてみると、不思議なオブジェ群と、窓ガラスにいくつもの質問。その中に「もし変われるなら3歳の子どもと103歳の老人、どっち?」と。質問を読める人なら誰でも一度3歳の時期を経験しているはずだけど、103歳まで生きられる人は少ないので、自分なら103歳かな。元に戻れれば、だけど。 外に出て、ゆっくり、ゆっくりと海の側を歩く。 雲一つ無い晴天で、空が広くて、風が穏やかで、海を含んだ光景もとても広くて、犬を遊ばせている老人がいて、楽しげに笑いながら歩く中学生たちがいて……。 ああ、なんだか私、今、すごく観光客してるなあ、と思った。 広々とした、良い気分だった。
で。 赤レンガ倉庫って、ショッピングモールなんですね、要するに。 のぞいてみたら、いろいろとけっこう好みの雑貨が見つかったりしちゃったり。 あれですね、次にいつ来るかわからないと思うと財布の紐ゆるみますね。 なんか、散財した(笑)相当。 ところであのスケートリンクらしきもの、利用者いるのかしら。ていうか手続き不明。入り口に人いないし。 日差しが差し込んで暑いくらいのテラスでお昼をいただきつつ、倉庫と倉庫の間のスペースをそぞろ歩く人たち、写メを撮る女の子やベビーカーを押す親子連れ、何組もの犬の散歩を眺めながら、ああ楽しいなあとぼんやりとしてました。
ぼんやりとしすぎて、うっかり帰途につくべき時間を失念。 あわてて駅に向かって駆け出すも、どう計算しても約束の待ち合わせの時間に30分遅れる。 己の不明にがっくりしつつ、なんとか新幹線に乗り込むと、名古屋駅以降雪のため徐行運転で約50分の遅れの予定、とアナウンス。 関東晴れてたから全然考えもしていなかったがな〜。 しかたなく、新幹線のデッキで電話して、約束していた会合を欠席させてもらうことに。 情けなや。
京都で取りあえず降りて、いつも行く料理屋に向かうと社員研修のため休店の張り紙。 昼にあんまり楽しみすぎたから、そのバランスでこの状態なんだろうかと思いつつ、いいかげん疲れてきた足を引きずる。 むろん京都だからその気になればいろいろお店はあるんだけどね。 いつもの料理屋で定期的に行われる蔵元参加の日本酒の会で、同席した居酒屋さんにいただいた名刺を持っていることを思い出して、そちらに足を運んでみました。 初めてのお店って入るのに勇気が要るけど思い切ってGO。 カウンターの上にどーんと大皿に盛られたお総菜が美味しそう。 お酒も馴染みのある名前が並んでいてホッとしました。
前日、横浜で飲んだとき、お店の選択肢が少なくて適当に入ったお店のわりには、お料理が美味しくて、お酒も種類が多くて管理もきちんとした感じで良かったんだけど、関東以北のお酒ってちょっと味がさっぱりしすぎだよなあとちょっぴり寂しかったので。 柔らかくて含みのある京都のお酒にありついて、おいしいなあ、おいしいなあと飲んでいたら、店員さんに「美味しそうに日本酒を飲みますね」と言われてしまった。 で、カウンターの隣に座った男性が日本酒の会の常連さんで、やっぱりいつものお店が休みだったので流れてきたらしく、途中からずっとおしゃべりしながら飲んでいました。 酒飲みってなんで赤の他人に気楽に話しかけるんだろう、我ながら。 楽しく美味しく飲めたから、浮き、沈み、浮きで、結論から言えばかなり良い一日でした。 よっぱらいだったので自宅にたどり着くの必死だったけどね!
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