++たらたら日記++

現在絶賛放置中。
感想等は基本毒吐き。
サイドメニューはプルダウン式です。
最近、コメントの表示に若干の不具合が出ていますが、
管理人にはきちんと届いています。

渋谷行き顛末(その3) トークショー前半

 本日2回目の記事。

 さて、トークショー。
 どうしよう、ぐずぐずしていたら、どんどん記憶が失われていく。
 上映が終わって、場内が明るくなると、観客が一斉にガヤガヤと話し始めたのが印象的。
 10分の休憩の間にスクリーンの前に机と椅子とお水とマイクが用意されました。

 トークショーの際の綾野さんについては某スレでも詳しいレポが上がってるので、自分はもう少し網羅的に。

 監督の金子雅和さんはびっくりするくらい若かったです。30歳そこそこくらいじゃないかしら。ラフな格好で、最初会場スタッフの方かと(笑)
 主演の腹話術師、小谷建仁さんは以前に「Life」で障害を持った若い芸術家役で見ていて印象的な人だなあと思っていたのですが、実際拝見すると、画面で見るよりずっと顔小さい! 細かいストライプで襟の白いシャツがよく似合って王子様みたいでした。
 片腕のストリッパー役、山田キヌヲさんは、映画の役とはまるで違った印象でした。映画では妖艶で神秘的な女性だったのですが、とても可愛らしい、元気でお茶目な感じの方。大正ロマンなおかっぱと柄の大きな着物がよくお似合いでした。
 主人公の幼なじみの樹木医、松岡龍平さんはオールバックの髪型と、今風に手入れされたお髭がよくお似合いで、ばりばりの関西弁でした。
 猟奇殺人犯、綾野さんはグレーでコーディネイト。てろんとした長袖Tシャツは胸元が大きく開いて、ペンダントがゆらり。グレーのベストと、グレーのハーフパンツ。脛は丸見えで、自分からは見えませんでしたが足元はサンダル履きだったらしい。濃いグレーの帽子をかぶっていて、黒縁の大きめな眼鏡。髪に強めのパーマをかけたという話でしたが、後ろでくくっているのか今一つ分からず。前髪が片目を常時隠している状態でした。

 今書いた順番に客席から見て左から座っていかれ、トークショー開始。
 綾野さんは名乗った後「豊かな時間にしましょう」と一言。今まで各種トークショーレポでもそう話していることは知っていたし、日記などでも必ず書いているので、綾野さんの決まり文句なのでしょう。
 松岡さんと綾野さんは「初めまして」だったそうで。映画冒頭、主人公の妹を襲うシーンしか出番がなかった綾野さんは、他のメインキャストさんとはまったく絡みがなかったようで。撮影初日だったので小谷さんは様子見に来ていたらしいです。元同じ事務所ですしね。

 撮影の思い出は、みなさんとにかく「寒かった」ことに終始したようで。
 山奥で、滝の前で水も凍り付いてる川に入ったり、吹きっさらしで何も遮る物のない廃墟で撮影したり、とにかく大変な現場だったようです。
 ロケの場の気温がマイナス3度で、都内に戻ってきて温度計を見ると2度で「あったかいな〜」と言った話とか。
 もともとは映画学校の卒業制作だったらしく、撮影が押したりしているうちに、就職の決まったスタッフなどが一人抜け二人抜けしていき、自分の撮影を終えた山田さんがお手伝いとして駆け回っていたようです。たき火炊いたりお芋を焼いたり(笑)

 そういう話題にまったく入れない綾野さん。おまけに自分の撮影の時の様子をまるで覚えていないらしく、かーなーり緊張していました。
 ひとつ覚えているのは、女優さんを殴るシーンで、パシーンと鼻に当たってしまった、ということだそうで。見ていた小谷さんにも聞こえたとか。4テイクして、それが採用となったらしい。

 その話を受けて山田さんが、そういえば、と自分も当てられた話を。ケーブルカーで小谷さんに襲われるシーンがあるのですが、そこでガツーンと。(いや、見ていて、あそこマジ当たりしてるんじゃないかとは思ったんだ) 顔に青タンができて慌ててメイクさんと冷やしたそう。でもその痛みより、血糊を付けた手でべっとり手すりを掴むのだけれど、寒さで血糊があっというまに固まってしまって、手を離そうとするとべりべりべり……痛てててて……で、そっちのほうが痛いくらいだった、と。

なんだかまだまだ長くなりそうなので一旦上げます。
2009年07月07日(火) (役者さん)

渋谷行き顛末(その2) すみれ人形ほか上映会

 長くなってたので、トークショーは別記事で。

 絵画展見終わって、遅い昼(早い夕食?)を取って、5時前に上映の会場へ。
 なんでも朝から並んでいる人がいて、ずらーっとなっちゃったので、整理券のための仮整理券を渡しているとかで、70人キャパのところを66番の券を渡されました(汗)
 あんまり早く行くとお店の迷惑になるかな、と自重したのが徒になりました。ていうか、みんな気合い入りすぎだよ。
 予定時間に番号順に並んで整理券もらったけど、自分の後ろにまだ2〜30人は並んでいたような気が。(主催スタッフのブログ見るとやはり100人超えだったらしい)
 それにしても、オシャレで若くてキレイなお嬢さんたちばっかりでしたよ。なんだ、やっぱり浮くんじゃないかよ、自分。
 CZ2で綾野さん急に注目集めちゃって、ギャル文字とか小文字使ってそうな女の子がどっと来るのかなと思ってたんだけど、全然そんなことなかったです。皆さん映画とかアート作品が好きそうな、センス良さげなお嬢様方でした。まあ時間が遅いから、あまり若年齢な人は来づらかったということはあるかも。というか、そもそも、監督の作品のファンとか、主演やヒロインの役者さんのファンの可能性も考えようよ、自分。(我ながらひどい偏見と差別だとは思うんだけど、CZ2公式ブログとかで、絵文字・小文字乱舞なコメを見るとどうしても引いてしまったもので)
 しかし、自分って、どこへ行ってもどんな場にまぎれても、常に違和感を感じずにはいられないようです。

 場内は予備のスツールとかだいぶ出したみたいで、立ち見の人はほとんどいなかったみたいです。自分が座ったのは高めの木のスツールで、正直座り心地はよろしくなかった。
 上映機器は単眼のプロジェクターで、スクリーンサイズもそれほどでもなく、正直職場の視聴覚室の設備とあまり変わらない気が。キャパはシネヌーヴォよりは大きいかな。ワンドリンク制だし、イベント性の高い上映会場なんだろう。

 さて、だらだらと書いてきましたが、映画本編感想です。
 まず、金子雅和監督の短編2編上映。
 「石川九楊 源氏物語五十五帖展」と「鏡の娘」

 「石川〜」は同名展示会で流されたミニドキュメンタリー。
 もうこれは内容うんぬんより素材である石川氏にぶったまげる。
 書家として名前だけは聞いていて、新聞やら雑誌やら、電車内のマナー広告やら、いろんなところで一日一文字みたいにして見かけてはいたのですが……。
 とりあえず、映し出される源氏物語の一節が、とにかく読めない。
 昔のかなで崩し字で、というレベルじゃなくて、もうあれだ前衛芸術の域。線がうにうに波打ったり、ひたすら髭みたいにはらったり、墨が枯れるまでグルグル渦巻き書き続けたり。「書道とは過程」なのだそうです、はい。

 「鏡の娘」は「グリム童話「ラプンツェル」に材を得た、母娘の物語。」(公式サイトより)
 この説明一文で先がすっかり読めちゃうというのはいかがしたものかとは思う。
 まあ、寓話なのだな、と。
 王子様がえらくしょぼくれた中年だったけど(笑)
 母親が娘を家から出さずに育て、美しく育った娘に自分と同じ格好をさせ、毎朝化粧のたびに向かい合わせの娘に一挙手一投足同じ動きをとらせて、「綺麗」と微笑む。
 ……わけなのだけれども、この母親が若くて美しく、娘さんと容貌にそれほど差がなかったのですよ。普通に鏡見ても自己満足できるんじゃないかみたいな。一卵性双生母子的な画面の美しさはあったのだけれども、母親が失われた己の容色を娘に求めるという感じにもっとなっていたら分かり易かったんじゃないかな。
 まあこういう映像美を追求するタイプの映画にわかりやすさを求めるほうが無粋だとも思いますが。画はきれいでした。古い家屋のじとっとした雰囲気が良いです。

 「すみれ人形」はDVDが発売されたところなので(ていうかこの上映会が発売記念だし)ネタバレ隠します。


2009年07月07日(火) (感想::映画・DVD)

OR AND
スペースで区切って複数指定可能
<< 2009年07月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最新の記事

OR AND
スペースで区切って複数指定可能

[Admin] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.30