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渋谷行き顛末(その4) トークショー後編

 7/4すみれ人形監督・キャストトークショーの続きです。

 一通り思い出話が終わると、観客からの質問タイム。
 全部は覚えていないので、主だったものだけ書きます。

 まずは、腹話術人形はどうなったかという話。……グッジョブな質問です。
 まだ金子監督の実家の蔵にあるそうです(笑)
 口元の動くアップ用とロング撮影用の2体あって、片方は撮影で血糊つけてバラバラに壊してしまいましたが、口動く方はなんだか処分できないまままだ実家だそうで。
 やっぱり人形を処分しようと思うと御祓いとか必要そうですものね。

 以前のトークショーで皆さん「すみれ人形じゃなくて金子人形になります」とおっしゃっていましたが、今もお気持ちは変わりませんか、という質問。
 頭の上にハテナマークを浮かべていた綾野さん以外のキャストは笑っていました。
 どうやら金子監督はかなり画にこだわりのある方で、キャストに注文をつけまくっていたらしく。
 山田さんが水の入ったグラスを例にして
 「例えばこう立っているとすると」(自分の前30センチのところにグラスを置く)
 「『違います。こうです』と」(10センチほどななめにずらす)
 「…………どう違うんですか〜〜!!っと」
 というようなことらしいです。
 まあ、そのこだわりが美しい画面を生んだのでしょうから。
 綾野さんは自分にはそんな細かい指示はなかったと寂しそうに。
 飛んでください、走ってください、叩いてください、笑ってください。だけだったとか。
 皆さん、再び金子人形になる気持ちに変わりはないそうで。
 というか、松岡さんは最近一緒にお仕事したそうです。
 綾野さんもなにか話があったらしいのですが、スケジュールが合わなかったとか。

 綾野さんファンを名乗る人からは猟奇殺人犯を演じる上で思ったこと、という質問があったのですが。
 すみません。このことについての回答を私はまったく覚えていないのです。
 実はトークショーの間、私にはずっと気に病んでいることがありました。
 所詮、綾野さんの役は冒頭に出てくるだけの端役であり、他のメインキャストの皆さんとは作品に対する役割の比重が違う。ぶっちゃけ不在でもトークは成立するのです。
 それなのに、その場に集まった観客の多くはおそらく(私を含めて)綾野さんが目当てで、もし綾野さんへの質問が集中したら作品への貢献度とのバランスが大きく崩れるし、ほかの方々へも失礼じゃないかな、気を悪くされないかな、と心配していました。
 なもので、「綾野さんファンなのですが」という声が聞こえたとたんにもう「ぅわちゃ〜っ」と頭ぐるぐるしてしまって。なんかもう全然聞いていませんでした。

 でも実際のところは、綾野さん名指しの質問はもうひとつだけくらいで、皆さん空気を読んでいるのか、あとはキャスト全員に向けてであったり、主役の方に対しての質問でした。
 監督や他のキャストの方も、どんな文脈だったかは忘れましたが、綾野さんの役は冒頭だけだったけど、物語のきっかけになっているのだから、とフォローしてくださいました。
 ぐるぐる悩んでいた自分がちょっと考えすぎだっただけのようです。

 綾野さん自身の様子はどうだったかというと。
 トークショーの間ずっと目立っていました。
 話に入れない+覚えていない+客席との距離が超近いてことで、緊張のあまりかなり挙動不審者になっておられて、キョドった仕草や言葉ひとつひとつがやたら可愛らしく、いちいち笑いを呼んでいたのです。
 わからない話題でも一生懸命に大きく相づちを打ったり。
 何度も水を飲むのだけれど、テーブルから少し遠くて、手を伸ばすたび松岡さんの前を遮る形になって、いちいち申し訳なさそうだったり。
 そして……。
 綾野さん自身は観客ともっと関わりたい、という気持ちがかなり強いようでした。
 数えるほどの質問しか受けられないことをひどくもどかしそうにされていて……。
 途中で突然、「えーと、じゃあ、皆さん左を向いてください」(皆左向く)
「右を向いてください」(皆右向く)
「僕には皆さんを動かす力があります」
 場内爆笑(てか失笑?)
 司会進行を勤めていた金子監督が「僕は会場の空気を掴んでいなかったのか」とがっくり。
 正直、個人的には、メインキャストでなかった綾野さんが会場と強く関わろうと前に出るのはどうなんだろうという気がしなくもなかったのですが、主役の小谷さんはひどく物静かな方だったし(たぶんほとんど自分から話していない)、松岡さんは振られれば関西弁で楽しげに話されますがやっぱり前に出てくる人じゃなかったし、これでバランス良かったのかなあとも思います。ちなみにあの中でトークを引っ張っていたのは間違いなく山田さんです。

 なんか変な方向の話しちゃったけど、もう少し質疑応答の内容を。

 右手に対するこだわりについて。
 なんでも「右手」という小説があるらしく、それの内容は映画と全く違う物らしいのですが、映画を作るときに思い出して……ということで。それについて綾野さんはまったく聞いていなかった、と(笑)

 綾野さんが冒頭女優さんを追いかけるシーンは大変ではなかったか。
 気持ちよかった。前に人がいると追い越したくなる(笑) あっというまに追いついてしまって、あれもういいの?と。……いう感じだったそうです。
 女優さんが逃げている図を画面右下からばっと入ってくるところの傾斜は3階建てくらいの高さで、そこを綾野さんは軽々飛び降りたそうですが、監督曰く、ロケ隊が同じようにやってみたら実に格好悪くて、綾野さんは軽々だったので驚いたと。DVDに格好悪い様子がおまけで入っているのでぜひ見比べてほしいとのこと。

 小谷さんは劇中腹話術をしていたけれど、事前に師匠について特訓していたそうだがそのときのようすは。
 筋が良いと誉められたそうです。
 もともと滑舌があまり良くないんです。口元もごもごさせていたからそれがよかったんじゃないかな……とは、小谷さんの照れ隠しでしょうか。今はもう女の子の声は出せないそうで。

 役を落とし込むときに気を付けていること。
 ……すいません、あまりよく覚えていないのですが、皆さん台本をしっかり読むということとあまり作り込みすぎない(監督の要求に対応しなくてはいけないから)という答えだったと思います。
 綾野さんは、どこかの記事で同じことを読んだ気もするのですが、その役の欠落した部分を探す癖がある、ということでした。その役がどこが欠落しているか、どんなところがダメ人間なのか考える、と。どうやって転ぶかより、どうやって起きあがるかのほうに興味がある、と。

 今後どんな役をやってみたいか。
 小谷さんは普通の人間の役を……と答えて笑いを取っていました。普通って何かというと難しいですが。とりあえず人殺しじゃない役ですかね?
 あれー? 山田さんと松岡さんの分の記憶がぶっとんでる。……綾野さんが小芝居やらかしたせいだな。低い兄貴声で「はい電話相談室……恋愛相談? そんなの知らん、ガチャン」なんてやらかすから。おかしな役をリアルにやってみたいそうで。

 うーん、まだなにかあった気もしますが、思い出せません。何かあれば追記で。

 金子監督は、卒業製作で2005年に撮影した作品が2008年に公開され、2009年にDVD化されたということにしみじみと感慨にふけっていらしたようでした。

 某スレその他の情報によれば、出待ちしていた人達と綾野さんでプチサイン&握手会みたいになったとか、綾野さん良い香りがしていたとか。
 自分は夜行バスの時間があったので、終わったら速攻移動しました。ああ、羨ましい。
2009年07月08日(水) (役者さん)

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