昨日見に行って参りました。 あまり日記で語ったことはありませんが、豊川さんはけっこう好きな役者さんです。最近はあまり熱心に作品を追いかけていませんが、豊川さんが「トヨエツ」と呼ばれるようになるより以前は、わずかの出番を求めて映画あさりをしたものです。
平日だし、割引のある日でもないので、観客はかなり少なめでした。その中で自分は一番の若者でした(笑) このあいだのシュアリーでは一番上だったのに。
先に文句を言っておこう。 エンドロールに流れるJ−Popな主題歌が雰囲気ぶち壊し。おのれエ○ベックス。たぶん資金集め関係のアレなんだろうなあ。
まあ、貶すところはそれくらいで。 人によっては退屈に思うかもしれないけど、個人的には良い映画でした。 ああ、豊川さんもこういう役が似合うようになったんだなあ。 藤沢周平作品って読んだことなくて、清左衛門残日録のドラマと蝉しぐれの舞台見ただけなのですが、そこで感じた、昔の日本人の実直で慎ましく、日々の些細なことに喜びと美しさを見いだす生き方と、そのささやかな生活が権力闘争などに揺るがされる悲しさなどは、この映画でも充分に味わうことが出来ました。
なんといっても所作の美しさ。ふすまを開いて入室する、ただそれだけのことのなんと奥ゆかしくきれいなことか。 ほとんどBMGが使われていなくて、些細な動作に伴う衣擦れの音が強調されています。 (まあ、たまにあるBGMは残念ながら全体にはったりかませすぎで凡庸な感じでした。あれならないほうがマシ)
以下、かなり深刻なネタバレかます予定ですので、隠します。
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