ゴンゾウ うむ、やっぱり「男のロマン」ていうか「男の(甘い)夢」の香りが漂ってた気がするが、まあいいや。 で、いろいろ都合良く偶然が重なりすぎのような気もするが、劇中で「偶然もここまで来ると怖いよね」とセルフつっこみしてたので、まあいいや。 首筋に弾丸かすってあれだけ血が吹き出てたら致命傷のような気もす(略)
うん、でもいい最終回だった。
犯人が、心の傷を負ったかわいそうな子ども(成人はしてるけど)であり、その動機が、「愛」を与えるためだった、というのが何となく自分的におさまりが悪いんだけど……。 うん、それはたぶん、単に自分が「加害者は子ども」というシチュエーションがやりきれなくて苦手だというだけなんだと思う。
「この世界に愛はあるの」 繰り返され続けた問いに対する答えは、捜査の途中で出会った、さまざまな人たちの、それぞれの心。
もう大丈夫そうな顔をして、こっそりロシアンルーレットを繰り返していたくすねた拳銃が、犯人に対しては弾を撃ち出し、再び自分に向けると空撃ち、ていうあたりがね、死んだ恋人の加護みたいで、そこが男の夢なわけなんだけど(笑)
黒木さんは女先生とこの先うまくいくのかなあ。 インコだってつがいにしてもらえたんだし。
しかし、黒木さんが一服盛られるところ、岸さんがあんまり自然にコーヒー渡すものだから全然気付かなかったよ。 黒木さんの中の人の演技がいろいろすごいドラマだけど、岸さんの雰囲気もなかなかのものだと思うのであった。
このドラマのすごいところは、脇役一人一人に背負っている物語があって、それが有機的にシナリオに絡んでいたことかな。 鶴ちゃんは警察のエラいさんの家族にコンプレックスを持っていて、その心のしこりを被害者となったもなみさんにも向けてしまって、その罪悪感を抱えつつ自分に成せることの意味を追い求めていく。 日々野くんは功名心ゆえの焦りで、自分を頼ってくれた青年を罪に追い込んで、その贖罪にひたすらもがくうち、事件に関わっていた青年の姉を救い、青年との絆を取り戻す。 寺田さんは怪我が原因で、孫と平穏に暮らす日常に逃げようとするけれど、孫に対して誇りを持てる自分でありたいと解決に全力を尽くす。最後のコンサートでのお孫さんとの笑顔が印象的。 いかにも憎まれ役中間管理職な氏家さんだって、黒木さんの暴走にさんざん頭痛めつつ最後の最後にお前達のおかげで得た地位だからと自分の首覚悟で捜査を認めてくれた。 そして名前は覚えてないけど「伝説の刑事・黒木」についてなんともミーハーかつ無責任に噂話を繰り返していた凸凹二人組の刑事さんも、黒木さんの捜査をずっと見続けていて、ついには自分の立場が危うくなるかもしれないのに岸さんと一緒に黒木さんの捜査に付き合おうとする。かっこいい台詞まで吐いちゃって。
で、佐々木さん。 ……この人については、なんというかもう。愛でしょ愛。 賭けてもいいけど、そっちの方面の同人誌出るに違いない。
学校では教えられない! 最後までみんな可愛かった。
単なるカップル5組じゃないところが切ないんだよね。
カズが学校やめるのは、トムが自分離れしたのが寂しくて拗ねちゃったのかな〜と先週は思ったりしたんだけど、まあ確かにトムはカズ離れしてるけど、カズが己の自立を考えてのこと、ていうんなら、しょうがないのかなと思う。 どんなに楽しくても仲良くても、ずっと同じではいられなくて……それは普遍的なことなんでなんとも切ない気分。うん、いつか来る別れが少し早かっただけだよね。 なんか最初色物かと思ってたドラマで、同性愛とか変化球な要素も入ってきたけど、実はものすごくストレートに青春してる学園ドラマなんだよね、これ。
トムがカズのために身を捧げようとしたところは見てるほうが慌てふためきましたが。「やさしくしてね」ってこら〜〜!
こっちも愛が溢れたドラマだなあ。 黒子に徹することを思い出した影山先生にも。 娘さんにも。 メーテル……じゃない、生徒会長にも。 伝わり広がって。
明子姉ちゃん……じゃなくて(元)校長とマイちゃんもハッピーエンドで。 ていうか、舞ちゃん、校長先生はとっくにあなたにメロメロなんですから。そんなにビックリしないように。
お別れのしんみりした良いシーンにもしっかりエロ写真つうオチを仕込んでくるのに笑った。
最後は、この先の展開は見ている貴方の胸の中で、ってことかな。
一つだけ気になったのは、カズの家庭の様子がまるで見えなかったことかな。さすがに高校一年で学校やめて受験し直すっていったら反対しそうなものだけど。
このシーズンは見てるドラマは少なかったけど、満足度は高かった。うむ。
|