ローテーションが休みだったので、某市の市民ホールに能の公演を見に行ってきた。 その能の話の舞台が、その市にあるから、という理由での公演らしい。 観客は上品な感じの年配の方々多し。 入口で檜書店さんが出店してたので、絵葉書やら仕舞のDVDやらでつい散財。 ホールの舞台の上に、かなり本格的な能舞台が設えられていた。 まず能楽師さんによる丁寧な解説があって、長めの休憩が入って、始まったのは開演30分後。 詞を全部書いた紙が観客にあらかじめ配られていて、話が進んで、紙を裏返す音が一斉に響き渡る(笑) 一般の能のイメージよりはだいぶ世俗的な話でした。仇討ちのお話。 主君を殺され、宿場町の宿の亭主に身をやつしていたシテ(主人公と思っていただいてほぼ結構です)のところに、偶然亡き主君の妻子が宿を求め、再会を喜んでいたところに仇本人も泊まりにくるという(笑) 仇を油断させるための芸づくしが見所。 獅子之舞が技量を要する「重ならい」なのだそうです。 たしかにあの軽やかな足さばきはすごかった。あんなの初めて見た。
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