余所様見ていて腑に落ちたんだけど。 放送休止な週末につらつらと考える、キンちゃんのキャラ造形。
あまりのチラ裏っぷりに隠します。
9話10話でわりと目立つ登場の仕方をして。 一部の人間にさんざん期待を抱かせておいて。 11話12話で空気読めない話聞かない勘違い暴走ウザキャラ炸裂させて一気に株暴落。まあこれは一歩どころか半歩間違うとウザキャラになるという元々のさじ加減の難しいキャラ設定のせいがあるから一概に脚本家ばかり責められないんだけど。 まあその後もしばらくキンちゃんは寝てばっかだし話聞かないし意外と口が悪いし態度デカイし、けっこう困ったちゃんキャラではあった。 でも自分が無意識に気になっていたことは、キンちゃんのデンライナーの中での立ち位置がはっきりしないことだったようだ。ようだというのは、今の状態で自分がひどくホッとしていて、それが何故なんだろうと遡って逆説的に考えてみたうえでの答えだから。 契約者同士というにはあまりに濃くて強すぎる本条との間柄から離れて、命の恩人である良太郎のところへやってきたキンちゃんだけど、彼が良ちゃんに対してどういう思いを抱いているのかとか、どういうスタンスを取ろうとしているのかが見ていてもわからなかった。(他のタロスたちとの関係性については今回脇へ置いておく) ぐーすかぐーすか寝てばかりで態度でかくて俺が俺がばっかりなんだけど、なんかいつまでも「よそもの」っぽいというか、あらゆる事ごとに対して他人事のような接し方をしているような気がするというか、どこか浮いていた。 見ているほうとしては最初に受けたキンちゃんのイメージとずれてる状態がいつまでも続いて、そのうち、ああ自分が勘違いしてたのかなキンちゃんは元々こういうキャラでこっちが勝手に夢見てフィルターかけていただけなのかなと諦め始めていた。 それが18話で「俺には守る義務がある」とはっきり口にして。 デンライナーから降りようとすることで逆に初めてここではっきりと彼が良太郎を気遣うデンライナーの一員であることを示したんだよね。 ようやっと、自分が待ち望んでいたものを見せてもらったんだもの、泣いたって仕方ないよね。 後はもうだいじょうぶ。 20話ではもうしっかりと「俺がお前ら守らな」とオトンぶりを発揮してる。 もうしっかりと、デンライナーの中での居場所を見つけている。 後は、あまり良太郎の体酷使しないでね、とだけ。
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