このあいだの記事で、08年自分的トップ3とか書きましたが、「鹿男あをによし」入れるの忘れてました。というか、07年の作品だと勘違いしてた。次点、くらいかな。 お話ゆるかったけど、あの雰囲気ある画作りは好きでした。舞台関西だったし。
相棒。 微妙に溜めていたけど、やっと追いついた。 うーん……。単純な逮捕劇に終わらない重さとか苦さが相棒の魅力ではあるのだけれど、前シリーズあたりから、自分にとってそれらが「気の滅入る」ものになってきていた。 もう少し軽やかなものも見たいなあ、と思いつつ向かえた今シーズン。 やはり重く始まった。 事前に薫ちゃん卒業の情報は聞こえていたから、覚悟しつつ見ていて。 まあ、方向性の違いで気持ちが離れるとかじゃなくて、薫ちゃんが右京さんをリスペクトしたままの別れでよかったかな、と。 あくまで、まず卒業ありき、で、無理矢理話をでっち上げた感は否めなかったけど。
正月スペシャルは正味2時間なのでなかなか見る時間を取れず。 はじめの30分くらいは、いまにも薫ちゃんがひょっこり顔出しそうな感覚にとらわれ続けて、寂しさを今さら痛感していた。別れの回までは覚悟決めてて感情麻痺させてたので、初めて動揺した。 あのお嬢さん、ゲストだったのね。 いかにもデカくて存在感ある薫ちゃんとちがって、捜査受ける側が気を許してホイホイしゃべってくれそうなのが面白かったけど。 そうそう、極々個人的なポイント。空劇ライダーショーのアンデッドのお兄さんこと西村智治さんがはじめのほうで逮捕されるエコテロリスト役で出てた〜。所属…ていうか預かり状態(?)になってる事務所が相棒のアクション指導をずっと担当してる関係か、西村さんちょくちょく相棒に出てるみたいなんだけど、今回はちゃんと顔を認識できるくらい映ってたなあ。まあ、共犯役で1秒だけ映ったときだって見分けたけどさ。さすがにドームシティでうさぎの着ぐるみに入ってたとか言われてもわからないけど!
誘拐の話は、ひさびさに軽やかで面白かった。どんでん返しは意外だったし。 「そっちに行くか〜」と叫んじゃった。ダンナが(笑) 脚本の人、名前知らない人だったなあ。競走馬みたい。 二課の凸凹コンビの凹の人撃たれてそのまま捜査続けてたけど、病院行ったほうがいいんじゃない?
月9のヴォイスは、私はまだちゃんと見てないけど、ダンナはドンピシャ好みだったらしい。監察医の卵の青春群像劇。青々しい連中が青々しく推理してるのが良いのだそうだ。
トライアングルはわたくし正直、脱落気味。 仰々しい思わせぶりな演出についていけません。 しっかり追いかけていれば面白くなりそうな気配はあるんだけど、ね。 少女一人の時効を迎えた事件にしてはあまり仰々しい騒ぎっぷり。 情報を出し渋って強制的ミスリードを続けていくのかなあ。
ありふれた奇跡。 一見、ごく普通の日常を淡々と描いているのに、まるで積み木細工を見ているような不安定さを覚える。 主人公の一人のお嬢さんが見た目以上に精神的に病んでいるらしいというのもあるし。 過去の傷やら破滅の萌芽をおもいきり抱え込んでいるっぽいし。 とりあえず、コンクリ片まみれの作業着バタバタさせていたら、飲食店としてはお引き取り願うでしょう、差別云々以前に。
銭ゲバ。 正直、「何で今頃!?」なんだけど。 さすがにこの原作は読んでないし、物心ついたときには「昔の、物議を醸した問題作」でありました。 でも、松山ケンイチ主演だから見る。 好きとか嫌いじゃなくて、なんというか「セクシーボイスアンドロボ」のロボ役見たとき、この人天才だと思いまして。 もう絶対的に役者として信頼しておりますのよ。
うむ、しかし、この話、ほんの2年ほど前ならあまりにも別世界の話だったろうに、今の不況風のせいで妙にリアリティが生じてしまったのな。 まあ、内容は実に昔懐かしい香りが吹きまくっておりました。 貧しくも肩寄せ合いいたわり合い生きてる母と子。 父親は死んでるのと、飲んだくれの暴力親父なのとどっちが不幸なんだろ、とつぶやいたけど、後者でしたね……。 このある意味あまりにもオーソドックスな貧乏不幸劇、かえって今の若人には新鮮だったりするのだろうか。
しかしまあ、凄まじかったなあ。風太郎は母の愛情を受け、心の持ちようについても授けられていたのに、愛する母が金のせいで踏みにじられるように命を落としたことで金を恨み。 その恨みから、自分を気にかけてくれていた大好きな優しい近所の兄ちゃんをあやめてしまう。兄ちゃんが自分にくれて、ずっと大事にしていたバットを使って。そのことがどれだけ彼自身を傷つけただろうか。 松ケンの出番は少なかったけど、目元のアップだけであれだけ凄味を感じさせるというのもすごいなあ。
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