すでに若干時期遅れの感もあるけど前期のドラマ最終回の感想まだのものとか、新番組の話とか。
セレブと貧乏太郎。 ……初めの頃はもう少し面白くなるかと思っていたんだけどなあ。 とりあえず、キャストの人数は三分の一でよかった。多すぎで持て余してるのがありあり。(話数も三分の一でよかったんじゃね、とはダンナの弁) 最終回も、あまりにも予定調和というか、予想の範囲を一ミリも出ない展開で。 どうせならロンドンまで流されれば良かったのにとダンナは言うが、潮流の関係でせいぜいパリ止まりだろ(え、そういう問題じゃない?) とにかく、恋心を全部台詞で語らせてしまうのは反省していただきたい。
風のガーデン。 最終回見終わって、「終わっちゃいましたねえ」と深くため息をついた。 フジテレビの底力を見た、という感じ。 冬の場面は、たぶん去年のうちに撮影していたんだろう。ということは、もうその時点で脚本が全てかっちり組み上がっていたことになる。 しかもラストの咲き乱れるエゾエンゴサクは、今年の早春に咲かせるということは前年から用意しないといけないわけで……どれだけ手間ひまかけて作ったドラマなのか、という。 最後の、主人公のいたキャンピングカーの跡だけ四角く残された花のじゅうたんの図には、なんとも言い難い気持ちで胸が一杯になった。 でも、今まで誉めてばっかりだったので、ちょっとだけあら探ししちゃう(笑) 主人公を追って看護師長が介護したいとやってくるけれど、彼女との不倫が引き金の一つとなって主人公の妻は自死したわけで、家庭崩壊の原因であるのに家族の前にあらわれるというのはどうかな、と思ってしまった。それだけ必死だったということなんだろうけど。 もうひとつ。カンパニュラの押し花を携えて、父の若き恋人の元へ、父の死を告げに行くわけだけど、あえてライブの前に言わなくても良かったんじゃなかろうか。ライブの後とかじゃダメだったのか。ショックを与えるのはわかっているのに。ライブを楽しみに遠くから足を運んだ人もいただろうに、とつい思ってしまった。 しかし、良いものを見ました。 うちの親が見てなかったというから、DVDが出たら送りつけようか。でもDVD画質じゃ、あの美しい風景の魅力がなあ……。
突然だけど、2008年の、自分的ドラマトップ3。 1位。ゴンゾウ。 風のガーデンとだいぶ迷ったけど、相棒と相棒の間に挟まって知名度いまいちみたいなのでエールを込めて。 1クール単発ドラマなのに登場人物がキャラ立ちまくり。個人的に岸さんに助演男優賞をあげたい。 で、1クールかけて一つの事件を追っていくという新鮮さ。(今まで無かった訳じゃないけどね) どんなサブキャラの細かいエピソードも有機的に繋がって、伏線となって最後に繋がっていくというストーリーの見事さ。 やたら偶然が重なりまくるとことか、男のロマン過ぎなとこは、まあ愛嬌のうちで。 とにかく放映中は必死に9時に間に合うように帰りましたよ。
2位。風のガーデン。 手練れのなせるワザ。 わざとらしさを全く感じさせずに人間関係や状況を伝える手腕は見事としかいいようがない。 で、重い内容なのに、軽妙で楽しくて柔らかくて、何度も笑わせてもらえた。 緒方拳さんの遺作ということを抜きにしても素晴らしい作品だった。
3位。学校じゃ教えてくれない。 同性愛とか色物扱った際物ドラマかと思えば、真っ正面から若者の苦悩に向き合った、非常にまっとうな青春ものでした。 出演者たちの演技の未熟さを初々しさに昇華した演出に拍手。テンポの良さにどれだけ笑わせてもらったことか。 でもこのドラマ、男同士&女同士のキスシーンしかなかったのよね。今日ダンナに言われて気づいたわ。
次点はロス:タイム:ライフかハチワンダイバーか悩むところ。ハチワンはラストの暴走がなければなあ。
新番組。 トライアングルは思わせぶりな演出が鼻につくけど、とにかく出演者が豪華すぎるし、まだ謎出しの段階なのでもう少しつきあってみる。
ありふれた奇跡。 脚本家の名前見て、辛気くさくなったら嫌だなあとか思ってたけど、台詞のやりとりのリアルなぎこちなさがなにやらおかしみを含んで、すっと見られました。これまた手練れの作だなあという感じ。しかし主題歌豪華すぎるだろ。
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