++たらたら日記++

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映画鑑賞「紙屋悦子の青春」ほか

 新聞などでちらりほらりと取り上げられていて、なんとなく見たいな〜と思っていた映画なんだけど、シネヌーヴォで開催の黒木和雄特集のラインナップに上がっていたのでいそいそ出かける。
 午後8時45分からというレイト上映なのに諸事情で早く着きすぎたので、もう一つ前のプログラム「夕暮れまで」も見る。実は会員登録したので1本1000円で見られるのであった。
 大きい方の会場はちゃんとした映画館の椅子だし傾斜もあったよ(笑) 「夕暮れまで」は20人くらい、「紙屋悦子の青春」は11人入場してた。今まで3人とかばかりだから新鮮だ(笑)みなさん確実に私より年上の方ばかりでした。

 「夕暮れまで」は……えーと……これ年齢制限つけなくていいのかな。見えるのがおっぱいだけだとしても。あくまで「B」までだとしても。AVよかよっぽどエロいぞ私にとっては。売れっ子作家がガチガチにお堅げな若い子と不適切な関係(ただしソーニュー無し)になるんだけど……という話。70年代の香りビシバシだと思ったのに後から確認したら80年の作品だった。桃井かおりはともかく作家役の男性見たことあるのに思い出せなくて誰だろう誰だろうと思っていたら伊丹十三だったのか! 食事シーンが多くて、最初は気取ったフランス料理店とかでエビつついてたのに、だんだん庶民的になっていってついには知る人ぞ知るな風貌の大衆食堂になったのには笑った。

 「紙屋悦子の青春」は去年亡くなった監督の遺作らしい。
 主演は原田知世。兄夫婦に小林薫と本上まなみ。後の夫に永瀬正敏。その友人に松岡俊介。
 舞台は昭和20年、桜の頃の鹿児島。
 キャストは実質5人だけで、映るのもほぼ紙屋家のみなので、舞台劇にもなりそうな気がした。
 ストーリーは……ネタバレを避けるような性質じゃないですね。事実自分も新聞とかであらかた頭に入れて見に行ってるし。兄夫婦と同居している若い女性が、互いに憎からず思っている海軍の士官さん(戦闘機乗り)から友人を紹介されて見合いする、というただそれだけの話。そして想う人はまもなく出撃して帰らぬ人になる。
 底を流れるものは切ないのですが、画面としてはとても軽やかでユーモラスでした。どうということのない茶の間での会話が可笑しい可笑しい。会場の中に何度も笑い声が響きました。
 永瀬さん演じる見合い相手の海軍整備士さんの朴念仁っぷりがまた最高。気を利かせて二人きりにしようと嘘の用事を言い出す友人に「なら俺も手伝う」と一緒に帰りかけるところは腹を抱えました。昔の男性ってこういう人が多かったのかもしれない。
 ヒロインの原田さんも昔の女性の佇まいに見えました。しゃんとしているというか、きちんとしているというか。
 兄夫婦もとても良い感じでした。奥さんが強気につけつけと物を言ってちょっと押され気味のダンナさま(笑) ほんじょさんは当時の女性にしては背が高すぎる感があるのですが、しゃっきりと家庭を守る感じがあらわれてやっぱり良いのでした。
 とても想いを込めて丁寧に作った映画という気がしました。見に行けてよかった。

2007年04月18日(水) (感想)

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