むしろ最終回見終わった後のほうが、終わった気がしない。
さて、カイが記憶障害なのでは、という考えに取り憑かれてしまって、いろいろ山のように降ってきたので、とりあえず書き留めておく。 実際の記憶障害がどのような症状なのか、まったく知識を持たないので、あくまでも話を進めるうえで都合の良いふうに考察しています。
たとえば、カイは記憶を1日しか保つことができないとしたら。 前にちょっとテレビのドキュメンタリーで見た人は、日々の生活を送るため、ノートにこと細かく出来事を書き記していた。(その人が記憶を保持できる期間は失念したけど) カイのいつも手にしてるノートは、そういう種類のものじゃないのだろうか。 ただ、1冊に20年(くらいだよね、カイの年齢)収まるとも思えないので、カイが記憶を保てなくなったのはある程度成長してからのように思う。 交通事故とか、酸素欠乏とか、なにかしらの脳へのダメージが原因で。 カイがイマジンを過去に送るためにノートを破り捨てることは、文字通り彼の過去を捨ててるということ。
さて、なら、彼はもともとどの時間の人だったんだろう。 いや、イマジンのいる時間軸に属する人だというのはわかるんだけど、どのくらい先の(あるいは過去の)時間から来た人なのかと。 まず考えられるのが、大人ハナさんがいたはずの時間。おそらく20年後くらいの未来の。 ただ、これだとカイの年齢と合わない。数年前(しかも消費して消えてしまった)カイはその時点でもう青年で、それに20年足すともう中年でないとおかしい。 それに、2007年にこだわる意味がわからない。 2007年1月10日に自分の時間を手にしたから、なのかもしれないけど。
2007年に存在している人だとすると、今度は未来からイマジンを送り込んで来るというのがわからない。 そもそも彼は時を越えられるのか? 彼自身は時を越えられなくて、イマジンの時間から各イマジンを呼び寄せることはできる、というだけなのか。 未来にいたんだけど、なんかうまくいってないので、おそらくは片道でこっちの時間にやってきたのか。 見かけの年齢については、たとえば特異点は正常な時間軸の中にいれば普通に加齢していくけれども、本来の時間を外れ、漂流する存在になったとき、20歳程度の(一番生物として力を持っている時期)かたちで定まるのか。 そうなると、ハナさんは時間を失って20歳くらいになった(もしくは未来の世界で元々その年齢だった)けど、正規の時間が繋がりつつあったので、2007年における本来の年齢に引きずられて若返ったのか。 ハナさんがもともと20歳だったとすると、自分の時間を失ったのは1歳でも50歳でも同じだったろうに、なぜその年齢のハナさんがデンライナーの人となったのだろう。たまたま、通りかかったデンライナーが拾ったのがその時点だったとか。
なんか自分でもわからなくなってきたけど。 そもそもイマジンのいる時間ってやつはどこからやってきたものやら。 カイはもともとその時間の人だったのだろうか。
出来そこないの特異点、という意味だけど。 消滅してしまったという特異点らしからぬとこも含め、不完全であったわけって……。 もともとはきちんとした特異点だったけれど、なんらかの事故で記憶障害を引き起こし、特異点としての能力もいびつになってしまったのだろうか。 それとも逆にもとは普通の人間だったものが、記憶を保てない障害を被ったのと引き替えに、数々の時空を歪める力を得たのか。
どちらにしろカイにとっては世界は存在しないのと同じだったから、他のすべての人々からも世界を奪ってしまったのだろう。 ただ、「無」にすることはできなくて、人々の心の残滓が漂うのがイマジンなんだろう。
うーん、やっぱり未来のイマジンの存在を2007年のカイが知っているという理由がわかんないけど。あれか、この間のダブル良ちゃんや夏のダブル侑斗みたいに、未来のカイから今のカイへメッセージが飛びでもしたか。
|