いろいろ出かけたりなんなりして、書きたいことはあれど、どうにもあれやこれやに気を取られ……。
とりあえず、ぼちぼちと。
7月17日(火) 祇園祭山鉾巡行を見に行きました。 京都の大学に通っていたので宵山(宵々、宵々々……)は何度か楽しんだことがありますが、巡行は生まれて初めて。 16日が祝日だったので映画村にでも行こうかと思って、ハタと宵山だと気づき、死ぬ……祝日と宵山が重なってるとか絶対人混みで死ぬ……、と断念(笑) 17日は休みだったので滅多にない機会だと出かけました。 巡行開始の30分前に地下鉄の烏丸駅を降り、四条烏丸交差点の南西側出口から外に出るとすでに人だかり。 山鉾巡行の一番の見所は方向転換である辻回しで、四条河原町や河原町御池で見られるとはわかっているけれど、そういうとこの見やすい場所は有料席が押さえているという話だし、人混みも更に凄まじいだろうとあっさり断念。 巡行の出発ポイントを押さえておくのも悪くないよね、とその場に居座ることに。 交差点の四つ角のうち、自分がいた南西の角はもろに日が照りつけてきてかなり暑かったので、皆さん日陰のあるほうへ移動して、かなり前のほうで見られたのでした。 でもうっかり飲み物を買っておくのを忘れて、買いに行く間に他の人に見やすい場所を取られるのがいやで、乾きを我慢して陣取っていました。 でも本当に暑くて、全部の出発を見送るのが先か自分が倒れるのが先か、と本気で考えた。 交通整理に当たっていた警察官さんたちが植え込みに転がしていたポカリとかをついついジッと眺めてしまったわ(笑) いやでもほんと、お巡りさんたちは本当にご苦労さまでした。あの暑い中を制服を着込んだ状態でずっと立ちっぱなしで、「もう鯉山出た〜?」とかいう観光客の質問にも答えていたし。 事前にネットで京都案内祇園祭特集のページを見つけておき、iPhoneで山鉾の順番や名前を確認しつつ見学。 先頭の長刀鉾が動き出したときは拍手が湧き起こりました。その後も大きな鉾が動くと拍手。 やや小型の山の場合は、角を曲がるときは御神輿のようにせーので担いで方向転換。 ところで、大きいのが鉾、小さいのが山だと思っていたら、とても小振りなのに鉾と名が付いているのもあって、よくわからない。 iPhoneでせっせと写真や動画を撮っていたのですが、あまりの日差しに凄まじい熱さになってしまいました。炎天下の車のボンネット並み。このままではOSが暴走しそうだったので、撮るのは最低限にしてカバンの中に放り込むようにしました。それでも電池はほぼ空に。 自分の立ち位置はどうも「裏」にあたっていたらしく、山に飾られた作り物がみんな背中側しか見えなかったのが残念。
2時間後、ようやく最後の鉾の出立を見送り、やれやれと近くのcocon烏丸ビルのカフェへ。 ランチセットのアイスコーヒーをすぐに飲み切っちゃって、グラスビール追加しちゃった、てへ。 その後、同ビルで少し買い物。リネンの藍染めのショールに一目惚れ。下手なジャケットより高かったんだけど買っちゃった。散財。
ビルを出て少し北に上がると、一周して帰ってきた鉾の分解が早くも始まっていた。 函谷鉾の分解のほぼ半ばまで、近くのビルの植え込みに腰掛けて、ずっと見学してました。さまざまな飾りが順々に取り外されていく様子や、直径が大人の背ほどもある車輪を一つずつ外して保存ビルに転がしていく様子を日傘を差しつつぼーっと眺めてました。 車輪の向きを変えるときに、先頭にあたる人に「○○さん、東!」と左右でなく方角で指示が飛んでいたのがいかにも京都らしい。 その間に、たぶん揃いの装束を着て鉾の先導として巡行に加わっていた男の子たちがわらわらと普段着でビルから出てきて、おうちの人が迎えに来ているという図も。 子どもたちの姿や、揃いの法被で立ち働く人たちの姿を見ながら、自分の様な観光客には祇園祭は完全な非日常だけれど、この人たちにとっては日常的な非日常なんだろうな、と思いました。学園祭みたいにそれ自体はハレの日だけど、毎年やってくる、みたいな。そうやって、伝統を受け継いでいくのでしょうね。
夜、飲みに行った馴染みのお店で、さっそく写真や動画を見せまくってきましたよ。蟷螂山のカマキリの羽動いてるよ!
ちなみに祇園祭自体は宵山や巡行だけではなく他にもひと月掛かりでいろいろと行事があり、自分は過去に2回、たまたま還幸祭の御神輿に出くわしたことがあります。アーケード街に普通に白馬がいたからびっくりした。
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