CSで放送していたので、なんとなく録画しておいたもの。 自分が小学校の2年生か3年生のころ放送していて、当時買っていた小学館の学年誌にときどき記事が載っていて、微妙に興味は引かれたものの見ることなく終わった番組。 タイトルからしてもろに映画「猿の惑星」のパク……翻案て感じ。
なにせ30年以上前の作品。動物園の猿たちを映しただけのオープニング映像とストレートすぎる歌詞の主題歌に唖然としつつ、「原作:小松左京 豊田有恒 田中光二」という表記のあまりの豪華さにびびる。 登場人物の服装のあまりの古めかしさ(いまどきジャンパースカート着てる子なんていないよね)に苦笑し、研究所の巨大コンピュータのピコピコ具合に時代を感じてしみじみとし…… 地震&火山噴火による研究所崩壊のシーンが激しすぎる〜。 いちおうストーリーを説明しておくと、冷凍睡眠技術を研究している施設に遊びに来ていた所長(?)の甥と友人の女の子、案内していた女性研究員の3人は突然の地震による部屋の崩落から身を守るため開発中のカプセルに逃げ込み、そのまま冷凍睡眠してしまう。土砂に埋まったカプセルがやがて掘り起こされ、3人が目覚めたのは遥か未来、猿が人間のように立ち振る舞う世界だった。 ……って、遥か未来のはずなのに、建物が昭和40年代まんまで、まあ映画みたいにセットをわざわざ組むわけにも行かないよね予算もあるし、と生暖かく見ていたのですが。 猿の兵隊たちが出てきた時点でぬるい笑いは吹き飛びました。 猿たちに表情がある! どういう特殊メイクか知らないけれど、中隊長は中隊長なりの、お偉いさんはお偉いさんの顔立ちと表情がばっちりあらわれてる! それとナレーションが一切無く、画面の描写によってすべて説明してるんですよ。そりゃ説明的な台詞はどうしても多くなるけれど、無理のない範囲で、確実に緊張感を高めている。子どもにわかりやすいようにわざとやさしくしました的台詞はない。牢獄に入れられた研究員が大佐(?)に今は何年かと尋ね、600何年という答えに、何を基準にした年数かと尋ねたとき、にやりと「我らの国の建国からだ」とという台詞が出たときは参りました。 いや、なんかすごかった。あまり続き見る暇はないけど、ぼちぼち消化したい。
ていうか、同じチャンネルで怪奇大作戦も始まるんだよね。なんというかまあ、時代だよね。
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