22日に京都国立近代美術館に日本画家の上村松園展を見に行ってきました。 美人画を多く残した方です。 ただ美しいだけにおさまらない、女性の凛とした強さや、激しい情動などを描き出し、能も多く題材に取っています。 会期は12月中旬までですが、23日で一区切りつけて展示替えするということだったので、あわてて見に行きました。代表作の一つ「序の舞」は前期のみだったので間に合って良かった。六条御息所を題材とした「焔」は後期だそうなので、また見に行かなきゃ。 実は大学生の頃に母と一緒に松園展に行っているのだけれど、当時の倍の年齢になって感じ方受け止め方が変わっているようなそうでもないような。 若い頃は自分もまだとんがっていたから、作者の画業後半のきりりとした、あるいは激しい女性たちの図にばかり注目してしまったけれど、今見ると華やかな、あるいはひそやかな息づかいが聞こえてきそうな細やかな初期の絵も捨てがたい。 そして初めて見る素描の数々に脱帽。スケッチのはずなのにすごすぎる。絵の描ける人って言うのはまったく……
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