前にアリスインワンダーランドを見に行ったときの3D予告が群を抜いて素晴らしく印象に残ったので、いそいそと見に行きました。 平日で受付に一人しかいなくて、3D眼鏡の件(無料配布のでなく眼鏡オン眼鏡を欲しい)でやりとりしていたらまた後ろに行列が出来てしまった。もうやだ。 ファンタジーで犬とか狼が主人公になることはあったかもしれないけど、フクロウが主人公というのはないだろうなあ。 期待通り映像は素晴らしかったです。羽毛のふあふあ感とか、とくにヒナっこのぽあぽあ産毛とか触りたい〜。俯瞰の場面の奥行きも良いし、水や炎の質感も素敵。 でも、話は途中からいかにも「はしょりました」感が強くなって。 原作は少なくとも10巻はある長編らしいです。たぶんその1エピソードの映画化なんだろうけど……。上映時間が2時間ないんですよね。必要な部分は確かに入っているはずなんだけど、やっぱり素っ飛ばしてる感はいなめない。 まあ、なぜフクロウが兜被って武器持って戦うのか、いきなりの世界観にはもう諦めてついていくとして。優れた種族がどうのこうのという某ドイツ政党を思わせる悪のフクロウ団から脱出した主人公たちが、伝説の勇者たちを探して旅をする過程がはしょりすぎ。途中仲間が増えるのもあっさりしすぎだし、「長い苦労の旅の末」ってほど時間かけてないじゃん。 あと何度も「目で見るな、さのうで感じろ」とか「僕のさのうがそう伝えてくれるんだ」とか、ハート的な意味でやたら出てくる「さのう」という言葉だけど、自分はぼんやりと「砂嚢」って鳥の消化器官の一種だという知識があったんだけど、やっぱり子どもも見るわけだから、世界観を表現するワードなんだろうけどもう少しなんとかならなかったのかと。 なんかこう、いろいろと足りない感じでもったいなかったなあ。冗長な場面は別になかったので、やっぱりまずは時間足りてないんだろうね。エンドロールの影絵も素敵だったのに。終わり方は続編をほのめかしてたけど、次は過不足無いといいね。
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