これ、あちこちのブログで「だまされたと思ってとにかく読んでみて」的な紹介をされていて、読んでみたら実際面白かったので自分も紹介。
古代ローマの浴場設計技師がある日突然、お湯を通じて現代日本に行き来できるようになる。ただし「その時」は突然やってきて思うようにはならない。ていうか、ほとんどの場合溺死寸前(笑) 「平たい顔族」の高い入浴文化に驚き感嘆する主人公は、自分の時代に戻っては目にしたあれこれを浴場に取り入れるのであった。
とにかく、生真面目な主人公がいろんなことにがっつり食いついては感動しまくる様子が可笑しい。 で、読者的には、古代ローマの入浴文化のあれこれが細かく描かれていて楽しい。金属製垢擦りベラなんて想像したこともなかった。入浴の快楽を追求することへの情熱に、なにやら遠い(距離的にも時間的にも)国への親近感が湧くというものでございますよ。
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