++たらたら日記++

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DVD「敦 山月記・名人伝」視聴

 なんか勢いづいて、未開封DVDからもう一本。

 中島敦原作、野村萬斎構成・演出。
 萬斎氏以外に、野村万作、野村万之介ほか出演。
 2005年9月、世田谷パブリックシアターにて収録。

 これまた何時買ったのか忘れたDVD。
 購入理由は、高校生の頃に教科書に載ってた山月記で中島敦にハマったので。李陵・弟子などのメインどころは文庫を買い、過去帳2編や光と風と夢は図書室に通って文学全集に載ってるのを読んだ。
 今年は太宰治や松本清張の生誕百年としていろいろ企画があるようですが、中島敦も地味に生誕百年ですよ。

 どう舞台化するのかと思っていたのですが、小説本文をほぼ忠実に使っていて、付け加わった台詞はわずかでした。締めは狼疾記あたりから持ってきていたのかも。
 李陵や紀昌のほかに4人の敦たち(笑)が文を語り、それは能でシテの謡を地謡が引き継ぐのに似ているように思われた。
 出演者は皆狂言関連の人のようだし、大鼓(大皮)と尺八が使われたし、かなり能舞台的な雰囲気でした。(尺八は能では使いませんが)
 正直、中島敦の作品が古典芸能的演出にあんなにはまるとは思ってなかったです。まあ敦の作品自体古典の香りがするものですからね。

 万作氏の演技が次第に虎そのものに見えてくる山月記は、痛いほどの緊張感を湛えた峻厳な舞台で。
 しわぶきひとつ聞こえなかったので客席に人がいるのか疑問だったのですが。
 名人伝は打って変わって笑いどころ満載。
 弓の師匠と奥さんの早変わりとか、「矢」とか「雁」とかスクリーンに映る文字とか。
 それにしても萬斎氏は昔風のゆったりとした背広とズボンの実にお似合いだったこと。
 鏡のようにつややかな黒い盆舞台と、銀月の橋のオブジェ、黒い棺桶を思わせる台という舞台装置は実に美しかったけれど、足元滑らなかったのかそれだけ心配。


 ところで、昨日も今日もこんな記事書いて誰が読んでくれるというのか。



敦 山月記・名人伝
(画像がないと寂しいのでアフィリエイトやってみた)

2009年03月10日(火) (感想)

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