たぶんもうずっと皆さまついてこられてない、とは思うのですが。 ごめんなさい。止まりません。
リュウケン見ているのは楽しいし幸せ。 実は自分ってキャラ萌えと作品評価が必ずしも合致しない人で、キャラが好きでも話が好きになれなければ毒を吐きまくる。 今みたいに無条件に萌えに身を任せることができるのって何年ぶりだろう。あ、セイザーXも無条件に楽しかったけど、あれは萌えがなくて燃えばっかり。 リュウケンはアクションや武器にときめく子ども心と、すれっからしの大人のツッコミ心の両方を同時に満たしてくれる。
ずっと腐れたノータリンなことばかり書いてきたので、ここらでちょっと腰をすえてまじめな話をしようかと思う。
腐れ腐れゆうてるけど、自分がこの作品を見ているときの幸福感というのは、腐れたキャラ萌えシチュ萌えだけじゃなくて、アクションとか凝りまくった武器の扱いとか、町の人々の描写とか、敵キャラさんたちの姿とか、いろんな要素が絡まっていて……。大きくくくって言うと、作品の世界観や設定が好きなんだろう。 この間からオモチャが一通り全部欲しくてたまらない。鍵突っ込んでガチャガチャ回したり押し込んだり引っ張ったり変形させたりしてみたくてしょうがない。 そして、あけぼの町に行ってみたくてたまらない。そう、あの町に住みたい。 日本のどこかにあって、ちょっと懐かしげな、ありふれた町。でも絶対に行くことはできない町。 あの……異界へ。 魔物が出て、戦いがあるけれど、あの町は桃源郷だ。 親が子を思い、子が親を思う。 夫と妻が労り合う。 家族だけじゃない、他人同士であっても、気遣い、助け合う。 何があってもたくましく笑って生きていく。 今は失われつつある人情に厚い町。 そこは……異界なのだ。 あけぼの町に入るには、大きな川の上の橋を渡らなければならない。 言うまでもなく、橋というものは此の世界と彼の世界をつなぐ接点。 そしてあの町は常ならざる土地。彼岸なのだ。 一話の冒頭で剣二が橋を渡って町にやってくるシーンが象徴的だ。 彼は常識的な世界から、魔が跋扈し、超常の力が満ちる不思議の地へと入り込んだのだ。 そこは危険な土地ではあるけれども、「いい町」でもある。 仮面を付けたようであった白波も、特定のヒーローの説得ではなく、町に住む人々とのふれあいによって表情を取り戻していく。 そして私は「魔物コロッケ食べたい、豚々亭のラーメン食べたい」とつぶやきながら、DVDを買おうかどうか本気で悩んでいる。
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