12月頭のお出かけの話の続き。
せっかく初冬……というか陽気としてはまだ晩秋に京都に出かけるので、たまには人並みに京都っぽいところに行ってみようと心に決めてはみたけれど、まったくのノープラン。
長くなるのでたたみます。
最初行こうと思っていたお店がやって無くて、いろいろ悩んだけど結局馴染みの店へ。 それまですごく忙しかったのが、自分が行ったときにちょうど引けたらしく、その後はほぼ貸し切りで、料理長さんにワカサギを揚げと焼きと両方で出してもらったりしました(笑)
一晩泊まって、12月3日(月)。朝フロントで他の観光客がホテルの人に紅葉見られる場所を聞いていたのに便乗して情報ゲット。 嵐山のあたりならまだ紅葉が残っているという話だったので、前日に引き続き京福電鉄(通称嵐電)に乗ることに。
その前に京都国際マンガミュージアムへ。せっかく年間パス買ったし。 入ってすぐの所で『大奥』の特設やってたので、6巻ほど一気読み。 なんというか、なかなかエゲつないですな。歴史にはまったく疎いのだけれど、たぶんうまいこと換骨奪胎してあるんだと思う。
それから、嵐山まで直行しようと思っていたのに、分岐の駅の手前で、ここで乗り換えたら龍安寺に行けると気づき、そういえば一回も行ったことないじゃないかとホイッと乗り換える。ああ、ノープラン。 参道や境内に充分紅葉は残っていましたが、ここでiPhoneの電池が切れ、まともな写真は以後まったく残せず。フィーチャーフォンのカメラ機能はだいぶお粗末だけど無いよりはまし、と使っていたらこちらもあっという残量わずかに。 平日だったけど、龍安寺は修学旅行生で一杯でした。そしてかの有名な龍安寺の石庭は写真などで見るよりずっと小さかった。なんだかあまり落ち着けなかったなあ。
案内板などを見ると歩いていける距離に他にもいくつもお寺があるけれど、動き始めたのがそもそも遅かったので、見学の時間がほとんど残されてなさそうなので断念。(ほとんどのお寺は5時まで) で、帰るつもりで駅に着くと、嵐山の宝厳院で特別夜間拝観やっているというポスターが。じゃあせっかくだからこれ見に行こうか、と最初の予定通り嵐山へ。 ああ、ノープラン。 どうせだからもう一泊することにして、携帯から宿も取りました。
嵐山駅で拝観券と片道乗車券(嵐電は一律200円)と足湯のセット券を購入。 駅前はいろんなお店が集まっていて、ちょっとしたショッピングモールの雰囲気。うっかり昼を食べ損ねてたので串団子で空腹をごまかしてみる。 いつの間にやらとっぷりと日も落ち、少々冷たい風が吹き渡る桂川べりを街灯に導かれてふらふらと歩く。横にはなにやら敷居の高そうな料亭が並んでいる。 目的のお寺に近付くと、拝観券を求める人たちで長蛇の列。せっかく駅でお得券売ってるのになんでみんなあらかじめ買っておかないんだろう。
盛りは過ぎたらしいとはいえ、ライトアップされた紅葉は十二分に美しく、観光者気分満喫。庭園の細道をくねくねと進むのですが、「いい構図」の場所になるとケータイで写真撮る人たちの吹き溜まりができていました。一億総カメラマン時代と(笑) 本堂は建て替えたばかりのピッカピカで襖絵を特別公開していたので別料金を払って見学。洋画畑の人が描いた赤を基調にした人物画で、引き手の金具が牛だったりラクダだったりで可愛かった。
3ヶ月に一度くらい行くお店で、カウンターの隣が旅慣れた感じのご夫婦だったので、「どちらからですか?」とついつい話しかけてしまいました。酒飲みは距離感が無くていけない。
12月4日(火)。やっぱりマンガミュージアムへ。ベルばら40周年ということで、掲載雑誌、昭和47年頃の週刊マーガレットが手に取れるようになってたので、数冊流し見。載っている漫画の絵がどれも同じに見える。顔の描き方から表情の付け方まで。ちゃんと毎週読んでいたら、それぞれの個性がわかるのかなあ。
お昼に、何度か前を通ってなにやら不思議な店構えが気になっていたとこに入ってみたら、韓国薬膳料理のお店だった。 なんていうんですかね、薄暗くって、煮染めたような色の布があちこちに翻っていて、スピリチュアルというか原初的(?)な音楽がずっと低く流れていて、ムード作りだとは思うんだけど若干不気味。でも若い女性が何組も。 で。以下びろうというか、シモネタで申し訳ないのですが。 お手洗いを借りたのですが、指し示された一角へ行くと扉が二つ。男女の区別の表示が見あたらずきょろきょろすると、片方の扉の上に、4センチほどの金属製の……その……男性器をかたどった平たい飾りが……。それもけっこうリアルな。ギョッとして振り向いたけど、もう片方には何もなかったです(苦笑)内装も何とも言えませんでした……。 受けた衝撃が凄すぎて、味は正直よくわからなかった……まあ薬膳だし……。なんだか「千と千尋〜」みたいに豚とか何かに変えられて次のお客のための材料にされるんじゃないかという妄想に取り付かれ、早く出たかったです。
それから、京都市美術館の大エルミタージュ展を見に。本で見たような名画がぞろぞろ並んでいるのはやっぱり凄いです。 (んでも、外国の絵のエンジェルって顔怖いよね。腕とか足のむっちむちの柔らかそうな質感と怖い顔のギャップがえらいことです)
で、出ようとして置いてあったチラシを見て、向かいの近代美術館のサブ展示、映画ポスター展も鑑賞。個人的にこっちのほうがいろいろ知識も思い入れもあるので楽しかった。監督が絶賛したという「大人はわかってくれない」ポスターも見られたし。
というわけで、ぐだぐだノープランで観光客づらして楽しんだ三日間でした。
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