++たらたら日記++

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NHK杯観戦記

 ご無沙汰でございます。
 いろいろこざこざと書きたいことがなかったわけではないのですが、あえて日記にして一項目上げるほどの何かがあったわけでもなく……。どうしても吐き出したいことはツイッターでガス抜きしてました。
 とりあえず今日は忘れないうちにNHK杯観戦の感想を書いておきたいと思います。
 映像とかプロトコルとか見直さずに書くので、覚え違い、勘違いなどもあるかも。
 あ、録画環境が不安定なので、まだ今季のGPS見ていません。というか、いろいろと録画し損ねた……

 観戦したのはNHK杯3日目、11月13日(日)の男子フリーとエキシビションでした。
 前乗り込みして、情報をほとんど入れず、ホテルのテレビのNHKニュースで鈴木さん優勝真央さん2位ということと、男子SPでは日本男子がツートップということしか知らずに出かけました。(あとムロズさんが4Lz決めたということ)
 滑走順の紙を見てベルネルさんが最初に滑るのか!?とびっくりした次第。

 席はたまたま入り口入ってすぐのブロックで、S席でしたが、リンク全体が見渡せる良い位置でした。審判席側だったので、キスクラがまったく見えなかったのが残念ですが。というか全体にこじんまりとしていて、一番上の席でもそれなりに見えたのではないかと。

 自分の席から見えるのはひたすら高橋バナー。その中にシンプルに貼られた「GO ROSS」のバナーに和みました。休憩時間にちょっと反対側から覗いてみて、小塚バナーもそれなりにあるのを確認。ベルネルバナーもありました。他の人のはちょっとわからなかった。

 前座?のどーもくん、うさじい、もひとり女の子キャラによる演技。その格好でなぜスピンやスパイラルやジャンプをするか。

 審判団の紹介のときに、自分の左後方から「ホー」とか「ヒュー」とか大声の歓声が上がり続けて、振り返ると外人さんご一行。とにかく声量が違う。一人で十人分くらい。うーむ、お国柄の相違……とか思っていたのですが、後からそこが関係者席だと気付きました。自分が知らないだけで、ペアやアイスダンスの選手たちによる応援だったのかもしれません。

 6分間練習に4人しかいないというのは、やはりさびしいです。選手はリンクをひろびろ使えるし、見る方も全員に目が届く、とはいえ……

 以下敬称略(というか気分で適当)

 トマシュ・ベルネル
 髪型が去年よりすっきりした感じ? 生で見ると遠目でも本当にハンサムです。
 サスペンダー衣装でSING SING SING。途中から薔薇色の人生な小粋プロ。すぅっと見ているものを世界に引き込むのはさすが。途中で両袖をめくって客席が沸いたけど、あれは休みどころだったんだろうか?後からさらにサスペンダーも外したけどあれは振り付け通りなのか???
 「決まれば文句なく美しい」と噂に聞き続けていたベルネルさんの4回転を生で拝んだ!クックックックッと4回回るのがはっきり見えた!
 1回目の転倒が股裂きみたいになって、悲鳴と溜息と痛そうという吐息に包まれたのですが、2回目のステップ直前のべしゃーっにはなぜか笑いが。一瞬そういう振り付けなのかとマジで思った。スロー再生でもやっぱり場内に笑いが起こったし、なんなんだか。
 後半、動きが何となく全体に小さく感じられたのは、転倒の所為なんだろうか。
 ご本人はさばさばとした表情でしたね。

 アーミン・マーバヌーザデー
 えーと、なんなんだろうか、その昭和の香り漂う選曲は。嫌いじゃないけど。
 ……自分は見ていてそんなに悪くないと思ったんですよ。全体に手の先まで気を配った柔らかい動きだし、スピンはきれいだし。その曲でその振り付けなのかと若干思わなくはなかったけど。なぜあんなに点が低かったのか、自分にはよくわからない。後でプロトコルを見よう。

 サミュエル・コンテスティ
 これまたサスペンダー衣装で薔薇色の人生な小粋プロ。えらく被ってますな。
 コンテさんは粋で楽しいうえに、そこはかとない哀愁までもが漂ってました。ダンスを踊るところがとても素敵。札幌でパリジャンの哀歓を演じる元フランス人のイタリア人……

 ロス・マイナー
 パッと見、ひたすら真っ黒の練習着。双眼鏡使ってよく見ると、着物っぽい襟の縁取りがしてあったり、ズボンも材質の切り替えがされていたりするんだけれど、それのどこがアンタッチャブルなんだと思わずにはいられませんでした。ギャング映画じゃなかったのかと。
 まあ衣装のことはともかく、大技は無かったけれど、ひとつひとつの技がとてもきれいな演技でした。色白だからスピンですぐ顔が真っ赤になるのですよね、この人は。演技終了直後、ガッツポーズいただきました。

 6分間練習
 5人しかいないのになぜときどきぶつかりそうになるのだろうか……
 メンショフさんのジャンプの高さにびっくり。
 高橋選手は4回転を決めて大歓声の中ガッツポーズ。どうやら4回転フリップを成功させたらしい。

 町田樹
 ネーベルホルンでの怪我はもう大丈夫だったんだろうか……
 衣装がとても素敵でした。腰回りのキラキラが模様も凝っていて綺麗。
 振り付けも似合っていると思ったし、一試合滑って、こなれていればなあ……と思わずには。全日本がんばってほしい。踊りこなしてるところが見たい。

 コンスタンチン・メンショフ
 メンショフ先輩カッコイイ!!
 バイク乗りを演じているのだという話は聞いていたけれど、ライダースーツっぽい衣装が長身に映えてカッコイイ。
 たとえ、抜けても転けても抜けても転けても……あうう……
 それでも格好良かったですよ。惚れそう。
 キルビルから月の光になって蛙の声やら虫の声が聞こえてきたり唐突に戻ったりしても気にしない!ユーロっぽくていいじゃない。
 終了後にちゃんとバイクを降りてメットを取った髪を直す仕草をしてました。
 後から聞いた噂だと、6分間練習の間に靴が壊れたのだとか。練習中のジャンプが良かっただけにそれは悔しい。ユーロがんばってほしい。
 (某所でPさんにメンショフさんの衣装とプロでやらせてみたいという書き込みを見たけど、真っ先に思ったことは「Pさん、ズボンのすそ余っちゃう!」だった。ごめん、Pさん)

 ブランドン・ムロズ
 昨日記録を打ち立てたわけなんだけど……。
 なんというか……
 わざわざニッポンまで来て気の毒というか。
 終了後、頭抱えちゃったし。
 あんなにがっかりというかしょんぼりという言葉を体現した人を初めて生で見た……
 全米がんばれと思うけれども、アメリカも層が厚いうえにワールド2枠しかなくて、このNHK杯だけで3人いるという。ここにアボットやリッポン、ドーンブッシュ、場合によってはライサチェクが加わるので、まったくどうなることか。

 小塚崇彦
 目立ったミスは中盤で3回転が2回転になったくらい、なんだけど。ジャンプの着氷がなんとなく思わず、よっこらせ、と付けたくなるような。
 ランララなステップは見るほうが慣れてきたのか、今回は笑いは起こらず。

 ここの時点で、あれ? もしかしてマイナーくん表彰台確定じゃん、と気付いてびっくりする。

 高橋大輔
 冒頭、4回転転倒。練習でフリップ飛べたから勢いで挑戦したらしい(by豊の部屋)
 でも他のジャンプはどれもびっくりするくらい美しかった。
 で。
 この曲なら手拍子は起こらないだろう、と思っていたんですよ。
 たしかに手拍子はなかった。
 ステップでアリーナ席の近くに寄ると、歓声ではなくキャーッという絹を裂くような叫び声が。
 少し先でもキャーッ。ショートサイドでもキャーッ。
 ……これは、試合だよね。ショーじゃないよね。
 いや、選手本人の力になるのなら一向に構わんのですが。
 この曲なら観客の激しさに注意を奪われずに動きを堪能できると思っていた私が甘かった。
 ともかく、終わったとき自分の周囲も総立ち大歓声。それだけじゃなくて、「……すごい……!」「……ここまで……」という感嘆というか驚きに近い吐息が幾つも漏れ聞こえてきた。
 
 表彰式。
 双眼鏡を取り出してじっくり堪能。
 マイナーくんの笑顔が本当に嬉しそうで嬉しそうで、輝いていた。
 メダルを手にしてじっと眺めている姿に、そういえばシニアになってから国際試合で初メダルだっけ、と。なんだかじーんとした。
 昨季のおしゃれカサブランカプロが好きで、全米での喜び具合も可愛いなあと思っていて、生で見るのをひそかに楽しみにしていたのだけれど、今回の好青年炸裂っぷりに我がことのように見ていて嬉しくてしかたがない。
 ウイニングラン後の写真撮影で花束を客席に投げ入れてしまった日本人二人に合わせて自分の花束を背に回して隠したり、日本人二人だけで写真撮るから、と言われたのか、すーっと離れていくときもずっと笑顔だったり、と好青年っぷりさらにグレードアップ。
 応援したい気持ちが盛り上がったのは私だけではあるまい。

 EXまで1時間ほどの休憩。
 パンフを買った後、屋台が出ていたので一旦外に出て軽く飲食。穏やかな日和だったので、公園の端に座って食べている人が大勢いました。

 席に戻るとスクリーンに流れていた豊の部屋。昨年まではハイビジョンだけのお楽しみだったらしいけれど、要望に応えて今年からBS1と場内にも流すことになったらしい。
 刈谷さんがけっこう際どいというかちょっぴり意地の悪い切り込みを繰り返していて、小塚選手が全選手終了後のインタで高橋選手の演技について聞かれて「まだまだだと思いました」と発言したのを「高橋選手がまだまだだと言ったのかと思った」と突っ込んでみたり。無論小塚選手は否定してましたが。そのあとしばらく高橋小塚両選手のまだまだ合戦が引き起こされるのでありました。

 エキシビション。
 まずはフラッグスケーター。地元のジュニアたちらしい。ひとり何度も転んでいた子がいて、そのたび靴のかかとを見ていて、怪我したのか靴がおかしいのか、とにかくかわいそうだった。

 次にどーもくんたちによるパフォーマンス。いろいろな意味で凄い。
 そして、どーもくんにハイタッチしたり、抱きついたり、どついたり(笑)しながら入場していくスケーターたち。1時間しかないのによく振り付け覚えたなあ。そして、マイナーくんの「北海道」Tシャツに目が釘付け。

 地元枠、石川翔子
 衣装が色っぽい〜。振り付けも色っぽい〜。今回の演技は見ていないけれど、のびのび滑っているなと感じました。

 で、すみません。このあたりからしばらく疲れが出たのか睡魔に襲われてしまって、飛び飛びにしか覚えていないのです。
 イタリアのペアとかワグナーさんとか記憶がおぼろ。
 
 4位のアイスダンスカップルは衣装がすごい。サーカスのよう。

 男子4位のコンテさんはシンプルな衣装にしっとりとした曲で、とんでもなくハンサムでした。びっくりした。

 3位のかたたち。

 ペアのサフゾル……もはっきりとは覚えていない。すみません。

 レオノアさんは何度見てもその衣装は胸がこぼれそうでこわいです。

 で。「まさかエキシビションに出るとは思っていなかったそうで、札幌で買ったTシャツを着ての登場です」とのアナウンスに一気に目が覚める。
 もしかしてそれ自分用のお土産ですか、マイナーくん?よく見るとハチマキも手ぬぐいだし、それも土産?
 (しかもその北海道、本当はバックプリントなのを後ろ前に着ていたらしい)
 せっかくのエキシなんだし、声をかけたかったんだけど、名前がロスだとどう呼びかけていいのかわからず。愛称もそのままでいいのかなあ。ドーンブッシュくんはリチャード→リッキーなんだけど。しかたないのでせいぜいホーホー言って拍手しました。
 渋い競技用プロと違って年相応にはっちゃけてました。そしてFSではちょっと物足りなかったイーグルが、もうイぃぃぃぃぃグルぅぅぅぅぅぅという感じで堪能。

 休憩の後、もいちどどーもくんたちの踊り(?)
 
 地元枠の町田くん。エアギタープロ。生で見るの2回目だけど、やっぱりいいねえ、これ。はじめ純朴そうなというか野暮ったい眼鏡青年が、いきなりはっちゃけて踊りまくりギターかき鳴らし、何ごともなかったように元に戻るという。マフラー青年のときはしんしんと夜降る雪が見えるよう。

 2位のかたたち。ここからアンコール有り。

 高橋トラン組。
 とにかく成美ちゃんの動きが……懐かしのディスコダンスというか、むしろゴーゴー喫茶まで遡ってもいいかもしれない。
 アンコールは予定外だったのかどうなのか、ちょっとぐだって、中央に出て、更にぐいんぐいんうねうねと踊りまくる成美ちゃんと、僕は一体どうすればいいんだろう的に所在なげに立ちつくしているトランくんとの対比がもうおかしくておかしくて。それでも最後は一緒になって踊る二人に拍手喝采。

 真央さんはジュピター。場内がしんと清らかになっていくかのようであります。曲に合わせたゆったりとしたスパイラルと、ふんわりとした衣装の袖が風になびく様子がそれはそれはきれい。

 ウィーバーポジェ組。美男美女とはこのことか。女性の衣装がまさに社交ダンスのように華やかで大人びて美しく、イスを使った「踊りませんかお嬢さん」「ええ、喜んで」みたいな導入からダンスそのもののよう。

 小塚くん。今度は一刀両断イーグルを正面から見られるかと思ったのに、残念、背中側でした。それにしても、このEXプロを自分のものにしているな、と思いました。息と動きがふっと曲に合わさるような快い感覚が見ていてありました。アンコールはSPのステップ。

 1位のかたたち。

 川口スミルノフ組。
 去年のCOIで生で見たときや、Jスポで2010のユーロEXを見たときも思ったのだけれど、この人たちはエキシでも本気のプロを投入しますね。もしかして競技用プロを流用しているのかもしれないけど、とにかく大技の連続にここまでしてくれていいんですかと言いたくなる。なんにしろ素晴らしかった。スミルノフさんはいつのまにかシャツの前がほぼ全開になって胸見せまくりだった(汗)
 自分はずっと座って見ていたのだけれど、こればっかりはスタオベ。
 スミさんが胸をしまって(笑)、アンコールに千と千尋の神隠し。これは反則でしょう。本当は東京ワールド用に作ってくれたプロなんですよね。曲と動きになんだか涙が出そうになった。

 鈴木さんはバーレスク。生で見ると黒の上着もキラキラと光ってます。上着着用状態でもキラキラキラとそれはゴージャス。で、十二分に色っぽい。
 でもって、上着を脱ぐともう輝きまくっていました。動きもセクシー全開で、うっひょー、となります。自信を湛えた凛とした表情が美しい。
 アンコールはSPの、マートンさんによるバイオリンを使ったステップ。

 シブタニズ。
 あれ、この人たち今氷の上にいるんだよね、と思わず確認したくなるほど、音もなく、ふんわりと滑っていく。軽やかに、なめらかに。優雅そのもの、でした。

 高橋さん。
 自分は去年からしか見ていなくて、生ではほんの数回しか見ていないわけですが、それでもなんだか滑りがよりなめらかになった気がするのです。この静かなプロはそれを強調していると思うのです。ところで、演技中背後からバンバンというかバリバリという音がしていたように感じたのは、自分の気のせいか、それとも元からの音源か。

 フィナーレで、みんなでかわるがわるどーもくんをいじっていて、小塚くんが、やらかすんじゃないかと思ってたらやっぱり押し倒して。直後に他のスケーターがわらわらと駆け寄って助け起こしてました。微笑ましい図だったんだけど……親ライオンが獲物を仕留めて、仔ライオンたちが群がる図に見えなくもなく(汗)

 さて。初めて試合を生で見ることができました。
 楽しい経験でした。
 ……ここにアドリアンがいれば……という思いが時々よぎらなかったと言えば嘘になりますが、もし彼が出ていたら心配で緊張して腹具合を悪くしていたに違いないし、心臓が負担かかりまくりで他の選手をきちんと見る余裕はなかっただろうし……
 楽しめたことを今は喜ぼうと思います。
2011年11月15日(火) (日記)

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