++たらたら日記++

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映画「アリス・イン・ワンダーランド」

 映画館に出かけた本当の目的は、電王映画のDVDパンフ付き特別前売り券を買うためだったんだけど、売り場にでかでかと「完売」の赤札が貼られていた。ええ、デネブフィギュアもね。
 土曜日発売だったのでダメもとで出かけたのだけれど、あまりの表示の目立ちっぷりに、電王ってまだ人気があるんだなあと他人事のように思ってしまった。
 通常の前売りは買いませんでした。だってレディースデー千円で見られる可能性があるのだもの。ここのマイカルは月曜だし。(……ちなみにいつも行く京都の映画館は上映自体がありません。あうう)

 それはともかく。
 自分自身へ「映画を見るついでに前売り買いに来た」と言い訳するために、一応目をつけて(時間も見計らって)たのが「アリス〜」。
 せっかくなので、3Dで見ることに。基本料金1800円だったら2Dにしてただろうけど(笑)1000円プラス300円だし。
 ただ、渡された3D用眼鏡がノーマルタイプで。券売所の見本には眼鏡使用者専用のものも陳列されていたので聞いてみると、別途300円必要とのこと。無料配布のも大きく作ってありますから……と言われて一応装着してみたけど、眼鏡オン眼鏡だとずり落ち気味になり、視界の8割しか覆わない。これは無理だと300円払ってツル無しで眼鏡にくっつけるタイプにしたら快適さが全然違う。合計1600円になっちゃった。

 混んでる券売所ですったもんだして後ろに行列を作るという迷惑な客をやらかしておいて、開始まで時間あるからちょっとお茶してたらチケットを無くしてしまったことは内緒。これはもうお前は見るなという天の配剤かとも思ったけど、ダメもとでもっかい券売所に行ってみたら、席番号覚えてたのと3D用眼鏡を持っていたのが決め手になって、入れてもらえた。ほんとに迷惑な客。いろいろごめんなさい。

 当然ながら3D初体験。
 通常の広告から3D映像に切り替わったとき、客席全体から「おーう」と声が上がった(笑)
 数日前、商品評価系の雑誌読んでいて、3Dにも撮り方によっていろいろあってアバターが3Dならアリスとかは2.8Dだみたいなこと書かれていた。
 で、本編始まる前に近日公開映画のトレイラーがいろいろ流れるわけだけれど、たしかにものによって違うなあという感じ。ガフールの伝説とかいうフクロウがわさわさ出てくる映画は奥行きも飛び出し具合も自然で、ついでにフクロウの羽毛の柔らかそうな感じがよく出ていて、最近のCGはここまでになったのかと感心。逆にバイオハザードはなんとも不自然さがつきまとい、焦点の合っている人物以外が妙にぼやけて見えるし、銃などを突き出すときだけニューっと画面手前に伸びてくる。

 ちなみに。3D見るときはなるべくなら吹き替え版のほうがいいと思った。字幕版だと自分のなかで意識して字幕に焦点を合わすような感覚がつきまとう。(ええ、アリスは字幕吹き替え両方あったのに字幕を選びましたよ)

 内容は……むしろアリスについてあまり知らないほうが楽しく見られたんじゃないかな。ディズニー版見てるくらいなら問題ないだろうけど。
 物語は、よく知られる「不思議の国のアリス」その後の設定。かつて不思議の国へ赴いた少女アリスも19歳。変わり者ながらも美しく育ったアリスは気に染まぬ男と婚約させられそうになり、パーティを抜け出して再び穴の中へ。
 と、ここまではCMでもやってる部分。以下ネタバレ。




 テレビCMを見て、今度は「鏡の国のアリス」でやるのかなあ、と思っていたけど、そういうわけでもなかった。双子とかジャバウォックとか出てきてたけどね。もちろんその要素も相当あったけど、それだけじゃなくて。
 ていうか、続編(?)ということは「不思議の国のアリス」の物語をある程度は知っていることが前提になるけど、そうでない観客に対して不親切じゃない?とか思っていたんだけど、けっこうな部分で「不思議〜」の要素を使っていたから、問題なしなのかも。
 縮んで伸びてまた縮んで、とか、お前は学習能力がないのか、というか、原作まんまで笑った。

 えーと、私は「不思議〜」は十歳くらいのときに読んだ早熟さんです。なにがなんだかさっぱりわからないというか、しっちゃかめっちゃかだと思ったけど、数年後読んだ「鏡の国〜」はさらに訳がわからず、読み進めても内容がさっぱり頭に入ってこなかった。
 ポーン(歩)が進め方でクイーンに成るとかチェスのことなんて知るはずもないし、その頃はまだマザーグースのマの字も知らなかったし。今読めばかなり違うのだろうけど、そんなわけで「鏡〜」についてはうっすらとした記憶しかありませぬ。が、とにかく「不思議〜」も「鏡〜」も、トチ狂った、常識というかまともさのまったく通じない、脈絡のなさ過ぎる話だったという印象だけは強烈で。

 それからすると、この映画のお話は筋がまともすぎた。
 暴君による恐怖政治から世界を救おうなんて……
 たしかに赤の女王は原作でも暴君には違いないけど、行っていることは確かにまったく同じなのだけど、それに対してどうこうしようという意識が出てくるというまともな感覚が、どうにも違和感。
 それを言い出すと映画にならないじゃないかと言われそうだけど、そもそもアリスが長編映画に向いているかというとどうなんだろう。実験作ならいくらでも作れそうだけど。シュヴァンクマイエルみたいに。

 というわけで、マッドハッターもまっとうでしたね。そりゃちょくちょくイカれかけはしたけど。まあジョニー・デップが格好良かったので文句は言いませんが。

 アリス役の異様に色白なお嬢さんはドレス姿より鎧のほうが似合っていた気がいたします。

 赤の女王にところどころ「本当は可哀相なひと」な描写があったので、最後の勧善懲悪展開はよけいに納得いかないなあ。

 あ、ジャバウォックとかいうと、むしろ漫画の「ARMS」思い出しちゃう。あれのキャラほとんどアリス関連よね。
2010年04月26日(月) (感想::映画・DVD)

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