今回、一番不満だったのは2〜6番の炎神がまったく出てこなかったこと。 スピードルも一言だけだったし……。
今回は久々に毒吐きさせていただきます。 加減が思い出せないから自分でも不安。 ウイングス大歓迎という方。 また、兄貴は格好良くクールじゃなくちゃ、という方はお引き取りください。
正直、ウイングスたちが出てきて微妙に自分のテンションが下がってる。 早くヘタレてくれないかなあ、と思いながら見てた。 弱体化にはまだ早いかもしれないんだけど。 なんか、現状あの兄妹可愛げなくて、弱くならなくてもいいから崩れてこないかなあって。 だから銀妹がキラキラ兄を合体好きと決めつけて振り回してたのは良い傾向だとは思ったんだけど。 まだまだ足りない。
ヒラメきんを見てごらんなさいな。 なにかとつっこける足元危なっかしいドジっ子になってきたじゃないですか。 害地目のノコギリ改めチェーンソー蛮機の粉塵爆発作戦が完遂しなかったことに、害気大臣キタネイダスさまが我がことのようにガッカリしていて、仲良しほのぼの状態が戻りつつあるようで、そこは嬉しかった。
そこと、あとなんか頭の丸い合体ロボを見た軍平の笑顔の見事さが、今回良かったとこかなあ。 「良かった」というのは自分にとって楽しかったということであって、作品としての評価うんぬんするつもりはないし、自分にそんな資格があるとも思っていない。 ただ自分の好き嫌い、快不快を垂れ流してるだけ。 それが不快な人には申し訳ないけど、あきらめて引き返してください。
なんで自分がすんなりと金銀兄妹を受け入れることができないのか考えてみると、一つには彼らが得体の知れない存在だからだと思う。 得体が知れないという表現が不適切なら、バックボーンが見えない、でもいい。 ゴーオンジャーのみんなは、カーレーシングチームに入っていて最高3位だったり、旅館の息子でレース関係の仕事したかったけどかなわずバスの運転手してたり、パティシエ目指してるけど売り子やってたり、バイト転々としてたり、警察してたり、いままでそれぞれの生活があって夢とか挫折とかも抱えてる。それぞれが一人の人生を生きてきたことがわかる。 けどウイングスはなんか知らないけど大金持ちで優雅な生活していて、才能とやらをどっちゃり持っている。スターはともかくカレーてなんやねん。ま、それはともかく、炎神ワールドでどんな特訓積んできたか知らないけど、生まれつきの天賦の才ですべては決まるというような選民思想的態度を取られ続けると、正直凡才の固まりとしてはムカツク。 その才覚がどれだけ自分で獲得したか見えてこないのが、気味悪いのだ。少なくとも所得は違うだろ、な。親がかりだろ。
もう一つ受け入れがたいのは、ウイングスたちが明らかにヒーローマインドに欠けているのに、格好良く強いままだということがある。 人を助けないヒーローなんてヒーローじゃない。 結果として敵を倒すことに専念することが多くの人の生命を助けることだというのは理屈としては正しいけど、今目の前で危機に瀕している人の命を助けられなくて何がヒーローなんだと私は思う。 なのに、彼らは強くて格好良いから、今の時点では正義なのだ。 あきらかに「それ、変だろう」という状態が示され続けているのに、作り手もそこは意識して見せていると思われるのに、一向に疑問も呈されなければ覆されもしない。 そのうちに……と思っていたら、もう何回にもなるのに一向にそういう転換の兆しが見えない。もしかしてこのままかと思うと……。 ええい、ゴーオンジャーら、しっかりせんかい。
視聴者の中には、兄妹があまりはやくデレたりせずに、この仲間以下協力未満の関係を続けて欲しいと望んでいる人も少ないないんだろうけど。
1クール目が楽しすぎて、2クールも3クールも見たくらい充実して、もしかして2クール以降は楽しめないんじゃないか、と1クール終わり頃ふと抱いてしまった不安が杞憂に終わるように、願っている。
|