15日はダンナの実家でのーんびり。 今日は家でのーんびり。 で、昨日16日は無茶苦茶ぎゅうぎゅうな一日だったのです。
まずは、京都駅ビルで開催の「チェコ絵本とアニメーションの世界」展とそれに付随してチェコアニメーション上映&解説会に。 昔からチェコアニメに関心はあれど、なかなか見る機会もなく……最近になって気軽にDVDで見られるようになりました。良い時代です。 などと言いつつ、記憶を更にさかのぼると、NHK教育あたりでちらほら流してたんじゃないかという気がするんだけど。もぐらくんとか(今は「クルテク」のほうが通りが良いのかな)やってなかったかなあ。あの鮮やかな色彩と大胆な造形って子供心に激しく刷り込まれているんだけど。 まずは展示見に行きましたが、夏休みだけあってお子さまも多かったです。若い女性も。なんかそれなりに詳しそうな人が(笑) まずはラダやチャペックから始まるんですが、あの大胆で暖かい描線がなんともいえませんね。表情とかすごく秀逸だし。それにしても自分の中で結びついていなかったんだけど、ラダって「きつね物語」の作者だったんだ! 人の言葉がわかる狐がひきおこす微笑ましい騒動の数々が面白くて、子どもの頃何回読んだことか! セコラの「アリのフェルダ」って初めて見たけど、あの本来の虫の姿を活かしつつ戯画化し、どのキャラクターも活き活きと動いている姿はなんだか手塚治虫の漫画を思い出しました。ここで自分に冷静につっこみを入れると、手塚治虫のほうが後だし、たぶん源流を辿るとどっちもディズニーに行き着くんだろうけど。なんにせよ、なにやら懐かしい、暖かい気持ちになりました。 トゥルンカ(一応場内の表記に合わせます)は人形のイメージが強いので、セル画を見ると不思議な感じ。というか、作品によって全然タッチが違うのね。 他にもいろいろな人の作品があったけれど、やっぱり鮮やかな色彩と線が印象的なものが多かった。ABCを装飾的に動物などに模したものがいろいろありましたね。 場内では3個所でアニメ作品を流していました。トゥルンカの「山賊と動物たち」はとにかくキノコの動きが可愛いというかシュールというか。やっぱりちょっとディズニー的? 話は正直よくわからなかった。「犬と荒くれ者」という切り紙(実はフェルトらしい)アニメ(作者はティールロヴァー)は実にわかりやすかった。動物たち可愛いし。オモチャの矢で動物たちをいじめていた子どもが仕返しされるところは見ていたおチビさんにも大受け。「もぐらくんとずぼん」もやっていたんですよ。あんなにズボン製作の手順踏んでたっけ。絵本読んだの幼稚園のときだから忘れた(笑) チェコでは毎日夕方7分ほどのアニメーション番組を流しているそうなので、現在に至るまでアニメーションが送り届けられ続けているのですね。
チェコアニメ上映会は向かいの建物(京都の大学関連?)で開催。普通なら迷子になるところなんですが、展示会場の出口のショップで、他地方からきたから不案内だというおじさんが店員さんに詳しく場所を聞き出していたのを横で拝聴していたので、すんなり到着。 開場は大学の大講義室のような場所でした。定員は120人という話だったけど、ほぼ埋まっていましたね。やっぱり若い女性が多かったかな。後ろの席に座っていた3人組のお嬢さん達は、始まる前に端の一人が机に伏してうたた寝しているところを他の二人がせっせとスケッチしていました。アニメーションスクールとかそういうところの人かしらね。そういえば十年ほど前、ノルシュテイン氏が京都で講演したときに近くにいたお嬢さんが手帳にノルシュテイン氏の似顔絵を描いていたことを思い出しました。 アニメーションはトゥルンカ1本、ティールロヴァー2本、イラーネクという最近の人のを1本。解説を入れると1時間半ほどになりました。 トゥルンカの「楽しいサーカス」は切り紙で実験的小品。解説では参加した各美術の人の説明もありました。まあ、手法がどうのこうのとか聞いたけれど、始まってしまえばすぐに引き込まれて、ひたすら楽しく見ていました。 ティールロヴァーの2作はそれぞれ毛糸とフェルトで表現。ほんわりとやさしく可愛らしいお話。イラーネクの2匹のウサギシリーズは風刺の効いた感じでした。 質問コーナーでチェコアニメの今後について触れられていましたが、資本主義の導入でなかなか先は厳しいようです。
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