……濃いなあ。 1話でよくこれだけ詰め込んだよ。
「ボウケンジャー」として面白いのかどうかは正直よくわからん。 自分的にはこういうのって割と好きなんだけどね。 今までとあんまり毛色が変わりすぎているっていうのもどうかと思うし。 うん、自分としては好きだけど、今までどの回見ても世間様の評判と自分の感想は笑っちゃうくらい真逆だったし。
今回脚本の小林女史はゲスト参加のためか、とりあえず決められていて(あまり今まで活かされていない)設定とか、今までの話の流れでぽろっと出てきた(作った方は伏線にする気なんてなかったであろう)小ネタをどんどん拾い上げている気がする。 そして、今までの話では(もしかすると“敢えて”)触れてこなかった事柄、流してきていた部分も。 海の民の話の時も「自分のものでもないのに」とか「冒険ごっこ」とか見ていて笑っちゃったけど、今回も「ヒーロー気取り」とか「自己満足」とか出てきちゃって、いいのかな〜って見ていたよ。 もうずいぶんと前、3話で出てきてた、蒼太が腕っこきのスパイで国の一つも潰したことあるって話で、ちょとそれ泥棒なんてくらべものにならないトンデモ過去じゃん、何で今へらへらとヒーローやってられるんだろうなんて思ったけれど、今回その辺りをトラウマとして仕立ててきたね。それに絡んで蒼太のモティべーションも。 その可否や時期のよしあしは自分にゃ判断しかねる。ただ一つ言えるのは、今まで自分にとっては綺麗なお人形さんでしかなかった蒼太が一人の人間として見えてきたっていうことだけだ。
ちょと独り言。 それにしてもボウケンメンバーってチーフ筆頭にトラウマ持ちばっかりだなあ。もっと単純明快に……て訳にはいかなかったのかなあ。 独り言終了。
映士のこともね。考えてみるとえーちゃん仲間入りのくだりで、出自については折り合いつけたけど、亜種との因縁のあたりはうやむやのまんまなんだよねー。萌えでなんかごまかされてたけど。 よいしょ、と萌えをいったん脇にのけて、考えを整理する体勢に。 えーちゃんボウケン入りのときになんとなく覚えた違和感は、亜種との対決という使命(と言いつつ実質復讐心)という個人的で「私」的なベクトルで動いていた映士が、ボウケンの中でもレスキューという「公」のとりわけ強い役割を与えられたことだった。 えーちゃんがボウケン入る気になったのも仲間が欲しいという「私」的理由だしね。 映士には、チーフの「プレシャスの恐ろしさを知ったからそれを収めたい」とか、蒼太の「笑える自分でありたい」という、公益の立場に立つ上でのとりあえずでもなんちゃってでもいいからの何かがない。 亜種への怨みとかは昇華されずにそのまんま残っているわけで。 その辺も今回俎上にのぼっちゃったかな、という感じ。 さて、よいしょ、と萌えを戻して、と。 しかし今回、あんな悪巧みするほど頭回るなんて! とびっくりしたよ(笑) 「俺がバカみたいじゃねーか」という台詞にも「自覚あるんだ!」とテレビに向かって口きいてしまったわ。 それにしても、変身しないと戦えないから生アクションはもう見られないのね〜とあらためて悲しくなったよ。
それにしても、桃黒黄は見事に空気でしたな。
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