一昨日の日記にサラッと触れて、それで終わりにしておきたかったマヨロフくん御乱心事件。 なんだか変な尾ひれがついて広がってしまったので、自分にわかる限りのことをまとめておく。 うん、一昨日休みだったから一日中PCに貼り付いていたんだ。
某所、某スレに、マヨロフがフェイスブックで暴言吐いている、という書き込みがあったのが20日の深夜というか21日の早朝というか。 この時点では、内容はともかく、フェイスブックという限定の場の発言を持ち出すのはいかがなものか、というスレの雰囲気。
午後には、SWEのWebニュース(A誌としておこうか)のマヨインタビューのリンクが貼られる。ナショナル負けたけどジャッジの贔屓がどうこう、欧州選手権(以降EM)ではがんばる、みたいな内容。 スレでは強気だな〜とニヤニヤ。
その直後、マヨロフのフェイスブックのスクリーンショットが貼られたWebニュース(B誌としよう。雰囲気的に東スポみたいなものか)の記事へのリンクが貼られる。 問題発言、なぜかそこだけ英語。 「スケ連の(ピーッ)の(ピーッ)の大馬鹿野郎!スケートなんてやめてやる、なう!×80」(「NOW」ってホントに書いてた) このピーな部分に、中指おっ立て系の言葉だけじゃなく、人種差別的な言葉が入っていたため、これはさすがにヤバいのではないかとスレ騒然。
そうこうするうちに、SWEスケ連にまでこの事態が取り上げられる。
そんなときにスレに書き込み。「マヨ、スケ連に対して『ベルントソンと僕がやめたらシュルタイス一人だけどいいの?」ってか」(意訳させてもらいました) この書き込みを見た多くが、これがマヨロフの発言だと思っただろうし、自分もそう。 曝されていた部分にはそういう文脈はなかったけれど、きっとフェイスブックであの前後にそういう発言があって、持ち出したのだろう、と。
夜にはA誌にマヨロフが代理人を通じて謝罪コメント。 第一声が「僕は人種差別者ではありません」で、スケ連の決定に対してはむしろ不満を念押ししていたのに笑いました。
スレではプチ祭り状態が続き、明けて22日朝には、上記の「べるるんがやめたら……」発言がいつのまにか「どちらか外さないと僕やめちゃうよ」と言ったことにスライド。 そこで発言の書き込み主が、実は「べるるんやめたら……」うんぬんは勝手に想像して書いたことで、マヨロフは一切そんなことは言っていない、と告白。
……もう遅い。 マヨロフが単にスケ連の決定に不満でキレたというだけではなく、暗に脅しをかけたというイメージが一晩で既成事実として広まってしまっただろう。 たぶん、もう取り返せない。
22日朝(SWEでは21日夜)スケ連が正式にマヨロフに対して懲戒警告を発し、マヨロフもこれを受理したということで、一応騒ぎは治まったということになる。
ちなみに某所以外のSWEスケート選手ファンのブログでは、概して 「なんというかいろいろな意味で若いね〜」 「スケートエリート(マヨの父(&コーチ)はヤグディンの最初のコーチ)のおぼっちゃんだと思っていたのに意外と熱いね!」 「若いうちにネットの怖さを知ることが出来て良かったね」 と、生あたたかく見守る傾向にあり。
……なんというか、噂に尾ひれがついていく瞬間をリアルタイムでつぶさに見てしまった。たぶん間違った事実が既成事実として浸透してしまうのだろう。恐ろしいことだ。 マヨロフの言動は誉められたものではないけれど、自分に責任のないことまで責められるべきではないと思う。
もう一度確認しよう。 マヨロフは「スケ連の(ピーッ)の大馬鹿野郎、スケートやめてやる」と叫んだが、「ベルントソンと僕がやめたらシュルタイス一人だよ」とも「二人のうちどちらか欧州選手権から外さなければやめてやる」とも言っていない。
まあ……しばらくは大変だろうし、当分、いや、たぶんこのさきずっと今度の件について言われ続けるだろう。 めげずにがんばってほしい。 とりあえず、ジュニア世界選手権と、その前にベルントソン、シュルタイスと直接対決になるノルディクス頑張れ。
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