++たらたら日記++

現在絶賛放置中。
感想等は基本毒吐き。
サイドメニューはプルダウン式です。
最近、コメントの表示に若干の不具合が出ていますが、
管理人にはきちんと届いています。

人はそれを沼というらしい

 フィギュア日本人選手については、特に誰をひいきという立場は取ってこなかったつもりでした。
 (……羽生くんをちょっぴり応援していた時期が無いわけではないのだけれど、ニースワールドで気持ちが昇華されたというかなんというか)
 誰かを応援するしないではなく、目の前の選手に声援を送ってきたつもりでした。
 でも13-14シーズンになって、とりわけ町田選手にどうしようもなく目が行くようになってしまいました。
 語録の所為、といえば、きっとそうなんでしょう。
 でも自分にとって所謂語録は笑えるネタではありませんでした。むしろ妙に共感し、すんなりと入ってくるものでした。自分もわりとポエミーだったり熟語使ったりする方なので(笑)
 四字熟語とかね、伊達に千年二千年の時を使われてるわけじゃなくて、使いどころを間違わなければ、簡潔かつ具体的に深く状況や心理を表現することができる。
 それに長い長いと言われるまっちーのインタで、四字熟語の語句としてのかっちりとした重たさはセンテンスの中で強弱を生み、全体をリズミカルにして聞きやすくすることに貢献している。と、思うのであります。
 まあとにかく、とにかく今シーズンは目を離せなくて。
 気が付くとずっと追っていて。
 大言壮語ではなく有言実行とする彼を追わずにいられなくて。
 全日本のフリーを見終わって泣いている自分がいました。

 全日本後の代表選手発表で……こういうことを書くのは本当はいけないのでしょうが、正直、自分はちょっと暗黒面に落ちかけました。
 選手は悪くない、けど。
 高橋選手の血に濡れたフリーはただただ美しいと思った、けど。
 けど……
 ……醜い思いに囚われていた私を、町田選手の出るからにはメダルを狙うという言葉がなぜか掬い上げてくれました。

 手元のiPhoneに、2011年5月のPIWで撮影した1枚の町田選手の写真があります。
 そのとき私は羽生くんがお目当てで、プレゼントも渡して。震災直後だったので羽生くんは本当に花とプレゼントにまみれ、写真も撮られまくりで、自分は緊張のあまりろくに撮れなくて。
 iPhoneを手にちょっとしょんぼりしていると、若干所在無げな様子で回ってきていた町田選手が、すっと、それは美しい立ち姿でポーズを取ってくれて、撮り収めました。
 「黒い瞳」薔薇ボトム衣装のそれは、間違いなくその日撮った中で一番よい写真でした。
 正直その頃は名前くらいしか知らなくて、でもその時見たドンストがとても楽しくて、3Aの高さにびっくりして。
 今思えば、意識し始めた最初でした。
 今シーズンになって、何度もその時の写真を見返しました。穏やかに柔らかく微笑む彼と、どんどんと精悍さを増していく、猛禽の眼をした彼が同一人物なのかとその都度不思議に思いました。
 でも、たぶん自分を追い込んで追い込んで追い込んだ五輪の試合が終わった後、町田選手の表情はふっとほどけて、柔らかさを湛え始めました。

 それからひと月後、世界選手権ペア&男子SPを生観戦しました。
 (本当はFSやEXのチケットを持っていたのだけれど、仕事の都合で断念)
 パトリックのいない世界選手権だったけれど、世界のいろいろな選手を見られるのはやはり楽しみだったし……町田選手を見ることがモチベーションになっていたことは否めない。

 ワールド観戦については、また別立てで書けたらいいのですが。

 あのエデンの東を会場で見られたことは、大阪四大陸でケヴィンのFSを見たことと同様に、私の財産となるでしょう。
 完璧な四回転三回転と、完璧な3Aの後、祈るように息をつめて曲を追っていました。
 ルッツがどうなるか……それが心にかかって。
 五輪SPでルッツを失敗したこと。たらればは良くないけれど、それが無ければメダルが取れたかもしれない。直後のインタで自分への怒りをあらわにし、後日、練習で飛ぶたびに心が痛み、失恋のようなものだと語っていたまっちー。
 どうか成功してくれ、心の傷を払拭してくれ、と祈っていたのは私だけではなかったはず。
 3lzが成功した瞬間の、雷のような場内の歓声を、私は忘れることはないでしょう。
 皆が演技が終わるのをうずうずと待ち、弾かれるように立ち上がったことも。
 キスクラに座った町田選手は足元のディスプレイを真剣に眺めていました。
 点数が出た後も、腰をおろし、順位が表示されたディスプレイを、じっと見つめていました。
 次のグループがリンクに出るようにアナウンスが流れ、我に返ったように立ち上がり、スタスタと立ち去っていく様子を双眼鏡でストーカーしていたことを告白いたします。

 札幌と大阪で見たショーのことはまた別に書ければ、と。

 PIWでまっちーが新作EXを披露したと聞いて、矢も盾もたまらずチケットを取り、宿も取れない状況のまま横浜へ。
 オープニングで、イナバウワーではけていくまっちー。
 群舞でひときわ細くて小さくて、一人腕の角度が違うまっちー、などと堪能。
 EXは、動きが大きいな、と。音に合わせて大きく体を使っているのがよくわかりました。
 ふれあいタイムで、3年前はどこか所在なさげだったのに、今年は瞬く間に花とプレゼントに埋もれ、丁寧に応対するせいで最後尾になるまっちー。
 いちいち小首をかしげてお礼を言うまっちー。
 なんか……絶対3年前より若くなってる気がするんですが?
2014年05月15日(木) (フィギュアスケート)

この記事へのコメントは以下のフォームからどうぞ
Name
E-Mail
URL
感想
1000文字まで
Pass

No. PASS
OR AND
スペースで区切って複数指定可能
<< 2014年05月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最新の記事

OR AND
スペースで区切って複数指定可能

[Admin] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.30