9日成人の日にSOI大阪公演に行ってきました。 チケット発売と同時に購入して、スタンドの一番前だ〜と浮かれていたら、ロングサイドとショートサイドの端境で、スケーターの出入り口に視界を遮られて、せっかくスケーターが近くに来ても見えないことがちょくちょく…… せっかくなのでもう一息奮発してアリーナ席にすればよかったかな。 まあ、双眼鏡を使わなくてもスケーターの表情が見えたので良かった。 そして、目の前の出入り口手前の空間でスケーターが次の出番に控えていたり、演技を終えてジャージ着たりしてたので、ラッキーであるとともに演技を見るのに気が散って(笑)
場内は半分……いや、三分の一程度の入りでした。アリーナ席とロングサイド中央前方のスタンド席は埋まっていたけれど、あとはスカスカで、天井桟敷(違)あたりにまた少し入っている状態。 やっぱり価格設定がちょっと……ねえ。
オープニングはまずカート・ブラウニング、トッド・エルドリッジ、ライアン・ブラッドレイの氷上タップダンスから開始。 すぐ目の前で見られて幸せ。 ライアン背が高くてかっこいい。 そして黒を基調にした衣装で他のSOIメンバー登場。 安藤さんが混じっていて、パンフを見るとゲストではなくメンバー枠に入っていて、もう本格的にプロスケーター側の人になっちゃったんだな、と思いました。 群舞の後、いきなり高橋さん登場。 応援の方々もあまりあっさり登場しすぎて盛り上がるタイミングを逸していたような感じ(笑) 白シャツで船上のピアニスト。自分の中ではこのプロはマンボと合わせて「静と動」の一プログラムなので、これだけだとなんだか寂しい気持ちに。
高橋さんが次の村上佳菜子さんを紹介したので、演技終えたスケーターが次の人を紹介する趣向なのかと思ったらそんなことは無かった……
村上さんは白衣装のしっとりプロ。近くで見るとちゃんと自分の空気を形づくっていていいなあ。スピンがよかったよ! ジャンプで1回だけお手つきして、自分のいるサイドだったので「あっ」という表情が見て取れました。終わった後、あちゃ〜という仕草をして可愛らしかったけど、気になるようなミスじゃなかったですよ。
キョウコ・イナ&ジョン・ジマーマン組 申し訳ありませんが存じ上げません。パンフを見ると10年ほど前に活躍されていたペアなのですね。 大技なリフトやスローがあると、やっぱりペアは華やかだなあと思いますね。片足つかんでのぶん回しはすごすぎた。
ライアン・ブラッドレイ アマチュアスケーターとしては充分にベテランと呼ばれるまで選手生活を全うしたわけなのですが、実年齢はまだ若いのだと改めて気付く素敵な好青年ぶり。 アマの頃からショーに向いていると言われていたらしいですが、ほんとにアピール力がありますね。 そしてその長い脚によるバタフライとキャメルスピンにメロメロ。
羽生くん 青い衣装のSP。 このプロ生で見るのは二回目だけど、ザアイスの時ほどのトンデモ構成じゃなかったです。 髪がまた短くなっているようでした。ずっとお母様がカットしていたそうだけど、いまでもなのかしら。似合っていて格好良かったけど。 今季の日本のショーだと必ず言及される震災の件がなく、サラッと進行されてよかったと思いました。
サーシャ・コーエン 銀ギラな衣装。で、胸の谷間が遠目でもくっきりばっちり。 色っぽくて可愛らしい、素敵な演技でした。コケティッシュっていうのかな? 軟体フィニッシュもいかしてました。 応援バナーありましたね。
次に出場のカート&こづとサーシャが行き違うとき、カートが小塚くんの目を「お子さまは見ちゃダメ」的に手で隠してました(笑)彼だってもうすぐ23なのに!
カート&小塚でデュエット演技。練習風景が報道されていましたよね。 衣装がSP以上に赤々しい…… 別に小塚くんはロックスターになんてならなくてもいいのにな……と思いつつ、カートと一緒に演技している顔が嬉しそうで楽しそうで、まいいか、と。 鏡像状態だったり少しずらしたり揃えたり。楽しいプロ。
カー姉弟 ペールギュントの朝〜な曲ですやすやおやすみなお姉ちゃんを目覚ましで起こすところから始まる(笑) いやー、カー姉は溌剌として格好いいなあ。 アリーナでは見慣れない国旗(スコットランド?)とバナーが目立っていました。
トッド・エルドリッジ 風をはらむシャツを着て、恋人に愛を捧げる〜みたいな演技。若干ジャンプは低いな〜とは思ったのですが、演技全体は情感があってとても素敵でした。 ショートサイドアリーナの前でなんにもないところですってんと転んでしまったのは何故。
安藤さん なんか二つのエキシプロを白アン黒アンと呼び分けてる人がいるけど(笑)白アンのほうでした。あの白い衣装がとても似合っていて本当に美しいなあ……
後半はまずカートとトッドの寸劇(?)から。貧乏紳士(チャップリンみたいなもの)二人が手近な箱を机に一つの酒瓶で宴会開始……と思ったら、箱の中から同じ扮装のサーシャ登場! これはほんとにびっくりした。 風船や凧を小道具にユーモラスな演技を見せてくれました。
小塚くん(?)の噛み噛みアナウンス(笑)でパントン組登場。 パンさんを投げた後のトン兄の脚捌きが格好良くて、もうっ。 普通に並んで滑っているだけでフリーレッグがきれいに揃っていて、うっとりしてしまいます。 だんだんと激しく盛り上がるシェーラザードに乗せての演技でした。
ジョアニー・ロシェット 大柄なトン兄が出入り口にスーッと戻ってきて、その横、暗い中をすり抜けていくシルエットがとても小さくて子どもみたいに見えて、誰?と思いました。 赤い衣装とサングラス、水玉のスカーフ姿がとてもはまっていて、ちょっとレトロなアメリカンガールっぽくて、イカしていました。 氷上で滑っているときは小さく見えない、むしろ長身に見えるのは、結局等身の問題なのね、としみじみ。頭が小さくてバランスが素晴らしいから……。 NHK杯でのメンショフさんもすごく長身に見えたのに、バンケットの写真見たらまったく大きくなかったのでびっくりしたものです。 スカーフによる客いじりも素敵でした。
ジェフリー・バトル COIで見たのと同じ、メカニカルなプロ。メリハリのついた動きがかっくいい。肩を強調したデザインの衣装だから腰が締まって見えます。 今まで遠目ばっかりだったので、バトルさんの輝く笑顔を初めて肉眼で認識。
小塚くん チェロソング。残念、今回は背中側だった一刀両断イーグル。アリーナの人たち大歓声。 この曲は手を前に伸ばして滑っていくところがなんだかとても好きなのです。胸の深いところをすっと撫でられるような感じ。
エカテリーナ・ゴルデーワ すみません、この方もまったく存じ上げませんでした。 ぴったりとした黒のキラキラ衣装がさりげなく透けていて、すんなりとした肢体と相まって、なんともいえないなまめかしさ。長い手足をフルに活用して氷上に世界を作り上げていました。とにかく美しかった。 パンフを見て御年に仰天。お美しすぎる。
カート・ブラウニング 去年のSOIでとにかくスケーティングのスルスルな方、という印象が強烈だったのですが、今回はジャンプの高さと力強さに圧倒されました。ダイナミック。
荒川さん 青い美しい衣装で誰も寝てはならぬ。荒川さんの長身とプロポーションはほんとうに日本人離れしてますね。氷の上をするーっと滑り始めるだけで美しい世界が広がっていきます。イナバウワーはやはり盛り上がる。
始めとトリに高橋さん これが噂の鰻重六千円か。 ねっとりとした滑りもさることながら、ジャンプがあまりにも美しくてあっけにとられてしまう。 とにかくフェロモンだだもれ。 アリーナ近くでフェロモン放出するたびにギャーッという歓声(キャーなんて生易しいものではない)が上がっていました。 自分は怪我の前の高橋さんの演技を知らないから、怪我の前の状態に戻ってきているのか、それとも新たな進化を遂げているのかわかりませんが、とにかくすごかった。
フィナーレ 赤い。赤い…… ライアン、つなぎが似合いすぎです。若干自動車修理工かガスステーション職員に見えなくもないですが。 群舞、挨拶の後、周回2回であっさり終わりました。 ザアイス千秋楽やCOIのフィナーレを見ているとやっぱりどうしても物足りないですね。 というか、全体的に去年のSOIよりもあっさり加減のような気がしたのは、今年はOPとフィナーレ以外の群舞が無かったからかなあ。去年はSOI25周年ということで、ちょっと豪華バージョンだったのかも。オリンピック男子金銀銅選手が揃っていたのもスペシャル感伴っていたし。
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