今年の春ドラマで全話通して見たのはこの番組だけでした。 うちの地域では放送してなかった(2ヶ月ほど遅れてやっと始まった)ので、ダンナが実家で録画したのを持ち帰って見るという面倒くさい状況。 視聴率が振るわなかったというのも、放送局の問題があった気がします。
ともあれ、我が家ではダンナが以前からの原作好きで、自分も「鈴木裁判」編のあたりから読んでいます。 そのダンナが番組公式写真集を購入。こういった能動的行動はダンナとしては非常に珍しいことであります。 まあ、最近の漫画原作ドラマの中では突出して良い内容だったと思いますが。……ていうか、比較するほど他のドラマ見ていないですけどね。だいたいとりあえず1話目の途中まで見てはげんなりして視聴放棄するのが常。 ドラマ版「鈴木先生」は短い話数に話を収めるために複数のエピソードを一つにまとめたり時系列を変えたり登場人物を整理したりしてますが、物語の骨子はきっちり押さえてあって見ていて安心できました。 足子先生がね、原作のいろんな人の立場をひとりで抱え込んで出番増えまくりで、気の毒というか恐ろしさ大増量というか(笑) とにかく、大人も子どもも演技がすごかった。鈴木先生もたいしたものだったのですが、生徒たちがそれぞれ原作キャラに感じのよく似た子を集めていて、リアルな空気を出していました。特に、かーべーのまだ視野が狭くてきーきーと小さな子のようにヒスを起こして周りを困らせる所なんか、あんまり本物っぽくて、なぜか見ていて笑わずにいられない(汗) 見始めたばかりの頃、これ鈴木裁判までやるのかな〜、あの大討論会、台詞覚えるほうが大変だぜ、とか思ってたけど、やってのけましたねえ。 いろいろな立場があり、いろいろな考え方があり、正しいか間違っているか、是か非かだけではなく、それらもあるということを認める。こうまとめてしまうとたいしたことないようだけど、現実には多様性を認めることなんてほとんどないよねえ……。なんかついつい我が身を振り返りながら見ることの多かったドラマ。 視聴率はともかく、評判はよかったらしいので、続編ありえるかなあ。原作ではあと生徒会選挙編と文化祭編が残ってるけど、1クール持たせるのはしんどそう。まあ、連載終了したはずの原作も番外編的な感じでエピソードをぽろぽろ出してるので、やろうと思えば出来ないことはなかろう。
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