あまり流行り言葉に追従するのは好きではないのだが、アラフォーとは便利な言葉だと思う。 自分の年代を表現するのに、30代の頃は三十路の一言で済ませていたが、40代になると丁度良いのが無いなあと思っていた。 中年というとあんまり範囲が広すぎるし、おばはんとかそれなりの年とかだと範囲があいまいなうえ自嘲的になる。 アラフォーには揶揄的な響きが含まれているかもしれないけど、具体的だし、自嘲の香りは押さえられる。 願わくば、50になったらなったで、丁度良い言葉が生まれてますように。
歳の話題つながりで。 ちょっと前からテレビから自分にとって懐かしい曲がよく流れている。発泡酒CMの翼の折れたエンジェルとか、もう終わったけど映画宣伝のMy Revolutionとか。それらの曲は単に昔よく聴いたというだけじゃなくて。 それまでテレビで歌を歌う女性といえばピカピカフリフリに着飾った「お姉さん」な「アイドル」ばかりだったのが、初めて自分と同世代の女子がデビューして、どこかリアルな歌を力強く歌ったという、強い印象が残っているわけなのです。 同い年の女性芸能人って、「ひのえうま」の女ということとたぶん無縁じゃないと思うんだけど、けっこう顔ぶれそろってる気がする。 ちょうど夕焼けニャンニャンリアルタイムで、おニャンコで同じくらいの歳のアイドルがどっと輩出されたというのもあるんだけど。 しかし、CMガンガン流されると思い出を上書きされそうでちょっと嫌だなあ。 全然関係ない話題だけど。 関西ローカル(たぶん)の深夜番組で『ビーバップ!ハイヒール』というどこかで聞いたようなタイトルのがある。 漫才コンビのハイヒールが司会で、お笑い芸人たちと某小説家と某漫画家がレギュラーで、毎回その道の専門家を呼んできて、さまざまな事柄をわかりやすくかみ砕いて(やや砕き過ぎの気あり)伝える番組。 この間のテーマは古典文学だった。 取っつきにくい古典文学も実はこれだけ現在の漫画やドラマに通じるものがあるよ、と現代風にアレンジしたミニドラマ流してまして。 『たけくらべ』は学園青春恋愛ドラマ。 『八犬伝』はル○キ○ズ顔負けの野球ドラマ。 『枕草子』はオタク系OLのチョ〜軽いノリのブログ。 てな感じで。 笑うのが、実はそれほどみんな内容改変してないってことなんだな、これが。 八犬伝の一番面白い部分は結局メンツが集まるまでであって、『七人の侍』だって雇われサムライ揃うまでを時間かけて描いているし、ジャンプ漫画などでも踏襲されている、と。なるほろ。 個人的に『たけくらべ』が古典なのかと突っ込みたい部分はあるが、それなら『舞姫』も同じようにやっても楽しかったかも。あれも個人的には現国なんだけど、学生さんは現代語訳探すからな。実際出てるし。 エリート外交官が赴任先でドロップアウトして現地の女の子とよろしくなっちゃって結局ポイ捨てする話なんて、ドラマとしてもきっついか(苦笑)。純情な青少年にこんなの読ますなよ、と思った学生の頃。
余談ですが、この番組に以前「歌謡曲の伝道師」として半田氏が出演したことがあり、なぜか客席にちびっ子&お母さんたちが集められていて、ノリノリでジュリーの歌を熱唱するたっくんを見た子供たちの見事なぽかーん顔が忘れられません。
|